前回に引き続き、ハセガワのクリエイターワークスシリーズ、ベルリンの黒騎士の2機セットを進めていきます。
さて2機セットのうちフォッケウルフFw-190は完成した。
今回はもう一つの戦闘機、Me262を作っていこう。
ヴァルダ殿、タイトルが①で(完成)となっていますが。
スケジュールの都合で今回はこの1記事で完成まで持っていくよ。
新しいベルリンの黒騎士、Me262を作る
以前の使いまわし画像が出てきましたな。
左側のフォッケウルフFw-190は完成しています。
今回は右側の部品と説明書を使っていきます。
記憶とパーツを掘り出す
例によって作りかけで部品が切り取り済み。
なので説明書のパーツリストで付属品を代用紹介する。
単座のMe262Aは戦闘機型であるA-1a型のほかに機首に爆弾懸架装置を増設&機関砲を2門に減らした戦闘爆撃機型のA-2a型がある。
ハセガワでは共に金型を共用しているため今回後者の部品が余剰品となる。
筆者の作りかけ状況。
Fw-190のとき同様、コクピットの塗装だけして止まっている。
翼面に懸架するRLM44ロケット砲は使用部品に含まれているけど、リヒター大尉は使用していないので余剰パーツ送りにしている。
ヴァルダ殿、コクピット後部に取り付けるA29パーツが見当たらないのですが。
ここにある。
筆者は中古品店で確保したMe262キットをいくつか積んでいる。
それらのキットとごっちゃになっていた。
組み立てを再開する
長々と前置きがあったけど、そろそろ作業を始めよう。
この塗装済みのコクピット、例によって座席部分にヒケ、そして計器板部分に押し出しピン跡がある。
塗装済みのためよく見えないけど、筆者は瞬間接着剤やらパテやらで埋めている。
後ろのほうになにやらパーツをつけるような穴がいくつか空いていますな。
ハセガワはMe262のうち、単座のA型だけでなく、複座のB型も発売している。
後ろの穴はB型の座席や計器を取り付けるためのものだ。
先ほどのA29パーツでこの後部は隠れるので安心を。
アホな筆者が写真を撮り忘れたせいで一気に合わせ目消しまできてしまいました。
実際は計器板のデカールを貼り付けたり、エナメル塗料でスミ入れを行っています。
Me262のトレードマークともいえるユンカースJumo 004エンジン。
合わせ目を消す前に後で筆やらスプレーが入らない内部を筆塗りしておく。
前方はシルバー、後方は焼鉄色。
そのままエンジン、主翼、胴体を全部合わせてしまいます。
組み立てていて気付いたこと・ポイントなど
その後、接着剤が乾燥後、合わせ目を消します。
ただこのキット、成型の都合か胴体の頂点と底面にくるモールドが非常に浅い。
そのままヤスリがけしてしまうと間違いなく消えてしまうので、先にスジ彫り強化を行っておくのがおススメ。
久々にラインチゼル君を投入した筆者であったけど、まだまだはみ出しが多く、使いこなせていないね。
リベット状モールドはラインチゼルかケガキ針で突っついて簡易的に彫りなおしています。
コクピット後部は先ほどのA29パーツを貼り付けて蓋をします。
ただピンなどがないので接着位置に注意する必要があります。
筆者は先に風防を切り出して、それと合うように調整してA29パーツのみ先に接着しています。
後部風防のD3パーツは全体が透明。
……なんだけど、前側の窓枠以外は後で塗装してしまうのでA29パーツより後ろ側は見えなくなる。
なので後ろ側は適当な処理で大丈夫だ。
Me262は尾輪がなく、かわりに前部に車輪がついています。
ただこのA6パーツ、そのまま組み立てると機体左側に部品が干渉して曲がってしまうので、筆者は少し削っています。
ちなみに本機は試作段階では従来のドイツ機同様尾輪式だった。
しかし離陸時に様々な問題が発生したので前輪式になったとか。
主脚柱は2パーツで構成されています。
Fw190のときと同様、胴体に各パーツをはめ込んだ状態で主脚2パーツ同士のみ接着して組み立てます。
防弾版A28パーツは風防側にのみ接着指示が出ているけど、これでは強度が不足する。
なので先に座席側にA28パーツを接着、乾燥前に風防側にも接着している。
あとは風防とエンジンのマスキングを行い、この状態で塗装に入ります。
今回は記事を分割せず、そのままその後の作業も紹介しよう。
塗装をするよ!
