
タミヤのIV号突撃砲を作っていきましょう。

前回は外装を組み立てた。
今回はツィンメリットコーティングを施し、残る細かい部品を取り付けて組み立てを終えてみよう。

また筆者はしばらく更新を……。

本当は昨日更新するつもりが、トラブルで作業が長引いたらしく。

昨晩は次回紹介予定の塗装をしていたんだ。
途中で止めるわけにはいかず、今回の記事を一度延期する形で進めることに。
それでは今日こそ更新、作戦を再開しよう。
ツィンメリットコーティングを施す


キットのままの表面が平坦な姿もカッコいいIV号突撃砲。
ただ今回はツィンメリットコーティングを施してみましょう。
いくつかある手法のうち、今回はエポキシパテとローラー・スタンプを使ったものを採用。
詳しいやり方は過去記事を参考にしてもらえれば幸いです。

タミヤからはコーティングシートが発売されているけど、古いこのIV号突撃砲用のは発売されていないんだよね。

IV号突撃砲も時期によってはコーティングされていないようだ。
今回のキットは明記されていないけど、折りたたみ式防盾を備える上部機銃からしておそらく初期型。
以前組んだアカデミー製品と同じだ。
後の生産型ではここがヘッツァーのようなリモコン式機銃となる。


車体後部はこんな感じに。
後部フェンダー内側にもコーティングしましたが、ここは以前のアカデミー製品では行わなかったような。

フェンダー周りなど、どうしても奥まった場所にローラーやスタンプが入らない。
そのような場所はヘラで一つずつ刻むことに。
車体上下を合わせる前にやったほうがよかったかもしれない。
残りの部品の組み立て


乾燥待ちに筆者が残りの部品を用意。
古いキットだからか、パーツの押し出しピン跡が目立ちますな。
待ち時間に潰しておくとよいかと。

結構深めのピン跡が多いんだよね。
そのまま削るより一度埋めてからのパターンが多くなりそうな。


ツィンメリットコーティングをしたことでトラブルが発生。
厚みができてしまい、車体前面の履帯ラックに予備履帯が入らなくなってしまった。
ここはラックと予備履帯双方を薄く削りこむことで対処している。

古いキット故に元々パーツ自体に厚みがありますからね。
薄く削ってシャープ化するとよいかと。
以前はフェンダーを薄く削る加工を紹介しましたが、それを応用していますな。

というか古いからか車載装備がどれも厚めでちゃちい作りにも見えるんだよね。
あの車載装備セットを使ったほうがよかったんじゃない?

ジャッキ周りなんか特にディティール面が気になったりピン跡の処理が必要なので、それを使おうかと考えたようですが……
今までにたくさん使ったので、いくつか部品が足りず。
なので今回は全てキット付属のものをそのまま使っています。

筆者は今回このキットの素材の味を生かす方針で進めている。
削るのが大変だったので、この予備履帯は交換するか悩んだみたいだけどね。


次に気になったのが、このクリーニングロッド。
キットではヘッド部分が後ろを向くように取り付ける指示が出ているけど、実際は前に向くようにするのが多数見受けられた。
なのでそのようにしている。

……フェンダー架が厚いからか、クリーニングロッドがかなりギリギリの幅なんだけど。
ついでに、なんか車体からロッドが浮いて安定しないというか。

どうも厚いフェンダー架のせいでロッドが車体から浮いてしまうようですな。
ここはロッドの裏側にプラ板を貼り付けて嵩増し。
これなら安定した形になります。


車体後部はプラ成型されたワイヤーロープをセットします。
後の90年代に発売されたIV号戦車シリーズでもそうでしたが、フック部分は省略されています。
これは0.5mm径の真鍮線で追加しておきましょう。

コーティングの影響で車体にパーツを接着しづらいからね。
それの補強も兼ねて……。

排気管はベコベコ感が欲しかったので、試しに筆者が表面をデザインナイフでそぎ落として凸凹をつけている。
これがそれらしく見えるかは完成してからになりそうだ。
兵士の組み立て


続いて兵士をセット。
左右の腕と胴体の3パーツ構成になっていますな。
車体にフィットするよう、腕の角度を調整しつつ接着しましょう。

なんかすごく目立つ感じだけど、彼のいる場所は装填手ハッチなんだよね。
車長ハッチのほうは無人という。

以前のIV号駆逐戦車ラング(旧版)に付属した兵士によく似ている。
あの時は作らなかったので、今回は作ってみよう。
シュルツェンの組み立て


続いてシュルツェン。
一体成型されたパーツに、裏からフックをつけていきます。

裏側に目立つ押し出しピン跡がある。
上部にあるものは車体上部内側から見えるので、これは削って処理してしまった。


ピン跡を処理した後、モールドに沿って切り離し。
そしてフックパーツを接着していきます。
外から見えなくなる内側下部にどの位置の板なのか、番号も彫っておきました。

L2(左側2番目)とかね。
フックがついているのは後の90年代キットよりも優れているポイントかな。
あっちはフックが省略されていて、直接シュルツェン架に接着する形だったし。
今回の戦果


一度足周りを取り付けて確認。
これで組み立てを終了としましょう。
車体前面上部の予備履帯は実際は金具でしっかり固定されているようですが、今回は乗せるだけに。

今回はこれで中断。
次回は塗装になる。

続きは次回!
この記事で作っているキット
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