エレールのカラシュを作っていきましょう。
前回は全体の組み立てを完了した。
今回は塗装とマーキングを済ませる。
お楽しみの塗装タイム。
ポーランド機は初めてだから、どんな塗装になるのやら。
見た感じそこまで複雑ではなさそうですが……。
百聞は一見にしかず。
実際にやってみて確かめよう。
それでは作業を再開する。
塗装図の確認
まずは塗装図の確認。
本キットに収録されているのは2種類。
部品の選択があるのですでに決定済み、筆者はルーマニア軍所属機で進めています。
基本的な塗り分けはほぼ同じ。
ルーマニア軍機は
- 主脚スパッツが下面色と同じ(ポーランド軍機は上面色と同じ)
- 枢軸国陣営の機体によく見られる、黄色い識別帯
が特徴だね。
そのほかの色はオリーブ系の上面色とブルー系の下面色みたいだけど……。
例によってハンブロールカラー指定だ。
筆者の手元にはないので、それらしい色で代用する。
下塗り
まずは下塗り系から。
風防部分に機内色として使った、タミヤアクリルのフラットアルミを吹きつけ、その後全体に1000番のサーフェイサーを吹き付ける。
アクリル塗料の上にラッカー系を吹き付けたわけだけど……
薄く吹き付けたから溶けてはいない感じかな?
その後はマスキングの簡単な、比較的狭い部分から塗る。
- 識別帯・尾翼→ガイアノーツのサーフェイサーエヴォホワイトを下地にMr.カラーのRLM04イエロー
- 機首→MR.メタルカラーのカッパー
といった順番に塗っている。
乾いたらマスキングだ。
懐かしいツマミ付きキャップのMr.メタルカラーだね。
以前ヅダで使った以来ですな。
そのヅダを塗るために購入し、何年も放置していたというやつです。
黄色部分は識別帯だけでなく、尾翼のルーマニア国旗部分にも塗り忘れないよう注意だ。
下面色の塗装
下面はキットのハンブロール指示では同カラー65番のマットエアクラフトブルー。
どうやらこの色はドイツ機によく見られるライトブルー系の色に似ているようなので、手持ちにあったMr.カラー20番のライトブルーを使用した。
この色、RLM指定がないのにドイツ軍機向け塗料のようだね。
製品番号からして、おそらくRLM系列がラインナップされる以前のものだったのでしょう。
色味としては後のRLMライトブルー各色よりも彩度が高く、やや緑色っぽいといいますか。
筆者はドイツ機以外のライトブルー指示でたまにこの色を投入するね。
上面色の塗装
マスキングして上面色。
キットの指定はハンブロールカラー86番、マットライトオリーブ。
オリーブドラブ系の色かな?
そういえばポーランド機の色を調べたけど、なんか緑っぽかったり茶色っぽかったりあんまりはっきりしないような。
とりあえずMr.カラーのオリーブドラブ(1)で塗ってしまっている。
ビンのラベルによると、どうやら米陸軍機向けの色みたいだけどね。
似たような色にオリーブドラブ(2)もありますな。
こちらは戦車向けの色のようですが。
好みで選んでしまおう。
お楽しみのマスキングはがし。
いい感じになったね。
プロペラ周りなんかは後で筆塗りだ。
詳しくは後述。
マーキング!
こちらが付属のデカール。
細かい注意書きはなく、目立つマーク類だけですな。
中古品だけど状態は良さそうだね。
貼り付けるとこんな感じに。
デカールの状態は良好で、すぐに台紙から剥がれてくれた。
ただ少し固めに感じたので、マークセッター・ソフターを多めに塗布して密着させるといいだろう。
この記事を書いている2023年5月現在、マークセッターとソフターは丸いボトル入りとなりリニューアルされたようですな。
筆者はまだ角ビン入りの旧製品を使っていますが……。
早く使い切らないと。
筆者が整形時に削りすぎたのか、尾翼のデカールは少しはみ出てしまった。
ここは筆塗りでタッチアップだ。
今回の戦果
そして筆塗り。
細かい部分や尾翼をタッチアップしている。
プロペラはハンブロール110番、マットナチュラルウッドで指定されていたので、Mr.カラーのウッドブラウンで代用している。
尾翼の国旗の青色、なんか青というより紫にもみえるね。
筆者は水性ホビーカラーのブルーとコバルトブルーを混ぜて近い色にしているよ。
余談ですがこのコバルトブルー、同じクレオスのものでも水性ホビーカラーとMr.カラーではかなり色味が異なることで知られていますな。
水性のは青紫色で、Mr.カラーのは彩度の高い鮮やかなブルーといった感じです。
その色指定の塗装の際は注意だ。
……今回はここで中断。
次回はウェザリングをして完成予定となる。
続きは次回!
この記事で作っているキット