模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆者が保有していたドラゴン旧製品、パンターF型が完成しました。
今回は新たに模型製作をするようですが・・・・・・。
うむ。
筆者が積み山の最下層から掘り出してきた、ある戦車キットを作ろう。
何が出るかな。
今回のお題 アカデミー T-34/76-747(r)鹵獲戦車
今回作るのはこちら。
アカデミー社より
T-34/76-747(r)鹵獲戦車
だ。
T-34というとソビエトを代表する戦車だけど・・・・・・。
今回作るのはそれのドイツ軍鹵獲仕様だ。
敵の戦車を奪って自軍のものに・・・・・・
まるで将棋だね。
T-34/76-747(r)とは?
前述したとおり、この戦車は元々ソ連が開発した中戦車だ。
1930年代の後半にスペイン内戦やノモンハン事件に投入された快速戦車、BTシリーズの後継的存在となっている。
BTシリーズは走行性能が高いものの、防御力が不足していると判断されたんだ。
ノモンハンでは日本軍の九五式軽戦車や九四式37mm速射砲で撃破される車輌も相当数存在したとか。
途中色々試作車を作りながら、1939年12月にT-34は正式採用、翌年9月に最初の量産車が完成。
T-34では被弾経始を考慮した傾斜装甲を本格的に取り入れている。
また、主砲も当時としては大口径の76.2mm砲を装備している。
戦車が装備する砲はこの頃37mmや47mmが多い感じかな。
IV号戦車の75mmもこの頃は大口径な部類だったみたいだし。
更に整地なら50km/hを出す速度性能も持っている。
1941年にソ連に侵攻してきたドイツ軍は驚愕した。
T-34は走・攻・守において当時のあらゆるドイツ軍戦闘車輌より優れていたからね。
お馴染みT-34ショックですな。
この出来事をきっかけに、ドイツ軍の戦車開発に大きな変化が出てくる・・・・・・。
そんなT-34だけど大量生産されただけあって、相当数がソ連と敵対していたドイツ軍やフィンランド軍などに鹵獲、使用されている。
両国とも戦車不足だったので鹵獲した本車を積極的に戦闘へ投入していたようだ。
ドイツ軍では「Panzerkampfwagen T-34 747(r)」と形式名を与えていた。
(r)はロシア(ソビエト)だからだね。
以前組んだチェコの35(t)みたいな。
鹵獲車輌は各国がそれぞれ使いやすいように車外装備品に手を加えられたものも多い。
今回はそんな鹵獲T-34を模型で楽しんでみよう。
中身を確認してみよう
それでは箱を開けてみよう。
まずはパーツ類。
ドイツ軍仕様であるからか、サンド系の成型色となっていますな。
続いてデカールや紙媒体。
アカデミーのキットは注意書きが多数付属する。
韓国のメーカーらしく、ハングル文字で書かれているね。
残念ながら筆者はハングル文字は読めない。
筆者は英語すらあやふやだからね。
大学時代、ドイツ語を少しと中国語をちょっとかじったみたいだけど。
アドルフ、筆者になんかドイツ語をしゃべらせてよ。
Ich bin nicht Shachiku.
などと供述しており・・・・・・。
社畜って海外でも通用するのかな?
過労死は「Karoshi」で通じるとは聞いたことがありますが。
話をT-34に戻そう。
袋を開けてパーツを確認する。
まずはプラパーツ群その1。
右下のJランナーは2枚入りですな。
プラパーツ群その2。
このキット、ランナー枚数は多いものの同じものが複数存在したり、選択部分が多い。
なので実際に使う部品はこれより少なくなる。
転輪とか大量に余りそうだね。
あとは牽引ロープの糸や、エッチングパーツ。
塗装を選ぼう
本キットには塗装が4種類用意されている。
車輌ごとに装備品が違うので組む前に選んでおこう。
パターン1は三色迷彩。
クルスクの戦いことツィタデレ作戦に投入された車輌だ。
砲塔にはIII号戦車やIV号戦車で使われたキューポラが増設されていますね。
パターン2は元の持ち主であるソ連軍同様のグリーン単色。
フェンダー上にも描かれたドイツ国籍マークが特徴だね。
装備はパターン1と同じだけど転輪が違う。
ちなみにカレリアはロシアとフィンランドの国境に跨る地域のこと。
ファンダー上のマークは友軍からの誤爆防止かな。
パターン3は2と同様カレリアに存在した車輌。
ただ装備と塗装が違う。
- ダークイエロー単色
- 後部燃料タンクがない
- III号突撃砲G型用のキューポラを装備
といったところ。
突撃砲用のキューポラ装備車は珍しいですな。
もの珍しさからか、筆者は今回この車輌を製作する予定だ。
パターン4はスキー猟兵師団所属の車輌。
ダークイエロー単色の塗装となっている。
側面の燃料タンクや砲塔後部に増設されたIII号戦車用の雑具箱等、ゴチャゴチャ装備が個性的だ。
1944年の車輌だからか、転輪も穴あきゴムリム付きの後期に見られるタイプを装備していますね。
本車はウクライナのプリピャチにいた車輌。
プリピャチはかのチェルノブイリ原子力発電所がある都市として知られているね。
1986年の同発電所の事故が原因で現在はゴーストタウンとなってしまっている。
次回、組み立て開始!
というわけで今回はキットの概要を説明したところで終えよう。
次回組み立て開始だ。
どのような仕上がりになるか……。
次回も、お楽しみに!
この記事で紹介しているキット