
エアフィックスのBf110、2010年ごろに発売された方を作っていきましょう。

前回はダイジェストで組み立てを紹介した。
今回は2017年番とは大きく異なる、塗装やマーキングを紹介しよう。

組み立て段階はダイジェストだったけど、今回はいつものかな?

おそらくそうなりますな。

立ち話もあれなので、さっさと作業再開といこう。
塗装図の確認

このキットに収録されている塗装はドイツ軍が2種類。
- 第76駆逐航空団(ZG76)所属機
- 第210高速爆撃航空団(SKG210)所属機
となっています。
2017年版と違い、塗装図がモノクロで少々わかりにくいですな。


筆者が同じキットを第76駆逐航空団所属機で作ろうとして放置している。
今回は第210高速爆撃航空団所属機で作ってみよう。

……作りかけのは?

そのうち復帰させる予定。
復活できるかは筆者の気まぐれしだいだけどね。

筆者の気が変わらないうちに……。
下塗り

手始めに下塗りから。
- 風防→Mr.カラーのRLM02グレー
- 全体→クレオスのMr.サーフェイサー1000
- 黄色帯箇所→ガイアノーツのサーフェイサーエヴォホワイトを塗装後、Mr.カラーのRLM04イエロー
- 爆弾→Mr.カラーのRLM70ブラックグリーン
- タイヤ→Mr.カラーGXのウイノーブラック
……といった流れですな。

なんか塗料名がたくさん出てきてややこしいような。

とりあえず本体は下地系の色を先に塗る。
そして塗り分けが比較的容易な黄色帯部分を先行して塗る。
その後、乾燥待ちにタイヤや爆弾などの小物を塗る感じだ。

黄色帯部分は乾燥後、次の塗装に備えてマスキングを行います。
主翼下や胴体は簡単ですが、プロペラスピナー部分が少し難しいですな。

スピナー部分は細切れにしたマスキングテープで対応している。
プロペラ本体のブラックグリーンは筆塗りする予定だから、この時点では多少雑なマスキングでもかまわない。
下面の塗装

黄色部分のマスキングが済んだら下面から塗っていきます。
今回は通常のライトブルー塗装。
Mr.カラーのRLM65ライトブルーで塗ってみましょう。

この色は基本的に攻撃機・爆撃機でよく指示されている色だね。
戦闘機の色としては大戦初期に使われたぐらいというか。

中期以降に多用されたRLM76ライトブルーに比べると青みが強い感じですな。
ただボックスアートなんかの下面色はもっと白っぽい感じです。
そちらに合わせてグレー系の塗料を使ってみるのも面白そうですな。
上面色の塗装

下面をマスキングして、次は上面の塗装になります。
SKG210所属のBf110は
- RLM02グレー
- RLM71ダークグリーン
のスプリッター迷彩となっています。
まずは02グレーから塗っていきますよ。

コクピット色のイメージが強いこの色だけど、初期の戦闘機にもよく塗られているんだよね。

今までにもこの色が塗られたBf109をいくつか作っていましたな。



さらにマスキングをして、RLM71ダークグリーンを塗る。
使用塗料は異なるものの、塗り分けパターンはZG76のものと同じなのでそちらも参考にしてテープを貼り付けよう。

何故かZG76の塗装図は鮮明なのですが、SKG210のものは不鮮明な印刷で……
筆者の購入したものだけでしょうか。
部分塗装!

ここまで塗れたらお楽しみのマスキング剥がしタイム。
特に大きな問題はなさそうだね。
風防部分まで剥がれちゃったけど。

風防部分は最後のクリアーコートまで剥がしてはいけないので……
後で貼り直しておきましょう。
とりあえず細かい部分の筆塗りを……。

筆塗り後はこんな感じ。
一番目立つのはプロペラかな。
先ほども爆弾で使ったRLM70ブラックグリーンを塗っている。
多少はみ出したところはウェザリングでどうにかしよう。
マーキング

続いてマーキング。
計器板の6番デカールは使用済みです。

相変わらずコーションマークが多め。
紛失しないように……。

近年のエアフィックスキットには鉤十字が付属しない。
なので他社の別売り品を使ってみよう。
今回はHe177のときにも使ったBegemotというメーカーの1/48用。
そして以前仕入れたTechmodの1/72用を組み合わせる。


なんかすごく回りくどいことを。

- 筆者が在庫処分をしようと、Begemotのものを先に使おうとする
- 同社の製品は白いマークの上に黒いマークを貼り付け組み合わせる方式。しかし白いマークを水に浸した後、黒いマークが在庫切れになっていることに気がつく
- 浸した白いマークを捨ててしまおうとも考えたが、Techmodの黒いマークを貼り付けてなんとかそれらしくする
みたいな流れでね。

大戦末期のFw190など、黒単色の鉤十字が描かれた期待もありましたからね。

別売りデカールがない場合はタミヤのFw190辺りから持ってくるのがいいだろう。
ここの開設以前に筆者が一度作ったが、あれは大小2種類のものが付属するので、余ったものを他機に流用できる。

ほかの注意点としては機首のスズメバチマークですかな。
機銃口に被るので、どうしても開口したりと。
破れたりして欠損した部分は塗装でレタッチするなどしています。

ハチマークは2枚のデカールを組み合わせて再現。
組み合わせ方はこれでいいのかな?
黒いフチを残すのか残さないのか……。
今回の戦果

そんなこんなで貼り付けるとこんな感じ。
13年前のキットであるけど、デカールはすぐに剥がれてくれた。
ただイマイチ凹凸に馴染みにくいように感じる。

2017年版は有名デカールメーカー、カルトグラフのマークがあったけど……
このキットにはその記述がないね。
非カルトグラフだから質が一段落ちるのかな。

デカールを馴染ませるのに時間がかかったので、今回はここで中断。
次回はウェザリングと冬季迷彩を施して完成予定だ。

続きは次回!
この記事で作っているキット