塗装なのですが、基本的に使う色はエアブラシ塗装、筆塗り共に前回のFw-190と同じです。
主脚カバーは接続ピンが一切ない。
なので主脚側のピンに瞬間接着剤を塗って仮留め。
すかさずはがして残った接着剤の跡を目印に1.0径ピンバイスで凹みをつける。
そして再度凹みと凸ピン部分を接着する。
錘を入れよう
さて、ここで主脚をつけてみよう。
すると機体が尻餅をついてしまう。
実機では機首に武装、主翼にエンジンがあるけど、キットでは空っぽだからね。
キットでは3gと指定されているけど、筆者は秤を持っていないので適当に入れる。
使うのは以前ダイソーでたまたま手に入れた釣り用の割りびし。
適当に機体が尻餅をつかなくなるまで入れて接着する。
入れすぎると脚部に負荷がかかるので注意です。
本機だけでなくジェット機やフロートつきの水上機では頻繁に錘を使います。
事前にチェックしておくといいでしょう。
しかし筆者はなかなか錘を手に入れる機会がない。
なにか代わりになるものは……。
マーキングを行う
Fw-190の残骸でマーキングを行います。
一部余剰になるマークもあるようですが。
基本的にそのまま貼り付けていくんだけど、主翼上の点線が説明書記載のものより長いので、切ったりして調整している。
デカールの詳しい貼り方は前回を参照に……。
マーキング完了です。
また後ろにモンエナが。
筆者はハイオクじゃないと動かないんだ。
やはり大卒は人件費が高い。
いつものウェザリング作業
スミ入れ作業です。
前回同様、黒い機体に黒いスミを入れても目立たないので、グレーの塗料でスミ入れを行います。
続いて銀の剥げチョロ汚し。
今回のMe262は受け取ったばかりの新鋭機と考えて、控えめに施しています。
数回の訓練飛行+原作で描かれた実戦と言ったところでしょうか。
本機はジェット機なので排気管汚れはありません。
代わりにジェット排気口に焼け表現のようなものを。
クレオスのグランドブラウンを塗って擦ってそれらしく……。
筆者は基本的にプロペラ機しか組まないからね。
これが正しいかは正直わからない。
ここまでの作業でこんな感じに。
このままツヤを整えます。
完成へ……
ここも前回のFw190と同じ。
全体に半光沢のクリアーを塗り、排気口部分のみつや消しを吹く。
後は風防のマスキングを剥がします。
空の死神として蘇ったベルリンの黒騎士、ヘルベルト・フォン・リヒター大尉のメッサーシュミットMe262が完成しました。
それでは完成品を見てみましょう。
プロペラ機などジェットの前には空飛ぶカモだ!!
ドイツの空から叩き落せ!!
ヘルベルト・フォン・リヒター大尉
なんか半円マーキングの位置がずれているのがありますね。
デカール自身のつやが原因で貼るときにモールドが見えにくくなって、筆者はズレた位置で貼り付けてしまうらしい。
お次は先に完成していたFw-190と並べてみよう。
髑髏のマークが白から金に変わっているのが特徴ですな。
強い!絶対に強い!
ついでに筆者がいままで作ったMe262の一部と。
やはり塗装違いが目立つところ。
作ってみた感想コーナー
本ブログでははじめてのジェット機なんですな。
パーツ構成自体は普通の1/72スケール航空機と変わらない感じです。
ただ序盤で紹介したとおり、胴体の上下のモールドが甘い点に注意。
記事では紹介していなかったけど、他のMe262シリーズと共用のため、一部ディティールを削ったりする部分もある。
極端に作りにくいわけではないけど、入門向けとはいえない感じかな。
風防のマスキングがシンプルなのは利点だけど。
デカールは問題ない品質。難しいようなら細かい注意書きは使わないで、国籍マークと髑髏マークだけでもそれらしくなる。
この記事を書いているのが2020年5月24日。
そろそろこのキットの再販が始まったはずです。
興味がありましたら是非とも手にとってみてください。
初回の発売から約5年。
アホな筆者も再販に合わせて何とか完成させることが出来た。
今回はここまで。次は……。
ベルリンの黒騎士はベルリンの上空をどこまでものぼっていった…
そして消えていった…
どこへ行ったのかはだれもしらない…………
戦場まんがシリーズ「ベルリンの黒騎士」より
この記事で作っているキット
このキットの機体が登場する作品