
アドミラルより、九七式軽爆撃機(Ki30 Ann)を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリングを行い完成に持ち込む。

ようやく完成に。
組み立てに異様に時間がかかったけど、それ以降はスムーズ。

そろそろ毎年恒例のあの時期が近づいてきましたな。

おそらくこれがそれに間に合わせる最後のキットになるだろう。
それについての詳細は後日にして、作戦を再開する。
ウェザリング!


まずはウェザリング。
いつもの3点セットですな。

このキットの特徴でもあるキレッキレなモールド。
ここは是非ともスミ入れで強調したいところだね。
完成へ……


最後につや消しクリアーで排気管汚れなどを定着させ、マスキングを剥がして完成です。
風防だけでなく、覗き窓部分も剥がし忘れないように……。

筆者はよく剥がし忘れて撮影するからなぁ。
以下、ギャラリーだよ。
アドミラル 九七式軽爆撃機 完成!







パーツが肉厚だからか、手に持つとかなりずっしりくるんだよね。

単発機の割には大柄というのもありますからね。
次の画像で比較してみましょう。



というわけで事実上の後継機ともいえるキ51、九九式襲撃機と。
こちらは簡易インジェクションではなく、旧マニアホビー金型のハセガワ製ですな。

こうやって比べると九七式がかなり大柄に。
はっきりわかるんだね。

この見た目通り九七式軽爆撃機は軽爆の割には運動性が高くなく、また爆弾倉を設けたため座席間隔が開き乗員同士の連絡に支障が出た。
九九式襲撃機はその点を改善した設計になっているんだ。

そういえば両方とも三菱が開発担当だっけ。
作ってみた感想のコーナー


さて、だいぶ時間をかけて作ったわけだけど……。

筆者の感想としては
- 競合の少ない機体のキット化。調査したところ他の同機キットも簡易インジェクション的なものが数種しかなかったはず
- パーツ表面は綺麗でモールドもキレッキレ。この手のキットはたまに表面がガタガタなものがあるけど、見た感じ極端な荒れはなかった
- 簡易インジェクションキットの宿命であるイモ付け部分の連続。軸打ちして組んではまた軸打ちしての繰り返しになった
- 後部座席側面や底面の窓パーツがない。今回のキットで最も気になった箇所。今回は自作で対応
といった感じ。
簡易インジェクションらしく、とにかく組み立てに手間のかかるキット。
そのまま組もうとしてもうまくできず、軸打ちや補強を自分でやる必要がある点に注意。
筆者は数年前に購入したが、その際に窓パーツのことが解決しなくて今日まで放置していたというやつだ。

一番時間をかけていたのは風防パーツだけど。
散々悩んでいたけど、結局分割したらいい感じに。

主翼表面のモールドなどが綺麗で、できあがるとかっこいいのですけどね。
それと他に競合メーカーが少ない機体の立体化なので、そこだけで価値があるものです。
九七式軽爆撃機はそれなりの数生産されていますし、極端なマイナー機ではないはずなのですが……。

「飛行機新作くれー」
ってよく国内メーカーへの声を聞くけど、結構国内メーカーから出ていない日本機もあるからね。
筆者は国内メーカーに対しては無理に新作を発売してもらうよりも、旧作の再販充実を望んでいるみたいだけど。

組みにくい海外製の簡易インジェクションを組んだ後だと、組みやすい国産メーカーへの新作熱が高まるみたいだけどね。
アドミラルの九七式軽爆は元メーカーであるAZモデル名義でも何種類か発売されている。
一番新しいものだと2021年頃に発売されたようなので、店頭でも探せばまだあるかもしれない。

簡易インジェクションは内容のわりにやや値段が高めで、マイナー機が多いので発売から日が経った新品が店頭で見つかる可能性がありますな。
無論、買ってから組み立てるのが普通のキット以上に手間なのですが。

そういうのに備えて、ここである程度キットを紹介している感じだ。
AZモデル・アドミラルのものはこれだけだけど、他メーカーの簡易インジェクションキットはまだいくつか保有している。
その内紹介することになるだろう。

あんまり連続すると筆者の気力が保たないから、ちょっとずつしか紹介しないと思うけど。

今回はこれで終了。
次回は筆者が後続で進めている別キットの紹介になる可能性が高いだろう。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット