
フジミの九九式艦上爆撃機を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリングをして完成にもちこもう。

前のP40は先月末の完成品だったから、これが今月最初の完成品に。
今月はどれくらい崩せるかな。

直近で購入したものは4つ。
その内の1つが完成したわけですな。

航空戦力以外も崩していきたいところだけど、今月も諸事情で航空機メインになりそうだ。
とにかく作業速度を上げていこう。
それでは作戦を再開する。
いつものウェザリング!


とりあえずウェザリング。
いつもの3点セットですな。

爆弾部分は真っ黒なので、スミ入れには黒ではなくグレーを使用している。
それと排気管も、スミ入れ用のブラウンを薄く塗って錆風に仕上げた。
つやを消して完成に


最後につや消しクリアーを吹き付けて、風防のマスキングを剥がして爆弾をセット。
完成ですな。
風防下塗りの塗料が窓部分に吹き込んでいたので、一度修正などしましたが。

薄めた塗料を近くで思いっきり吹き付けていたからね。
溶剤で擦って落としたみたいだけど、ちょっと窓が曇ったかな。
……筆者が前回忘れていた左主翼の付け根にある滑り止めも、いつの間にか追加されているような。

ウェザリングの最中に筆者が気が付いて、マスキングしながら筆塗りした。
幸い塗り分け部分はモールドに沿っているので、そこまで難しくない。
使用塗料は水性ホビーカラーのタイヤブラックだ。

これで完成だね。
以下、ギャラリーだよ。
フジミ 九九式艦上爆撃機二二型 完成!







九九艦爆はこの脚がいいんだよね。
丸っこい感じというか。

単葉固定脚の機体は筆者の好物だそうです。
海軍機だと他には九六艦戦とかが好みだとか。



これは……。

筆者がここの開設以前に組んだ、同社旧版の一一型だ。
比較的浅い層に眠っていたのでサルベージできた。
二二型との比較用に今回掲載しよう。

機首や風防などの違いがよくわかりますな。
この旧版は確か2015年頃に発売されたもので、品番はC-35。
あの時期は艦これの影響もあったのか、フジミが海軍機を中心にいくつか再販していましたな。

しかし随分と派手な尾翼だなぁ。

C-35の内容は一一型固定で、マークは4種類。
今回のキット(C-39)に収録された4種類と同一だ。
それのAパターン、蒼龍搭載の江草少佐機で仕上げている。
この頃はまだ明灰白色単色塗装が多かった艦爆の中にこの塗装で混ざっていたので、かなり目立ったのだろう。

江草隆繁少佐。
卓越した技量から「艦爆の神様」と呼ばれていたようですな。
ただ大戦後期の1944年6月、あ号作戦の最中に搭乗機であった陸上爆撃機銀河を撃墜されて戦死したそうです。
作ってみた感想のコーナー


今回は比較的苦戦しなかったかな?
最近筆者が組んでいたのが軒並み精度が低いものばっかりだったのもあるけど。

筆者の感想としては……
- 一一型と二二型がセットになっているということもあって、収録塗装数は7種類とかなり多い。筆者も今回は過去に選ばなかったものを選択してみた
- キット内容もシンプルな構成。部品も一部パーツの位置決めに少し迷うだけで概ね合いが良く組みやすい
- 公式HPによると、2025年10月現在メーカー希望小売価格は税込み3300円。この規模のキットとしては同社の他製品と比較してもやや高めに感じる
- プロペラ軸周りはそのままだと貧弱に感じた。今回ここは精度アップも兼ねて改造している
といったところ。
キット自体は少し前のものでありながら、概ね組みやすくおススメできるもの。
ただ筆者いわく「一番気になっているのは……値段だ」とのこと。
これでも前回発売の2020年頃からは変わっていないんだけどね。
近年の物価高騰は2022年辺りから始まった気がするから……。

昨今のフジミは経営体制が変わったらしく、昨年末から金型の修復をして旧作の再販を行っていますな。
このキットもその対象となっています。
元の値段が高いとは言っていますが、金型修復後も2020年版と同じ価格なのはまだ頑張っているほうかと。

筆者はそのフジミの意気込みに期待して、少々高いと感じながらも今回このキットを購入してみたとのことだ。
九九艦爆は筆者の一番好きな日本軍機であり、同機をしばらく作っていなかったというのもあるけどね。

他に九九艦爆のキットってあったっけ。

他にはエアフィックスやドラゴン・サイバーホビーなどから発売されているものがあるみたいですな。
筆者の積み山に組みかけのエアフィックス製品ならありますが、これはかなり古いものだったようで素人時代の筆者の手には負えず、完成に至っていません。

筆者は零戦と同時期に発売されたエアフィックスのを2011年頃に購入したけど……
当時の新規であった零戦に対して、艦爆は60年代に発売されたものがベースらしい。
というか九九艦爆は大半のキットが初期に活躍した一一型のようで、二二型のキットはほとんど存在しない。
フジミ製品はその辺りでも希少価値があるかもね。

二二型は大戦後期のマイナーチェンジ機で、一一型と違って目立った活躍がなかったからかな?
キットでほとんど見かけないのは。

今回のフジミ製品は華々しい活躍をした一一型と希少価値の高い二二型のどちらかが組めるキットだ。
気になる人はぜひとも手にとってもらいたい。
……今回はここまで。
艦爆が完成したので、次回はまた別のものを紹介する予定だ。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット