
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が昨年11月に購入した、2機目のJu86Dが完成しました。
今回は……。

筆者が双発爆撃機相手にだいぶ消耗したようだ。
なので組みかけで放置している、単発の爆撃機でも紹介しよう。

なんかあったっけ。

心当たりがありすぎますな。
今回のお題 アドミラル 九七式軽爆撃機


今回作るのはこちら。
アドミラル(ADMIRAL)より
九七式軽爆撃機だ。

なんかまた聞いたことないようなメーカー名だね。

どうやらチェコにあるメーカー、AZモデルの一ブランドのようです。
このキットも、そのAZモデル名義で発売されていたものの派生品みたいですな。

この箱の大きさでチェコってことは、簡易インジェクションキットかな?

そのようですな。
チェコのキットとしては今までもスペシャルホビーやソードなどを組んでいるので、そちらも参考に……。
九七式軽爆撃機とは?

この機体は1930年代に登場した大日本帝国陸軍の軽爆撃機だ。
開発は三菱。
陸軍のキ番号はキ30。
連合軍によるコードネームはアン(Ann)

九七式って付く兵器はなんかたくさんあるんだよね。
九七式艦上攻撃機とか、九七式中戦車とか。

1936年に当時日本陸軍が使用していた九三式双発軽爆撃機の後継機開発指示が出る。
これに三菱と川崎が乗り競作に。
審査の結果、三菱案のキ30が正式採用されてこれが今回作る九七式軽爆撃機となる。

川崎案のキ32は液冷エンジンを採用しており、これが信頼性で劣っていたようですな。
ただこちらも九七式軽爆撃機の数を補う目的で、後に九八式軽爆撃機として正式採用されています。
むしろ最終的な生産数ではこちらが多かったとか。

九七式軽爆撃機は高い稼働率と急降下爆撃が可能な機体として実戦部隊からの評判は良かったようだ。
ただ胴体下部に爆弾倉を備えたことにより座席間隔が広くなり、機内での乗員同士の連絡時に支障があったと指摘されている。
この点は後に同じ三菱が開発した九九式襲撃機に生かされることに。

九九式襲撃機は爆弾倉がないってやつだね。

爆弾倉があると爆装時にも整流効果があるというのが利点ですな。
反面機体が大型化しやすいというやつです。
九七式軽爆も、単発機にしてはやや運動性に難ありの機体だったという説があるとか。

地味ながらも日本陸軍を支えた九七式軽爆撃機。
チェコのアドミラルから発売されているキットで作ってみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開ける。
中身はこんな感じ。

うーん、組みかけだねぇ。

左側にある説明書のパーツ一覧を参考にしていただければよいかと。
プラランナーは1枚。
それにクリアーパーツの風防が1つと、レジン製のタイヤ、爆弾、エンジンが付属します。


筆者が途中まで組んだパーツ。
簡易インジェクションらしく、パーツ同士を組み合わせるダボ類は一切ないので注意だ。
代わりにキレッキレの凹モールドが目を引く。

見た感じコクピットを組んで、主翼を合わせたところで止まっているみたいだね。
何かあったのかな?

クリアーパーツが風防のみというところですな。
この機体は軽爆撃機らしく側面や底面に小窓があるのですが、それらのパーツが付属しないという。


付属デカール。
特徴的な尾翼のマークをばっちり収録している。
この機体はマーキング違いの同じ金型のキットが複数種発売されているようなので、探して比べても良いだろう。

左下にはアドミラルじゃなくて、元メーカーのAZモデル表記が。


説明書はこんな感じですな。
ずいぶんと簡易的な内容です。
無論細かい取り付け位置はパーツに示されていないので注意を……。

こういうの見ていると、バンダイやタミヤがいかに親切かはっきりわかるんだよね。


塗装図は箱裏に掲載。
日本陸軍仕様が3種類となっている。
筆者は今回ボックスアートにもなっている、2番の機体で仕上げるか考えているようだ。

塗装指示はハンブロールのようですな。
日本陸軍の機体といえば濃緑色ですが、1番の機体が迷彩に濃緑色らしきダークグリーンを指定。
2番の機体はミディアムグリーンという、少し淡いグリーンを指示していますな。
このミディアムグリーンにどの色を使用するか……。

ある程度塗装パターンが決まっている海軍と違って、陸軍は塗装やマーキングが個性的だからね。
それを考えるのも楽しいけど。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から組み立てを再開しよう。

今回の課題は主に2つ。
- 足りない窓パーツをどう補うか
- ダボ類をどう増設するか
ですな。

小粒そうなキットなのにずいぶん手間になりそうな。
Ju86の反動で小型機を選んだみたいだけど、むしろこっちのほうが難しそうじゃない?

こういう展開を予想してか、簡易インジェクションキットの積みがなかなか動かないという奴です。
まだまだたくさんあるのですが……。

経験値を得るためにも、少しずつ崩していこう。
それでは今回はここまで。

続きは次回!
この記事で作っているキット