
アドミラルより発売されています、九七式軽爆撃機を作っていきましょう。

前回は最大の難所であった風防を組み立て、全体の組立作業を終えた。
今回は塗装となる。

もうここからはいつも通りになるから、苦戦はしないはず。

単純な塗装パターンになりそうですからね。
ただ筆者が塗料選定に悩んでいるようで。

詳しいことは後述。
それでは作戦を再開する。
塗装図の確認


このキットに収録された塗装・マーキングは3種類。
- 1番 飛行第10戦隊第2中隊所属機 1939年 中国大陸 ノモンハン
- 2番 飛行第87戦隊所属 1940年 中国大陸
- 3番 飛行第32戦隊第2中隊所属 中国大陸
ってなっているね。

このキットはサブタイトルに「Over China」(北支戦線。品番ADM7222)と付いています。
同時にアドミラルからは「南方戦線」(品番ADM7223)と銘打ったデカール変更品も発売されたようですな。

他にも元メーカーであるAZモデルから、時期を置いてマーキング違いが何種類か発売されているようだ。
今回はボックスアートにもなっている2番の飛行第87戦隊の機体にする。
下面がグレー、上面がグリーンと、よくある日本機のツートン迷彩だ。

1番の迷彩も捨てがたいけど。
……そういえば迷彩仕様だと上面が
- ダークブラウン
- ダークグリーン
- ミディアムグリーン
の3色になっているね。
今回の塗装だと、その内のミディアムグリーンを使うみたいだけど……。

いつもの筆者ですと「濃緑色」を安直に使いますが、そちらがダークグリーンのようにも見えますな……。
そうなるとミディアムグリーンは別の緑色になるわけですが……。
下塗り


とりあえず先にグリーン以外の部分を進めていこう。
まずは下塗りから。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのコクピット色(三菱系)
- 全体の下塗り→クレオスのMr.サーフェイサー1000
- プロペラ・エンジン・タイヤの下塗り&爆弾→Mr.カラーGXのウイノーブラック
- プロペラ・タイヤ→Mr.カラーのシルバー
- エンジン→Mr.カラーの黒鉄色
といった感じに。

金属部分は黒を下地にすることで塗りやすく。
特に黒鉄色は黒いところに塗ることで、塗膜が厚くなるのを防げますな。
下面の塗装


続いて下面。
ここは安直に日本陸軍機でよく見られる灰緑色。
同名のMr.カラーで塗ってしまいます。

ちょっと黄色っぽいグレーなんだよね。
筆者のは手持ちが少なくなってきたから、近々補充したほうがいいかな?

ただ現時点では筆者の手持ちに帝国陸軍機がほとんどありませんな。
補充してもしばらく使わななさそうな。

筆者の場合、海軍機でもこの色を使うことがある。
近々大規模補充予定だから、使いそうなキットを確認してから補充を決めたいところ。

世の中には管理が適当で、既に補充済みの塗料を何度も補充するモデラーもいるようですな。
上面色の塗装


さて問題の上面色。
いつもなら濃緑色なのですが、前述の通り濃緑色とは異なるグリーンを試してみます。
- 明灰緑色(中島系)
- コクピット色(三菱系)
- 濃緑色(川崎系)
などを候補にしてみましたが、とりあえず明灰緑色(中島系)で塗ってみることに。

この色ってなんかかなり緑色みが強いんだけど、他の灰色系同様に基本的に下面塗装をイメージしているみたいだね。

筆者もとりあえず日本機向け塗料の一環として購入してみたものの、あまり使っていないようですな。
昨年九七艦攻の迷彩に使用したりしたぐらいでしょうか。
他にはザクに塗ったりと。

筆者はどちらかといえば明灰白色や灰緑色を下面色・全面色として好んで使っているからね。
さて濃緑色ではない緑で上面を塗ってみたけど……。
筆者としてはもう少し黄色みが欲しかったらしく、この色ではしっくりこなかったらしい。
残念だけど塗り直そう。

あらら。

幸い今回の上面色はマスキングなしのフリーハンド塗り分けです。
なので上から吹き直すだけで大丈夫そうですな。


というわけで
「濃緑色以外で塗る」
と言っておきながら、結局濃緑色で塗ってしまうことに。
同名のMr.カラーで塗っている。

より黄色みの強い川崎系の濃緑色も考えたようですが……
「今回の機体は三菱製」
ということで、筆者は無印濃緑色をチョイスしたのだとか。

さっきは中島系の明灰緑色を塗っていたくせに。
というか結局そうなると迷彩版のダークグリーンは何色になるんだろう。

とりあえず今回はそちらでは塗らないので置いておきましょう。
ちなみにキットではハンブロール指示。
同カラーでは
- ミディアムグリーンの86番→マットライトオリーブ(Matt Light Olive)
- ダークグリーンの105番→マットマリーングリーン(Matt Marine Green)
というのが正式名称だそうです。
細かい塗り分けとマーキング


その後は筆で細かい部分を塗り分けていきます。
タイヤやプロペラ裏、翼端灯など……。

シルバーで塗り分けた両翼の着陸灯らしき部分はモールドが足りていないことが発覚した。
なので急遽この場面でスジ彫りを追加している。
右側の翼端灯も下面のみモールドが足りなかったので同様だ。


その後はマーキング。
日の丸は主翼のみで、胴体には描かれていないみたいですな。

塗装もそうだけど日本陸軍機は尾翼とかに特徴的なマークが入るのがいいよね。


ここで一つ問題が。
胴体の帯(9番デカール)は所定の位置だと長さが足りません。

位置とか間違えていないよね。
もっと後ろとか。

この位置で間違いないですな。
どうしたものか……。


とりあえず所定の位置に長さの足りない状態で貼り付け。
足りない分は筆塗りで補った。
白い帯はMr.カラーのつや消しホワイトを使用。
ここでは見えないけど、日の丸部分は同カラーの紅色だ。

組み立てでだいぶ筆者が消耗していますからね。
なるべく簡易的に済ませてしまいましょう。
今回の戦果


凸部で破けた日の丸・厚めの垂直尾翼で足りない部隊マークも塗装で補いました。
全体像はこんな感じです。

結局いつもの濃緑色でそれらしくなったというか。

今回はここで中断。
次回はこのキレッキレのモールドにスミ入れをするなどして、完成に持ち込もう。

続きは次回!
この記事で作っているキット