サイバーホビー 1/35 M10偽装パンター 製作記⑤

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戦車・装甲車等製作記
アドルフ
アドルフ

ドラゴン・サイバーホビーより発売されています、M10偽装パンターを作っていきましょう。

ヴァルダ
ヴァルダ

前回は大まかに本体が組み上がった。

今回は本キットのメインとなる、偽装部分を作っていこう。

レーナ
レーナ

組み立てが終わっていないのにもうパート5に。

久々の長編になりそうかな。

アドルフ
アドルフ

今回のキットは語る箇所が多いですからね。

一筋縄ではいかないようで……。

ヴァルダ
ヴァルダ

直近のキットの大半が過去に作ったものとほぼ同じ内容で、詳細を端折っていたのもある。

それでは作戦を再開しよう。

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前面偽装パーツの組み立て

アドルフ
アドルフ

まずは前面部分から。

前面の上下装甲共に偽装パーツを取り付けます。

レーナ
レーナ

これはまたなんか細かそうな部品がたくさん……。

アドルフ
アドルフ

このキットではB7号車とB4号車を選択することになりますが……

両車輌は細かい部分で差異があります。

前面パーツではフックの取り付け位置が異なるようですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

それぞれの指示通りにフック取り付け部分に穴を開けたり、不要な取り付け箇所のモールド部分を削ったりしよう。

筆者は今回B4号車で組むことにした。

U字フックは外側寄りに取り付けよう。

アドルフ
アドルフ

下部もアイプレートの取り付け用に、裏から穴を開けます。

こちらは各車輌で共通の穴になりますな。

レーナ
レーナ

車体下部、なんかすごく取り付けに困るような部品の指示が出ているんだけど。

ヴァルダ
ヴァルダ

下部の真ん中に付くコの字状のパーツ。

これはエッチング製かプラ製を選択する。

今回は接着強度を優先してプラ製を使ってみよう。

アドルフ
アドルフ

組み立てるとこんな感じに。

細かい部品が登場しましたが、まだまだ序の口です。

レーナ
レーナ

ここはとにかく、選んだ塗装パターンと部品の選択がごっちゃにならないようにするといいかな。

ヴァルダ
ヴァルダ

この後車体に取り付けるんだけど……

下部パーツはややはめ込みがキツめだった。

両側面を少し削りこんでおくといいだろう。

側面・後部偽装パーツの組み立て

アドルフ
アドルフ

続いて側面と後部。

こちらはエッチングパーツが必須となりますな。

ヴァルダ
ヴァルダ

ここで注意してほしいのは画像の右側にランナーごと付いているF20番パーツ。

円状の部品にピンが突き出たような形をしているのだが、ピンの部分とゲート部分の境目が非常にわかりにくい。

間違って切り落とさないように。

アドルフ
アドルフ

サイドスカートは最後部が真っ直ぐなものか、角度のついたものかの選択式ですな。

この部品はどうやら塗装パターンとリンクしていないようです。

レーナ
レーナ

ちょっと画像をググッてみたけど……

不鮮明な写真ばかりで、正確な形状は不明だね。

ヴァルダ
ヴァルダ

明確な記録が残っていないから、このように2種類を好きに選ばせるパターンにしたのかもしれない。

今回は真っ直ぐなパターンにしてみよう。

アドルフ
アドルフ

裏側は取り付け前に軽く黒で塗り潰し。

接着に支障が出るので、接着面にはなるべくはみ出さず……。

レーナ
レーナ

そういえば、本体の後部と側面の接合部分が合わなくて隙間ができていたんだっけ。

ちょっと色が変わっているような。

アドルフ
アドルフ

微妙に色が白っぽいのはプラ板を突っ込み、溶着したからですな。

丁度溶接跡の位置でもあるので、突っ込んだプラ板を細かく刻んでそれらしくすればうまく馴染んでくれます。

ヴァルダ
ヴァルダ

寧ろ厄介なのは偽装パーツの反りだ。

後部・側面共に反っていてそのままだと浮いてしまう。

軽く曲げて矯正した後、瞬間接着剤を点付けして部品を接着。

最後に流し込み接着剤で補強している。

アドルフ
アドルフ

これは元々の反りなのか、それとも経年変化によるものなのか……。

反り解消はお湯とかで温める手段もありますが、筆者は力技で勝負ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

お湯を用意する手間もあったり、筆者の友人がドライヤーでパンターの砲身を溶かした事例もあってね。

温めて矯正には少し抵抗があるようだ。

レーナ
レーナ

サイドスカートを取り付けるけど……

一番前のはなんか履帯に被さるね。

これだとせっかくロコ組みした足周りが外せないような。

ヴァルダ
ヴァルダ

サイドスカートは反りが激しく、丸ごと取り外して後付けしようとするとうまく接着できない可能性がある。

なのでここは干渉する先頭部分だけモールド部分で切り離し、塗装後に接着することにした。

アドルフ
アドルフ

後部は反った偽装外装の他、極小エッチングパーツが襲い掛かります。

特に注意したいのは真ん中のMA8番。

極薄のパーツを立てるように貼り付けるため、接着面積が極端に狭いという。

ヴァルダ
ヴァルダ

少しでも強度を出したいため、筆者はハセガワのモデリングチゼルで取り付け部分に軽い溝を彫っている。

ここは代わりのプラパーツはないので注意。

紛失したらエッチングパーツの枠を切り出して自作するなどすることに。

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予備履帯ラックの取り付け

アドルフ
アドルフ

正式には偽装パーツではありませんが……

予備履帯ラックもM10に合わせて、位置が変わっています。

キットではこのラック部分をこれまた極小エッチングパーツで再現しています。

レーナ
レーナ
  • MA5番のパーツをコの字に曲げて本体に接着
  • マジックトラックの履帯をセット
  • MA6番のピンパーツを、MA5番の穴に通して接着

……って流れでいいのかな?

なんかすごくやりづらいんだけど。

アドルフ
アドルフ

筆者がゼリー状瞬間接着剤を切らしているせいで、これらを通常の瞬間接着剤でやることに……

通常のは流動性が高いので狭い面ですと流れたり、乾燥が早すぎて取り付け時に乾いてしまっているパターンが多いという。

ヴァルダ
ヴァルダ

先ほど夕飯を買出しにいった筆者がゼリー状瞬間接着剤を調達してきた。

最も、その頃にはもうエッチング取り付け作業は終了していたんだけどね。

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アドルフ
アドルフ

とりあえず車体側の偽装パーツ取り付けは終了です。

極小エッチングパーツが多いので、取り扱い注意ですな。

放置せずに、早めに完成まで持ち込みたいところです。

レーナ
レーナ

なんか車体側面がテカテカしているのは気のせいかな?

ヴァルダ
ヴァルダ

偽装部分と本体の装甲部分で変化をつけたがった筆者が、装甲部分に接着剤を塗ってざらつかせている。

やり方としては鋳造表現の応用みたいな感じだ。

アドルフ
アドルフ

そういえば筆者の部屋からリモネン臭が……。

ヴァルダ
ヴァルダ

ただ筆者の手持ちのリモネンセメントは経年劣化していたのか、いつまで経っても乾かなかった。

なので結局流し込み式接着剤を使うことに。

レーナ
レーナ

偽装部分は本体の装甲面となんか材質が違うんだっけ。

アドルフ
アドルフ

いわゆる軟鉄製のようですな。

砲塔偽装パーツの組み立て

アドルフ
アドルフ

続いて砲塔部分。

こちらも防盾がB7号車とB4号車で選択式です。

防盾の上下面と前面の繋ぎ目が角ばっているのがB7号車用。

丸まっているのがB4号車用ですな。

今回はB4号車なので、丸まっているタイプを選択しましょう。

レーナ
レーナ

外装部分は脅威の一体成型。

ただ、これも少し反っているかな?

矯正しつつ……。

ヴァルダ
ヴァルダ

ここは細い棒状の部品で砲塔本体と偽装部分を接続する形になる。

部品の接着面積が極端に狭くなるので注意しよう。

レーナ
レーナ

ここはなかなか難しい展開に。

偽装部分が反っているんだけど、矯正しようとすると接着した部品が外れそうになって……。

アドルフ
アドルフ

一番難しいのは前側の支柱であるF21番パーツ。

偽装を被せてしまうと、外からの修正が難しく……。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者は

  • 長い棒状のF1番パーツを偽装に接着
  • 後部の短い棒であるF2番パーツを偽装に接着
  • 前部の短い棒であるF21番パーツを本体に接着

と順番に位置決めし、その後に本体と偽装を合わせている。

アドルフ
アドルフ

偽装と本体を直接接着する指示はありませんが……

前面パーツは両者が接する部分があったので、そこで強度確保も兼ねてせっちゃくしてしまっています。

ここも左右でズレがないように……。

レーナ
レーナ

ほとんどハリボテみたいなものだから、多少ガタついていてもそれらしいかもしれないけど。

ヴァルダ
ヴァルダ

ここも元のパンター用の砲尾パーツとM10偽装パンター用の防盾の噛み合わせが悪く、防盾が左右で変な角度がつきそうだった。

内部を削って調整したり、あまり置くまで押し込まないようにして……。

アドルフ
アドルフ

キューポラが撤去され、観音開きのハッチがついた天板。

ハッチの取っ手は省略されて単なる板状だったので、ここは0.3mmの真鍮線で作り直しています。

ヴァルダ
ヴァルダ

ちなみに本物のM10戦車駆逐車ではオープントップになっている。

砲塔乗員全員で周囲を警戒し敵の早期発見ができ、緊急時の脱出も容易だったみたいだけど……

防御力の低さから、手榴弾避けのネットや天井を増設した車輌もあったという。

レーナ
レーナ

砲弾や爆弾は勿論だけど、なんか適当な落下物でも乗員達が殺傷されるという。

今回の戦果

アドルフ
アドルフ

砲塔を車体にセット。

追加した偽装パーツも干渉しないようですな。

これで組み立て完了です。

ヴァルダ
ヴァルダ

今回はここで中断。

部品を紛失しない内に、次は塗装になる予定だ。

レーナ
レーナ

続きは次回!

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