模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はアカデミー社のティーガーIIが無事完成しました。
ヴァルダ殿、筆者は今回何を作るのでしょうか?
筆者がちょっとTwitterの企画に参加中でね。
それ用に作っているキットがあるので紹介しよう。
そういえばなんか筆者が作っていましたな。
ハーフトラックだっけ。
今回のお題 イタレリ 15cmパンツァーヴェルファー42型 sWS搭載型
今回作るのはこちら。
イタレリ社より
15cmパンツァーヴェルファー42型 sWS搭載型
だ。
なんかすごいややこしい名前。
これは以前筆者が購入した……。
去年の5月に購入したやつだね。
一緒に買ったほかのキットは全て完成している。
これだけが残っていたんだ。
15cmパンツァーヴェルファー42型 sWS搭載型とは?
ややこしい名前の本車だけど、結論からいうと
「sWSという車輌に口径15cmのロケットランチャーを搭載した、自走ロケット砲」
だ。
あーそういうことね。
完全に理解した。
これは理解していませんな。
ドイツ軍は第二次世界大戦前の1930年ごろからロケット兵器を研究・開発を始めた。
それが1941年にネーベルヴェルファーの名前で正式採用されたんだ。
ちなみにネーベルーヴェルファーとは「煙幕発射機」という意味。
大元は毒ガス弾投擲に使う予定だった。
ヴェルサイユ条約に引っかからないようこの秘匿名が使われ、そのまま正式名にもなったとか。
ヴェルサイユ条約ってなんだっけ?
1919年6月28日、第一次世界大戦の協商国側とドイツ帝国との間で結ばれた講和条約ですね。
この条約内のドイツの軍備制限の中に、毒ガスの輸入・製造・研究禁止が含まれていたんです。
……義務教育の中にも出てきたような。
授業中はほとんど寝ていたよ。
このネーベルヴェルファー、いくつか口径や口数の違いで種類があったようだね。
いずれも十分な戦果を出していたが、気になる欠点が1つ。
通常の野砲に比べて射程距離が短く、より前線に配置しなければならなかった。
そうなると接近してくる敵戦車や歩兵に蹴散らされてしまう。
そこでハーフトラックに搭載して発射後は直ぐに移動できるようにしたんだ。
これがパンツァーヴェルファー。
ようやく名前が出てきましたな。
パンツァーヴェルファーだけど、2種類存在する。
1つはオペル製のマウルティアをベースにしたもの。
そしてもう1つが今回作るsWS(重国防軍牽引車)をベースにしたものだ。
いずれも10連装の15cm口径ロケット砲を備えている。
マウルティア?
ドイツ軍が開発した、既存のトラックをベースにした簡易的なハーフトラック達のことです。
パンツァーヴェルファーにするにあたって、車体を装甲化していたようですね。
ちなみにマウルティアとはドイツ語でラバのことだとか。
パンツァーヴェルファーもマウルティアも、特定の車輌ではなく共通の特徴を持った車輌の総称なんだね。
sWSは複雑な構造を持つ既存のハーフトラックに代わる目的で1942年に開発が始まり、翌年生産が開始。
パンツァーヴェルファー型は更に次の年の1944年に登場した。
マウルティアベース車と比較すると不整地走破性と弾薬搭載量で勝っていたとか。
sWS自体の生産台数は825輌のようです。
パンツァーヴェルファー型は大戦末期の生産だったため、詳しいことは不明のようでしたが。
元々支援車輌だったからか、詳しい活躍も不明かな?
大戦末期に登場した自走ロケット砲パンツァーヴェルファーのsWS型。
イタレリのキットで作ってみよう。
箱の中身を見てみよう
長々とややこしい名前の兵器に付いて語ってきたけど、箱の中身を見てみよう。
パーツ入りの袋。
それに説明書とデカール。
非常にシンプルな内容ですな。
ランナーは僅か4枚。
内2枚は共通の部品だよ。
成型色はサンドブラウン。
マークはこんな感じ。
ロケット弾に貼り付けるものがあるからか、同じマークがいくつもある。
車体用のマークはそんなに多くない。
塗装図はこんな感じで、2種類の塗装から選べるよ。
いずれも所属不明の車輌だ。
やはり大戦末期の車輌だからかな。
筆者は今回、上の車輌で仕上げるつもりだそうです。
次回、製作開始!
キット概要を確認したところで今回は終わり。
次回から早速、作業に取り掛かろう。
どうなることやら。
次回も、お楽しみに~。
この記事で紹介しているキット