サイバーホビーのティーガーI H2型を作っていきましょう。
前回は主に足周りを組んだ。
今回はもう少し足周りを進めて、その後後部パネルをメインに進めていこう。
あと1週間ほどで今年も終了だね。
長かったような短かったような。
年明けまでにこのティーガーIを完成させよう。
それでは作業を再開する。
車輪を黒く塗る
複数の転輪が重なり合ったティーガーの足周り。
後にスプレー類の霧が入りにくいので、先に筆で暗色を塗っておきましょう。
使用したのはクレオスの水性ブラックサーフェイサーです。
ダークイエローの塗装だから、マホガニーかと思いきや黒なんだ。
- 筆者が当初車体をジャーマングレーに塗ろうとしていた
- ゴムリムがあるので、茶色よりも黒で塗った
というのが主な理由ですな。
結局車体は今回ダークイエローで塗る予定になったそうですが。
履帯の取り付け
キット付属の履帯はベルト式のDSトラック。
この履帯は劣化が早く硬化して使えないものも多いようですが……
購入から9年経過したはずのこれは問題なく使えましたな。
以前のIII号戦車は見事に使えなくなり、別売り品のお世話になった。
特定の時期のものが特に劣化が早いため、筆者はこの辺り生産ロットの違いで何かあったのだと推測しているようだ。
変な材質でも使っていたのかな?
推測でありますし、実際に製造現場を見たわけでもないので断定は出来ませんが……。
ここで誘導輪アームを接着固定してしまいます。
負荷がかからないよう気持ち緩めにするため、少し内側寄りにして固定しています。
ここまででこんな感じに。
履帯は転輪と接着してロコ組にするかも考えたけど……
元々転輪自体がまとまって着脱できるので、履帯と転輪はくっつけずにして進めることにした。
これで車体下部は組み立て完了だね。
パテ埋め箇所に手をつける
そのまま後部パネルに進みたいところだけど……
その前に車体側面装甲と前面装甲に手をつける。
乾燥時間が必要なパテ埋めがあるのでね。
わざわざ側面装甲は別パーツ化されているんだ。
サイバーホビーの元であるドラゴン社は各時期のティーガーIを発売しています。
その中にはサイドフェンダーを取り付けていない、極初期型のティーガーも存在するようで。
そのためそれ用の何もない側面と、フェンダー取り付け穴と取り付け金具が刻印された側面パーツが存在するみたいですな。
側面フェンダーの上部と、前面装甲のバイザー上部不要な凹みがある。
これをパテで埋めよう。
今回はタミヤのエポキシパテ(速硬化タイプ)で埋めている。
バイザー上の穴も埋めるんだ。
調べたところ、この2つの穴は覗き穴。
極初期型から存在して、初期型のころには廃止されたようですな。
後部パネルの組み立て
乾燥待ちに後部パネルを進めましょう。
パネル本体は似たようなものが3つもあるので、間違えないように注意ですな。
y5番パーツを使いましょう。
ちなみにyランナーは今回このパーツのみ使用します。
ここは一部部品を切り取ったり穴開けをする必要がある。
説明書とよく照らし合わせて、切削する場所を確認しよう。
部品を細分化して、些細な違いも再現。
……と思いきや、自分で加工が必要な箇所がチラチラと。
切削後はフェンダーの基部を接着してしまいます。
この基部2つも切削の必要があるので、説明書を参考に凸ピンを削っていきましょう。
面倒だなぁ。
先にパネル本体を車体側に合わせてしまう。
多少キツめなので、接合部に隙間が出来ないように注意だ。
筆者は端にある溶接跡のディティール部分で隙間が出来てしまったので、後で接着剤を使いパーツを溶かし柔らかくして埋めてしまっている。
部品端には最初から溶接跡のディティールがあるね。
ただ伸ばしランナーを使って、隙間埋めついでに溶接跡を新規に追加してもいいかも。
排気管のマフラー弁を加工する
後部パネルの接着が済みましたら、そこに取り付ける各部品を用意します。
基本は排気管周りですな。
基本は他社のティーガーと同じ構成になりそうだね。
ただいくつか気になる点が。
まず1つに車体後部左側についている箱状のパーツ、CI13番。
車体側に取り付け穴がないので、これは箱側の凸ピンを削ってイモ付けすることになります。
画像では穴が空いているように見えるけど……
これはエアクリーナーの取り付け穴だね。
パネル内側にも穴を開ける凹みがないし、イモ付け確定かな?
それと排気口部分にあるマフラー弁ですな。
キットではよく似た部品2種からの選択式です。
それだけならまだいいのですが……
排気管上部とマフラー弁が一体成型になっており、そのままではうまく取り付けられません。
裏側のCの字状のピンを削ればいいかな?
それも考えたのですが、いずれにしろ排気管上部が飛び出した格好になるので……。
説明書では何故かそのまま取り付ける指示になっていますが。
筆者が散々迷った末に考えた結論はこちら。
「マフラー弁のみにして取り付ける」
周りの排気管上部部分を削り取って、弁部分のみにしてしまう。
本体を破損させないように、慎重に……。
弁の向きは資料によって違うみたいだけど、とりあえずこの位置が定位置っぽいのでこの状態にする。
丸い凹みは上からパーツを貼り付けるので、弁が重ならないように。
筆者はかなり悩んでいたようですな。
考えている間に他の部品を進めたり。
ジャッキの組み立て
続いてジャッキ。
タミヤなどと違い省略された形状ではない。
ただその分非常に細かい部品構成となっている。
紛失しないように注意だ。
留め具も似たような違う形のが2組だね。
直前まで切り離さないほうがいいかも。
組み立てるとこんな感じ。
……って、ほとんどバラバラのままだね。
ハンドル部分を含め、本体側と接する箇所が多いですからね。
先に固着させてしまうと調整ができないのですよ。
今回の戦果
部品を取り付けるとこんな感じ。
先ほどのイモ付け箱君(CI13番パーツ)は位置によっては上下のエアクリーナーやフェンダーに干渉する。
それらを仮留めするなりしてから接着しよう。
ジャッキは止め具を取り付けながら接着。
土台部分であるP12とP13番パーツは指示通りではうまく取り付けられなかったので、入れ替えて使っています。
今回はここまで。
次回は車体上部を進めることになるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット