
スペシャルホビーより、ドイツの同盟国へ輸出されたJu87Aを作ってみましょう。

前回は主翼や主脚を貼り合わせて、その間にコクピットを組み立てた。
今回はその貼り合わせ箇所を整形して、更に進めていこう。

何か面白いことはないかな?

筆者はずっとこのスツーカの相手をしていたので、得に他にはなにも……。

それもそうだし、他にも前々から言っている連山も進めないと。
というわけでお喋りしている時間がもったいないので、作戦を再開しよう。

実際はここで語るネタが何もないというわけですが……。
主脚の組み立て


前回タイヤを貼り合わせた主脚部分。
一度タイヤを塗り分けてから、今度はスパッツパーツで挟み込んで合わせ目接着をします。

タイヤ部分は水性ホビーカラーのタイヤブラック。
ホイール部分はいつもならライトブルーにすることが多いけど、今回は他のドイツ機に合わせてつや消しブラックにしてみたよ。
むしろ黒系の色のほうがいいのかも。

Ju87Aの特徴とも言える大型スパッツ。
ただパーツに厚みがあるのか、そのままではうまくタイヤを挟み込めなかった。
- ホイール部分の軸を短くカットする
- スパッツ側の軸受けをピンバイスで軽くさらう
などした。
それでも貼り合わせ時に多少隙間が出来たので、そこは伸ばしランナーを突っ込んで埋めることに。
合わせ目消しや伸ばしランナーについては過去記事を参考にしてもらいたい。

この辺りの合いの悪さはまだ序の口ですな。
むしろこのキットはこれでもまだ合いがいい方に感じます。


Ju87Aのスパッツは後のB型以降のものとは違い支柱があるんだ。
厚みのあるパーツだからか、ヒケてしまい凹みが発生している。
ヤスリで均すには深すぎるので、埋めることにしよう。

こういう乾燥時間がかかりそうなのは、先に作業をしておくのがおススメだね。
紹介順序がごっちゃになるから、ここでは連続で紹介しているけど。


正攻法ならパテだけど、ここは前述した伸ばしランナーを細切れにしたものや、一連の作業で出たプラ製の削りカスを使用。
所定の位置に盛り付けた後、流し込み速乾の接着剤で溶かして粘土状にする。
それを凹みに押し込んで、乾燥後に削るだけだ。

この溶かしたプラ、界隈ではプラパテもしくはランナーパテなどと呼ぶそうな。
流し込み速乾を使うとより作業性が高まりますな。

キットと同じプラ製だから食いつきも良い。
パテや瞬間接着剤なんかだと異素材だから乾燥時間や削れ方の違いが発生するけど、それも発生しづらいんだ。
主翼と胴体を合わせる


続いて主翼。
合わせ目部分を整形して、乾燥待ちの胴体と合わせてしまいましょう。

主翼にはラジエーター後部と操縦席下の覗き窓を取り付ける感じだね。
ここもパチピタではないけど極端に精度は低くなくて、ちょっとした調整で入るという。

多少削る必要はありますけどね。
覗き窓は説明書の指示によると、珍しく外側から取り付ける仕様。
断面が台形になるよう少し削って、機体外側からはめ込めるように調整しておきましょう。

内側からだと作業中にうっかり押し込んで脱落することがあるという。
外側からの取り付けだとそれがないのが嬉しいね。

一方主翼と胴体の取り付け部分はそのままでは段差が発生して、うまくできなかった。
画像で赤く示した、内部で主翼と胴体が干渉しあう部分を削り込んでいる。
これで主翼付け根に不自然な段差はできなくなるはず。


取り付けるとこんな感じに。
覗き窓部分はこの後爆弾投下アームなどを取り付けます。
後付けできるようですし、クリアーパーツは傷とかがつくと困るので調整だけして後回しにしてしまいましょう。

ラジエータ周りもちょっと隙間が出来るけど、このくらいならそこまで気にならないかな。

主翼と胴体パーツの合わせ目はまた伸ばしランナーを貼り付けて埋めている。
ただ胴体後部のものは一部モールドも兼ねているようだった。
なのでここまで埋めなくてもよかったかもしれない。
ここまでの全体像


合わせ目部分を整形し、待ち時間に整形した細かいパーツも用意。
現時点でこんな感じになっていますな。

細長い機首周りは直後のB型というよりも、寧ろD型に近いというか。
単にまだバルジ類をつけていないからそう見えるだけかな。
尾翼周りの組み立て


全体像を確認したところで止めてもいいけど、まだ記事が短いのでもう少し先に進んでみよう。
とりあえず部品が大きめな尾翼から。
垂直尾翼のラダー部分は直付けだけど、水平尾翼部分は通常のインジェクションキット同様のダボがある。
多少取り付け穴が小さくて調整が必要だけど、それさえ出来ればカチッとはまってくれる。

B型同様の二本棒の支柱も、水平尾翼との接続部分のみダボがありますな。
本体側との接続は直付けですが、取り付け位置にモールドがあるのでそこはわかりやすいという。

支柱パーツはそのままでも取り付けができたけど、筆者としては少し短くて取り付けが難しく感じたようだ。
気になる人は金属線や伸ばしランナーなどで自作してしまってもよいだろう。

尾輪部分も取り付け穴を調整すればカチっとはまってくれるという。
ここは接着すると作業中に破損しやすいし、塗り分けもあるから後で接着にしちゃおう。
今回の戦果


JU87スツーカで特徴的な、後部の動翼部分。
今までのキットでは主翼と一体整形のものが多かったですが、このキットでは別パーツとなっています。

動翼が別パーツだったの、今までだとエアフィックス製品ぐらいだよね。

今回のスペシャルホビー製キットは動翼部分のみならず、主翼との接続部分やバランサーパーツ部分も別パーツ化されている。
特に接続軸部分はモールドがあるだけで直付けなので、なかなか取り付けに苦労したり。

動翼パーツ自体が反っているのか、それで接続軸パーツも取り付けにくいのが難点ですな。
接続軸のパーツは角度が合わないので、取り付け部分を斜めにカットして角度を合わせる必要もあります。

筆者は先に動翼パーツを主翼パーツに取り付け、その後接続軸パーツを接着している。
動翼は反っているので一度に全部とりつけず、何回かに分けて接着と乾燥を繰り返しつつ取り付けた。
接着箇所が狭い上に細いパーツなので、流し込み式接着剤を使うと抑えている部品に浸透して破損することがあるので注意だ。
筆者も一箇所砕いてしまい、前述のプラランナーで修復している。

反っている部品は瞬間接着剤とかで速攻をかけたほうがいいかも。
乾燥待ちに剥がれてくることも防げるし。

バランサーパーツはここで取り付けると作業中に外れる可能性があるので後回し。
塗装直前に取り付けよう。

他社製品でもそうですが、Ju87の難所は細かい突起類が集中するこの辺りですな。
今回のスペシャルホビー製品は別パーツが多く、更なる難所に。

その代わり、一体成型品に比べると立体感は出るんだけどね。
今回はここで中断。
次回は残りの箇所を進めていこう。

続きは次回!