フジミ 夜間戦闘機月光23型(一一型後期生産型?) 製作記①

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航空機等製作記
レーナ
レーナ

模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

アドルフ
アドルフ

前回はエアフィックスの九七式三号艦上攻撃機を塗っていましたが……

部品を紛失してしまい作戦は中止に。

今回は……。

ヴァルダ
ヴァルダ

裏で部品を捜索しているが、まだ見つからない。

なので代わりのキットを紹介してこの場を繋げよう。

部品が見つかり次第、艦攻は再開予定だ。

レーナ
レーナ

早く出てくるといいんだけど。

アドルフ
アドルフ

一度筆者の部屋を大掃除したほうが良さそうですな。

その間作業が止まってしまうわけですが。

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今回のお題 フジミ 夜間戦闘機月光23型(一一型後期生産型?)

ヴァルダ
ヴァルダ

今回作るのはこちら。

フジミ模型より

夜間戦闘機月光23型だ。

ただ商品名が23型となっているけど、この呼称で調べても出てこなかった。

現在だと一一型(後期生産型)という名称の方が一般的のようなので、こちらも併記しておく。

レーナ
レーナ

これはなんか名前とかは聞いたことあるような。

アドルフ
アドルフ

月光というと元祖特撮ヒーローや国鉄の夜行列車を思い浮かべますな。

後はこち亀に出てくる特殊刑事、月光刑事の搭乗機としても知られている飛行機です。

夜間戦闘機 月光とは?

ヴァルダ
ヴァルダ

この航空機は第二次世界大戦期に大日本帝国海軍が運用した夜間戦闘機だ。

略符号はJ1N

連合軍によるコードネームはIRVING(アーヴィング)

レーナ
レーナ

略符号の意味は

陸上戦闘機(J)第1号(1)中島製(N)

って意味だよね。

ヴァルダ
ヴァルダ

話は遡ること1937年ごろに勃発した支那事変(日中戦争)時。

この時の長距離飛行任務に対し

「後続距離や通信能力に優れ、なおかつ当時開発中だった零戦並みの空戦能力を持った双発戦闘機」

が求められた。

これが「十三試双発陸上戦闘機」という計画名で開発が始まり、中島飛行機がその担当になった。

レーナ
レーナ

この辺りはあれだね、Bf110とかと同じ

「1930年代に世界各国で流行った万能双発機」

の流れに近いというか。

ヴァルダ
ヴァルダ

1941年の3月頃に十三試双発陸上戦闘機の試作1号機が完成。

ただ速度や航続距離の要求は満たしていたものの、運動性能に関しては不満足なものだった。

何よりこの機体の開発中に登場した零戦が単発機でありながら航続距離が長く、そちらで事足りると判断。

十三試双発陸上戦闘機は「戦闘機」としては一度不採用になってしまう。

レーナ
レーナ

あらら。

ヴァルダ
ヴァルダ

しかし海軍は偵察機が不足していたことを思い出す。

その結果十三試陸上双発戦闘機は「J1N1-R 二式陸上偵察機」として正式採用される。

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レーナ
レーナ

戦闘機としては不採用だったけど、偵察機として再浮上して……

ヴァルダ
ヴァルダ

二式陸偵はそれまで海軍が装備していた九八式陸上偵察機よりも優れた性能で強行偵察に活躍。

しかし米軍の戦力が増強されていくと次第に損害が目立つように。

より高速な二式艦上偵察機や、陸軍から借りた百式司偵の影に埋もれていく。

レーナ
レーナ

採用されたと思ったら、また微妙な立ち位置に。

ヴァルダ
ヴァルダ

そんな二式陸偵に転機が訪れたのは1942年5月ごろ。

当時第251海軍航空隊の司令官であった小園安名中佐は進出してくる米軍のB-17の対処に手を焼いていた。

いくつかの対策案が浮かんだが、その1つに

「二式陸偵の機体上面に機銃を斜め上に向けて搭載し、敵爆撃機の死角である斜め下から攻撃する」

というものがあった。

上層部からの反応は渋かったものの、中佐は余っていた十三試陸上双発戦闘機の使用を申し出て改造。

この改造機が試験や実戦で良好な成績を出したことにより、上層部も有効性を認めた。

この斜め銃を装備した二式陸偵が「J1N1-S 夜間戦闘機 月光」として正式採用される。

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レーナ
レーナ

なんか紆余曲折あったけど、ここでようやく月光の名前が登場するわけだね。

ヴァルダ
ヴァルダ

月光も生産時期によって細部が異なる。

今まで出てきたものもついでに要約すると

  • 十三試陸上双発戦闘機→原型機。双発戦闘機として開発されるも不採用に
  • 二式陸上偵察機(J1N1-R)→戦闘機としては不採用になった十三試陸上双発戦闘機を偵察機として正式採用したもの
  • 月光一一型(J1N1-S)→二式陸上偵察機に斜め銃を搭載した夜間戦闘機型。

