2020年があと3日で終わってしまいます。
筆者は何時だろうと模型製作だ。
相変わらずですな。
今日は何をするのかな。
前回手をつけた一式砲戦車を使って、またウェザリング講座を行う。
今回は、ドライブラシを解説しよう。
犠牲車再び招集
今回の実験台はこちら。
前述通り前回に引き続き、タミヤの一式砲戦車となります。
既にウォッシング済み。
その様子は下記から。
道具を準備しよう
ドライブラシを行うための道具はこちら。
- タミヤエナメル(今回はフラットアース)
- 筆
このほかに、ティッシュやキムワイプ等。
ドライブラシは今回専用のものを用意してみました。
専用のものでなくても、通常の筆でもいけますが・・・・・・
専用筆は毛量と適度な長さが作業を行う分に好都合です。
いざ、ドライブラシ
まずは塗料を筆に含ませる。
そのままティッシュやキムワイプ等で、ほとんど拭き取る。
ここで筆を擦り付けて、ガサガサの状態にしておきます。
擦りつけた筆から、わずかに塗料が付着する状態が理想です。
ガサガサに乾いた筆だからドライブラシ。わかりやすいですね。
これを凸部分やエッジにこすり付けます。
今回はこの部分に使ってみましょう。
ゴシゴシと……。
終わりましたが……。
なんかわかりにくいですね。
フラットアースが、車体色の茶色に近すぎるんじゃないかい?
色を変えてみよう。
使用色を変更してみよう
車体色の一段明るい色として・・・・・・
やはり今回もこの色に頼ることになる。
バフ先生だ。
前回に引き続き……。
再び擦り付けます。
ちなみにドライブラシを行うときはキット表面をつや消しや半光沢にしておくのがおススメです。
完全な光沢面だと塗料が引っかからないので、うまく乗ってくれないというか。
個人的には半光沢かな。
つや消しだと、今度はウェザリングカラーがザラザラ面に引っかかりすぎて落ちなくなるし。
筆者は以前、作業ごとに缶スプレーでツヤを出したり消したりしていた。
ただ今は効率優先なので、その作業は行っていない。
とりあえず作業をぶっつけ本番で行う。
上手くいかなかったらその都度缶スプレーでつやを調整している。
作業後はこんな感じ。
キットの凸部分に、明るい色が乗っているのがお分かりいただけるだろうか?
写真を並べてビフォー&アフター。
左が作業前。
右が作業後。
この状態で車体を前後から。
余談だけどタミヤのMM初期の作例は、やたらドライブラシを強調したものが多い気がする。
ついでに二重ドライブラシ・チッピングを行ってみよう
単色で終わらせるのもいいけど、今回はもう1色用意。
ダークブラウン系のものを使う。
用意するのはクレオスのウェザリングカラー、グランドブラウン。
タミヤエナメルではないのですか?
筆者曰く、色みが気に入っているとのこと。
いずれにしろ、ウェザリングには適した塗料だ。
さっきのバフを縁に残すように、グランドブラウンを擦り付ける。
ここでは細い筆も動員して、角にぶつかったようなキズも描き込む。
使った筆はタミヤの面相筆。
毛先が広がって、細部の塗装ができなくなったものだね。
今見てみると、描き込み系キズがミスっていますな。
塗り分け部分が丸くなっているというか。
これだと塗料を置いた感が出てしまいます。
キズはなるべく塗り分け部分がギザギザになるように・・・・・・。
そういう時は、爪楊枝などで軽く擦ってやるといい。
他にもいきなり大きく色を置くのではなく、細かい点を何個も置く感じにする。
作業後、こんな感じに。
キズの部分から、金属の地が出ているような感じに。
全体図。
前回やったウォッシングが汚いというか・・・・・・。
つや消しクリアーを吹いてしまうと、意外と目立たなくなるんですよ。
なので、気持ちオーバーな感じにしたほうがそれらしくなります。
そのあとなんか色々あって完成
これ以上放置するのもアレなので、ここで他のウェザリングも施し完成させてしまいます。
その他ウェザリングについては以下を参照に。
以下、ギャラリー。
8年以上の長き時を越えて、ようやく完成しましたな。
自走砲はオープントップだから、内部を作りこむ楽しみがある。
その分装甲板の裏側にある、押し出しピン跡を処理する必要もある。
今回は作りかけのキットだから、その辺は紹介できなかったけど。
リメイク版のキットも発売されているから、そっちも気になる・・・・・・。
積みをどうするかだね。
作業まとめ
今回はドライブラシと、おまけのチッピングについて解説してみました。
まとめると
- 筆に塗料を含ませる
- 含ませた塗料をほとんど拭き取る
- ガサガサの筆をキットに擦り付ける
といった感じ。
今回は自走砲に行ったけど、勿論ガンプラなんかにも使える。
というか
元々AFVモデラーたちが戦車とかに使っていたのが、ガンプラにも応用された
という歴史があるとか。
画像は筆者が過去に作ったグフだね。
ドライブラシに使う色はさまざま。
明るい色でハイライトにするもよし。
暗い色で塗装が落ちた感じにするもよし。
筆者は両方行っていますが。
今回はこんな感じで終わりかな。
次回も、お楽しみに!
この記事で作っているキット
この記事で作っているキットの改訂版
↓タミヤの公式オンラインショップはこちら↓