
筆者が組みかけで放置していた、フジミのJu87G-1スツーカを作っていきましょう。

前回は紛失していた部品も含めて、途中経過を確認した。
今回は作業開始。
残っているわずかな部品を組み込み、そのまま塗装とマーキングをしよう。

組み立てに関しては過去に組んだG-2型とB-1型を参考にしてもらえればいいかな?
基本的な部品構成はほとんど同じだし、何より今回のはほとんど組み終わっているし。

そうしていただけると幸いです。

それらのキットとは異なる、塗装やマーキングをメインに紹介する予定だ。
それでは作戦を開始する。
残りの部品を組み込む


とりあえず残っていた細かい部品を組んだり、風防のマスキングを済ませます。
対戦車攻撃機型のG型スツーカは、元のD型用爆弾投下アームが基部だけになっていますな。
アーム本体を切り離しましょう。

アーム基部はキットだとそのまま接着する感じだね。
今回は強度や塗り分け用の着脱も考えて、0.5mmの真鍮線を打ち込んでおくよ。

それと主翼の機銃部分。
キットでは特に部品を付ける指示は出ておらず、そのままになっている。
ただボックスアートの機体はフタのようなものがされていたので、余剰扱いされている91番パーツを貼り付けておいた。

G型では基本的に翼内機銃は廃止されているようですな。
このあたり模型では何もなくまっ平らだったり、フタのようなものがされていたり安定しない気がしますが……。


それと3.7mm砲。
ここの左右に飛び出た63番と64番の部品を紛失して止まっていたわけです。
これを接着することで、ようやく再開できますな。

……なんか曲がっていない?

フジミのJu87Gの3.7cm砲は砲口部分まで真っ二つという仕様なので、合わせ目整形時に歪みやすいのですよ。
なにより細いので、削っている最中に何度も折れるという。

筆者としては、他社のJu87Gに付属する3.7cm砲よりも少し小ぶりなところも気になるようだ。
この辺りは比較的古参のキットというのもあるけどね。
組み立て完了!


これで組み立て完了とします。
ほとんど組み終わっていた状態からの再開なので、あっという間ですな。

そのまま塗装にレッツ☆ゴー!
塗装図の確認


付属の塗装図はこちら。
2種類ありますが、細部の塗装が異なるのみで基本的なパターンは同じですな。
Ju87ではお馴染みの
「RLM65ライトブルーの下面にRLM70ブラックグリーン&RLM71ダークグリーンの上面スプリッター迷彩」
となっています。

ここで注意してほしいのが上面のグリーン2色の迷彩。
キットの塗装図はモノクロ印刷だけど
- 上面図→濃い部分がRLM70ブラックグリーンで、淡い部分がRLM71ダークグリーンの指示
- 側面図→濃い部分がRLM71ダークグリーンで、淡い部分がRLM70ブラックグリーンの指示
と、上面と側面で真逆の指示が出てしまっている。
塗っている最中にごっちゃにならないようにしよう。

直感的には濃いほうが同じく濃いRLM70なんだよね。
側面を塗るときは注意しないと。
下塗り


手始めに下塗り。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのRLM66ブラックグレー
- 全体の下塗り→クレオスのMr.サーフェイサー1000
- 主翼下の黄色部分→Mr.カラーのRLM04イエロー
- プロペラスピナーの赤色部分→Mr.カラーのRLM23レッド
ですな。

RLM23レッドはこのパターンのみの使用色だね。
ちょっと朱色っぽい赤というか。

今回選ばなかった第1急降下爆撃航空団所属機の塗装パターンは、スピナー先端と胴体の帯に黄色を塗る指示が出ている。
代わりに主翼下の黄色は塗らず、ライトブルー単色の塗装だ。
下面の塗装


続いて下面色。
お馴染みのRLM65ライトブルーですな。
このキットの塗装図ではこの色と明灰白色1を80:20で混ぜる指示が出ていますが、そのまま塗ってしまいましょう。

RLM76ライトブルーのつもりなのかな?
ただJu87はほとんどRLM65だったはず。
上面色の塗装


下面色をマスキングし、上面を塗っていきます。
まずはRLM71ダークグリーンですな。

最初の1色目はいいんだよね。
さっきのマスキングの件を考えると、2色目が注意という。


先ほどの塗装図濃淡に注意しつつ、各部をマスキング。
その後RLM70ブラックグリーンを塗っていきます。

直感的には塗装図の濃部分がRLM70と思い込みやすい。
なのでマスキングもそれと同じ上面図から先に行い、その後に淡部分がRLM70になっている側面をマスキングするといいだろう。

先に上面に合わせてマスキングしているから、間違えるとつじつまが合わなくなってわかりやすいというか。
部分塗装とマーキング


ここでエアブラシは片付けてマスキングを剥がし、各部の細部筆塗りを行います。
塗り分け後、主脚はここで接着してしまいましょう。

うーん、やっぱり3.7cm砲が曲がっているような。

筆者が曲げを矯正しようとして反対側に曲げようとしたところ、修復箇所から折れたようです。
また矯正しようとすると折れそうなので、これ以上は手を触れずに進めましょう。
ちなみにその3.7cm砲の砲身はタミヤアクリルのガンメタルで塗っていますよ。


付属のデカールはこちら。
わかりにくいですが、右端には白枠だけの鉤十字が収録されています。
今回作る対戦車攻撃実験中隊の機体は、機首の戦車マークと主翼下面の部隊コードが特徴となりますな。

筆者が昔ゾンアマ先生で購入した新品っぽいけど、もう15年ぐらい経過しているんだっけ。
デカールは大丈夫かな?
今回の戦果


貼り付けるとこんな感じに。
ここからは見えませんが、主翼下面のコード類が一部崩れました。
それらは後で筆でレタッチしておきましょう。

さすがに長期間放置していたから新品でも劣化していた感じだね。
変色はそこまでなかったみたいだけど。

今回はここで中断。
次回はウェザリングをして、早くも完成予定だ。

続きは次回!