といった感じ。さらに月光自体もいくつか生産時期などによって種類があり

  • 一一型前期生産型(J1N1-S)→二式陸上偵察機と同様の、胴体後部に段差がついているのが外見的特徴。武装は斜め上向きの20mm機銃×2と斜め下向きの20mm機銃×2
  • 一一型後期生産型(J1N1-S)→胴体後部が段のない形に改められている。今回作るキット「23型」はこのタイプの外見に近い
  • 一一型甲(J1N1-Sa)→上向き機銃が3抵に増えている。

といった感じ。

後に

  • 使い勝手が悪かったからか、下向き銃を廃止
  • 機首にレーダーを追加
  • 排気管を推力式単排気管に

などの変更・改造も行われているとか。

レーナ
レーナ

とにかく胴体後部上面で判別すればいいのかな?

今回のキットの23型は「背面が段なしで上向き銃が2挺だから、一一型の後期型」みたいな。

アドルフ
アドルフ

キットの箱には

「効果のない下方砲を廃して、上向き砲だけとした11甲型が、1944年11月から採用、後に23型と改称され、胴体の段もなくなりました」

と表記されていますな。

ヴァルダ
ヴァルダ

とりあえず詳しい呼称は置いといて、さっさとキットを作ってしまおう。

箱の中身を確認しよう

ヴァルダ
ヴァルダ

それでは箱の中身を確認。

一部パーツはホチキス留めされて箱に固定されている。

レーナ
レーナ

中にマットが敷いてあったりと豪華な感じ。

「終戦50周年」って書いてある紙切れがあるね。

アドルフ
アドルフ

この紙切れ、元々は箱に巻かれていた帯だったようですな。

記述のとおり1995年発売のキットのようです。

今回のは中古品ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

情報によると、初版は前年の1994年とのこと。

段つき胴体の21型(一一型前期生産型?)が先に登場し、今回のタイプや二式陸偵がそれに続いたようだ。

レーナ
レーナ

袋も専用のロゴ入りで豪華だね。

今はコスト削減のためか、どのメーカーも簡素になっているけど。

ヴァルダ
ヴァルダ

プラパーツ。

通常のランナーが2枚と、クリアーランナーが1枚。

双発機だけどパーツは少なめだ。

アドルフ
アドルフ

左側ランナーにある胴体背面のA2番パーツ。

これがこのキット独自のものだそうですな。

特徴的な段なし背面となっています。

ヴァルダ
ヴァルダ

付属デカールと真鍮パイプ。

パイプは斜銃パーツを切り取り、置き換えるためのもの。

4本入っているけど、このキットでは2本のみ使用する。

レーナ
レーナ

デカールは番号がたくさんついているね。

これで好きな機番を選べるというか。

ヴァルダ
ヴァルダ

収録された塗装・マーキングは5種類

塗装はプロペラスピナーなど細かいところが異なるだけで、ほぼ共通。

マーキングのみ異なる感じだ。

アドルフ
アドルフ

英語表記なので2番の搭乗員達の漢字表記が不明……と思いきや、箱の横に書いてありますな。

それぞれ

  1. 第210海軍航空隊所属機 1944年12月~1945年 愛知県 明治航空基地
  2. 第332海軍航空隊 長野上飛曹(操縦)・間庭中尉(航法)搭乗機 1945年5月 大阪 伊丹航空基地
  3. 第153海軍航空隊所属機 1945年初頭 大阪 大正航空基地
  4. 第153海軍航空隊所属機 1945年2月 フィリピン クラーク基地
  5. 第322海軍航空隊所属機 1944年6月 茨城県香取航空基地

ですな。

ただ5番の香取航空基地、香取は茨城県ではなく千葉県のような気が……。

レーナ
レーナ

調べたところ基地自体は今の香取市の南隣にある、千葉県匝瑳市と旭市にまたがって存在したみたいだね。

それにIbaragiって表記されているけど、茨城は「いばら」じゃなくて「いばら」だっけ。

ヴァルダ
ヴァルダ

専門的なことはともかく、今回は三日月マークが特徴的な1番の塗装で進めてみよう。

次回、製作開始!

ヴァルダ
ヴァルダ

今回はここまで。

次回から組み立て開始となる。

レーナ
レーナ

パーツは少なそうだし、苦戦はしないかな?

アドルフ
アドルフ

……実はこのキット、筆者のトラウマ案件のひとつだったような気がします。

レーナ
レーナ

また何かあったんだ。

アドルフ
アドルフ

10年近く前にこのキットの派生元、21型(一一型前期生産型?)を購入して組もうとしたところ……

独特の分割などが素人筆者の手に負えず、放置モードになってしまったという。

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ヴァルダ
ヴァルダ

その残骸は筆者宅の第二積み山に眠っている。

どうも両キットの違いである、背面パーツの合いが良くなかったみたいだ。

今回はそのリベンジも兼ねたものになるだろう。

レーナ
レーナ

続きは次回!

この記事で紹介しているキット

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