
イタレリより発売されていますイタリア軍爆撃機・雷撃機のSM.79スパルヴィエーロを作っていきましょう。

前回は事故でひび割れた風防の窓を修復していた。
今回は残りの部品を取り付けて、組み立てを終えよう。

ようやく組み立て完了。
まあ先月の時点で完成しているみたいだけど。

作っている時は終わりが見えなくて筆者も少し迷走していましたな。

今回は幸い完成まで持ち込めたというやつだけどね。
それでは作戦を再開する。
残りの部品の準備


とりあえず残っている部品を用意。
この他にも前回クリアーパーツを取り付けた、機体下部のゴンドラパーツもありますな。

どうしても双発・多発機は部品が多くなりがちだよね。
エンジン周りとか。

部品が増える分紛失リスクも高まります。
注意したいところですな。
ゴンドラパーツの取り付け


手始めにゴンドラパーツを取り付け。
なにやら隙間ができますな……。

SM.79の後期型であるIII型ではゴンドラを撤去していたらしく、おそらくそれのことを考えてこのようなパーツ分割になっているのだろう。
筆者としては唐突感がしたようなので、ここは埋めてしまおう。

イタレリはなんかそういうのが多いのかな。
バリエーション展開を考えた結果、組みにくくなるような部品分割というか。


隙間に伸ばしランナーを突っ込んで接着。
乾いたら削って均している。
周囲にクリアーパーツが多いのでやや切削がしづらいのが難点だ。
サーフェイサーを吹き付けて確認もしたいけど、それよりも先に機内色で風防を下塗りするのを優先したいのでそれは後回し。

この段階ではまだ隙間が埋まっているのかわかりませんな。

魚雷懸架装置とか機銃カバーとかも取り付け。
機銃カバーはとりあえず閉めた状態で……。

機銃使用時は両側に開くようだ。
塗り分けが面倒になるので、今回は閉じた状態にするけどね。
エンジン周りの組み立て


続いてエンジン回り。
エンジンやカウリング部分の噛み合わせははっきりしているので、組み立てには迷いませんな。

ただし排気管パーツはイモ付けで、はっきりした目印も存在しない。
説明書に書かれた図と周囲のモールドを参考に取り付けよう。
3つある内、右主翼のものは向きが反対になるので注意だ。

右主翼のカウリングは排気管が右下に。
左主翼と機首のは排気管が左下に来る感じだね。

左右はまだしも、機首のは少し迷いましたな。
あまり3発機は例がないので……。

このサイズの機体なら双発がちょうどいいけど、それだとエンジン出力が足りないから3発になっているんだっけ。

爆撃機や雷撃機で3発だと、機首にエンジンがついて前方視界が悪くなるのが難点だ。
ちなみに本機はルーマニアへ輸出・ライセンス生産されたSM.79Bなる派生機があるけど、そちらは双発機となっている。
エンジンを換えたから1個当たりの出力は上がっているけど……
数が減っているからか、やはり元のSM.79より性能が低いようだけどね。
第一次塗装


いつもなら全部組んでから塗りますが……
筆者のスケジュールの都合と合いのよさそうなエンジン周りの都合で、一部分を先に塗ってしまいましょう。
- 全体の下地→クレオスのMr.サーフェイサー1000(缶スプレータイプ)
- 金属色部分の下地→クレオスのMr.フィニッシングサーフェイサー1500
- エンジンカウリング→Mr.カラー306番、グレーFS36270
- 主脚カバー内部→Mr.カラー312番、グリーンFS34227
- タイヤのホイール、プロペラ。主脚→Mr.カラーのシルバー
- エンジン→Mr.カラーの黒鉄色
ですな。

今までにはない展開に。

カウリングは機体色と同じだから、本当はそちらと一緒に塗ったほうがいいんだけどね。
場合によっては同じ色を塗っても色調が変わることがあるんだ。
今回は次の塗り分けとスケジュールの都合で、先に塗ってしまったけど。


これらのものを筆で細かく塗り分け。
- タイヤ部分→水性ホビーカラーのタイヤブラック
- プロペラ裏側→Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラック
- カウリング先端・排気管→Mr.カラーのシルバーとMr.メタルカラーのカッパー
ですな。
カウリング周りは塗装図やボックスアート、先人たちの作例で塗り分けに少々ブレがありましたが、今回はボックスアートに近い形に。

カッパーは相変わらず残っているツマミ付き旧ビンの……。

かなり古いもので酸化しているのか、発色が落ちているようにも見えるね。
ただ2025年11月現在、Mr.メタルカラーは原材料の入手が困難になったらしく一度生産を終了。
後継商品のMr.メタルカラー2が発売予定という情報を聞いたような気がする。

待ちきれない場合は通常のカッパー塗料を使う案もありますな。
今回の戦果


本体のほうも窓枠をマスキングして組み立てを終了。
塗装に入れる状態に。

上部銃座の側面窓とか、キットのパーツと窓枠が違うんだよね。
自分でマスキングをして、パーツのモールドよりも多い窓枠にして……。

上部銃座部分もゴンドラ部分同様に機銃カバーを展開状態にしたり、銃座全体のカバーを展開状態にできますな。
今回は閉めた状態にしてしまっていますが。

銃座カバー自体はカッチリはまるので、接着せずに進めているけどね。
今回はここまで。
次回は塗装に入る予定だ。

続きは次回!
この記事で作っているキット





