さて、前回アカデミーOEMのエアフィックス製品。
35(t)軽戦車が完成しました。
今回は何をするのでしょうか。
丁度いい機会なので……
エアフィックス製品の元となった、オリジナルのアカデミーキットを紹介したいと思う。
そういえば、2輌分あったような・・・・・・。
組みかけのものと、未開封のものがありましたな。
今回のお題 アカデミー 35(t)軽戦車
とりあえずこれがそのキット、アカデミーより
35(t)軽戦車だ。
以前エアフィックス版でも少し触れましたな。
エアフィックス版については、過去記事を参照に。
キットの中身
箱の中身はこんな感じ。
これも以前に紹介したね。
キットのパーツはエアフィックス版とまったく同じですね。
厳密に言うとこちらがオリジナルなのですが。
ただし、マーキングはエアフィックス版と異なる。
あちらが
ドイツ軍所属・2色迷彩
スロバキア軍所属・3色迷彩
だったのに対してこちらは
ドイツ軍所属・単色迷彩が2種類
となっている。
2種類のマーキングの内訳はこんな感じ。
- フランス戦線
- ロシア戦線
どちらも第6戦車師団所属だね。
車体のナンバープレートと後部のジェリカンラックの有無。
塗装だけでなく、装備の有無があるので組み立て前に選んでおきましょう。
キット組み立て(ダイジェスト版)
それでは作戦行動に移ろう。
前回組んだエアフィックス版含めて、筆者は3輌分キットを保有している。
そのエアフィックス版は前回完成した。
この画像一番手前のが、後のそれである。
ということは、後ろの2輌が今回のアカデミー製品なんだね。
なんだけど、アホな筆者が作業中部品を紛失して、共食い整備を行った。
そのため、画像一番奥のものは保留。
真ん中の個体が、今回進めるものとなる。
史実の35(t)も、共食い整備で数を減らしていましたな。
組み立ての大まかな流れは、エアフィックス版に準拠している。
なので、ここは過去記事を参照に。
異なる部分だけピンポイントで解説していこう。
んで今回手をつける個体は以前紹介した、組みかけ品のものですな。
共食い整備被害車は、先ほど紹介したパーツ状態のものです。
紛失した部品は左フェンダー上の突起、F11パーツ。
サルベージ時では付いているから、どうやらレストア中に部品が外れたようだね。
前述通り、このキットは塗装によって装備の有無があります。
筆者は今回塗装図2番の、ロシア戦線仕様で組んでいます。
この仕様では
後部ジェリカン有り、ナンバープレートなし
となっています。
アホな筆者が後部のナンバープレートを付けているよ。
この間違いに気付かず、筆者は塗装終了後まで取り付けていた。
後部ジェリカンラックは押し出しピン跡があるので、埋める必要がある。
昔の筆者がポリパテで埋めているようだね。
車体左のジェリカンラックはフランス戦線、ロシア戦線共通です。
・・・・・・なのですが、ここにカンを搭載すると砲塔を回した際に干渉します。
この位置が本当なのか、アカデミー社が何か間違えたのか……。
組みあがった際の全体図はこんな感じです。
その他、背部にジェリカンラックが出来たため・・・・・・
ここに本来あった牽引ロープが車体前面のフックに巻かれています。
フランス戦線仕様の場合は背面にロープを搭載する。
背面と前面でロープの長さが違うので注意。
筆者が寸法を間違えたのか、微妙に短く作ってしまったようだね。
今回は使いませんでしたが、車長の全身像と操縦手の半身像が付属します。
頭部は初期にみられたベレー帽と、お馴染みの略帽で選択できます。
キット塗装(ダイジェスト版)
塗装はグレーの単色。
手前に写っている、前回のエアフィックス版と同時に塗ってしまっている。
ちなみにここでも操縦手バイザー前にある、照準リングを紛失しているんだよね。
これも後でさっきの個体から共食い整備しているよ。
マーキング中。
ここで筆者がナンバープレートの間違いに気付き、取り外している。
跡が汚くなっているが、ここはウェザリングで誤魔化そう。
デカールの材質の問題か、はたまた古いデカール資材が良くないのか・・・・・・
なかなか密着できません。
デカール資材は多めに塗布して問題なさそうです。
ウェザリング作業も基本的にエアフィックス版準拠。
前回の記事に引っ張られているからか、急ピッチで進めているよ。
そんなこんなで完成です。
ウェザリングについての詳しい内容は前述の過去記事参照で・・・・・・。
以下、完成品のギャラリー。
続いて比較画像。
用意するのは同じチェコ戦車であるタミヤ製38(t)と、エアフィックス版35(t)
砲塔のレイアウトなんかは同じチェコ戦車ということで似ているね。
35(t)はシュコダ社が開発。
38(t)はČKD社が開発担当。
足回りは全く似つかない見た目となっている。
見た目からわかるとおり、プラモでは38(t)のほうが圧倒的に組みやすい。
エアフィックス版との比較。
あちらは珍しい迷彩塗装を収録しています。
初期のポーランド戦線仕様です。
筆者の独断で、ノテックライトやジェリカンは搭載していません。
今回のアカデミー版は35(t)最後の活躍となった、ロシア戦線仕様。
ジェリカンガン積みが賑やかな感じ。
運命の東部戦線。
強力なソ連戦車や冬の寒気で、35(t)は絶滅してしまうんだ。
作ってみた感想のコーナー
基本的にはエアフィックス版同様、押し出しピン跡が目立つところに多々見られます。
それらに注意しながら組んでいく感じですね。
何度も言うとおり、こちらがオリジナルなのですが。
現在筆者は押し出しピン跡埋めに黒い瞬間接着剤を使っているよ。
作る際は持っておくといいかもね。
パーツ内容は全く同じだけど、デカールなど塗装は異なる。
値段に関しては輸入品だからずれることもあるけど、アカデミー版のほうが安いことが多い感じ。
総評すると・・・・・・
スタンダートな35(t)を楽しみたいならアカデミー版を。
変わった塗装を楽しみたいならエアフィックス版を選ぶのがいいかな。
今回はこんな感じで……。
次回も、お楽しみに!
この記事で作っているキット