イタレリ社より発売されています、メッサーシュミットBf110のC型を組んでいきましょう。
前回は組みかけの残骸を発掘・確認した。
今回は破損箇所の修復などをしつつ、一気に形にしてしまおう。
細かい違いはあるけど、大まかな流れは過去に組んだ同社製品と同じなんだよね。
過去作はG型とタミヤ箱のE型を組んでいるけど、これはE型のが近いかな?
おそらく。
というかタミヤ箱のE型は機首など、寧ろC/D型に近い形をしていますな。
今回のキットとの違いは増槽の有無ぐらいだ。
それでは作戦を開始する。
本体を形にする
組み立て済みの機内は過去のE型とほぼ同じなので、そちらを参考にしていただければ幸いです。
まずはバラバラのパーツを合わせて、とりあえず本体を士の字に。
本キットは凸モールドなので、彫り直さない場合は接着剤のはみ出しに注意です。
昔の筆者は胴体後部も合わせ目を消すつもりだったみたいだけど……
最近の作品に合わせて、今回は合わせ目を彫り直した。
スジボリ堂のガイドテープとBMCタガネを使っている。
……なんか後ろで筆者が何か伝えたがっているんだけど。
あれだね。
このキットはG型と共用の主翼パーツを使っているらしく……
C型では不要な凸モールドがエンジン接続部に残っている。
それを削り落としておこう。
確か右エンジンの左側にある吸気口と、左右エンジン上部にある丸いパーツの取り付け位置を示したものですな。
その他部品の取り付け
各パーツを準備します。
このキットには爆弾パーツもセットされており、過去の筆者も貼り合わせ済みですが……
今回はボックスアートに合わせた純粋な駆逐機スタイルで組むので、取り付けはしません。
E型から本格的な戦闘爆撃機になったけど、C型でもオプションで装備していたんだっけ。
D型も並行生産されていましたし、この辺り少々ややこしいですな。
まずはエンジン周り。
- 排気管はただの棒状になっているので、排気口部分を1.0mmピンバイスで凹みをつけて再現
- 取り付け部分もぴったりはめ込むだけなので、プラ板で裏打ちしてから接着
といった感じに。
プラ板は加工と曲げがしやすい薄手のものを使うといいだろう。
内部は微妙に反っているからね。
筆者が使用したのはタミヤのセット商品のやつですな。
公式HPによると、これに含まれる一番薄いものは0.3mm厚のようです。
風防の削りこみ
今までのイタレリ製Bf110でも筆者を悩ませた風防。
操縦席部分は板状に分割されており、開いた状態にもできる。
ただ閉めた状態にしようとすると、パーツの合いが妙に悪くてうまくいかない。
一番上の42C番パーツが特に気になるかな?
角が丸まっていて隙間ができるし、なんか前後幅があるからかうまく収まらないし。
とりあえず簡易的に加工してみることに。
- 42C番パーツ(風防天面)の前後を真っ直ぐ削りこみ。角が立つようにする
- 41C番パーツ(風防前面)の下面と側面を斜めに削り、本体や風防側面と角度が合うようにする
といった感じに。
クリアーパーツなので、削る際は窓部分に傷を入れないよう注意。
真っ直ぐ削って面を出すことになるので、ここは鉄ヤスリや板付きヤスリの出番ですな。
取り付けるとこんな感じに。
まだ少し隙間が残っているけど、これ以上時間をかけても進まないので今回はこれで行く。
風防の後部と側面パーツは無加工です。
先にそれらを接着して位置決めしていますな。
主脚の修復
主脚周りの組み立て。
ここは筆者は塗装も済ませていましたが、保管が適当だったので折っていますな。
急遽修復しています。
とはいっても、接着し直しているだけなんだけどね。
このキット、主脚の破片が消息不明で今日まで進まなかった。
ただ捜索したところ、別キットの箱に混ぜていただけだったというやつだ。
そういう展開、前にもなかったっけ。
主脚カバー内部は押し出しピン跡があったので、これは削って均しています。
浅いものなのでパテ等は使わず、簡易的に処理してしまいましょう。
今回の戦果
細かい部品は一部イモ付けとなっています。
ゲート跡をピン代わりに残し、機体本体にピンバイスで取り付け用の凹みを作成。
接着時の強度を確保します。
塗装の際に邪魔なので、接着は後回しにしますが。
エンジンやプロペラはこの段階で本体にセット。
プロペラ周りの塗り分けを考えて、塗装後の接着も考えたけど……
こちらは細かいパーツ達とは反対にパーツの合いがあまり良くないので、先に全部接着してしまった。
エンジンパーツは内部の突起を噛み合わせることで本体と接続しますが、それも合いがあまりよくなかったですな。
噛み合わせ部分を少し削ったりして合わせています。
今回はここまで。
次回は塗装作業になる予定だ。
続きは次回!