
タスカモデリズモ(現アスカモデル)より発売されています、M4A3シャーマンの76mm砲搭載型を作っていきましょう。

前回は箱の中身を確認した。
今回は組み立て開始。
最初だけ説明書の順に組んだ後、砲塔の組み立てを終わらせてしまう。

さてさて、今回どうなることやら。

タスカ(現アスカ)のシャーマンはここの開設以前に筆者が一度組んだことがあるようですが、ほぼ忘れていますので……。

ほとんど初めてに近い状態だ。
それでは作戦を開始する。
接着箇所を留める


手始めに貼り合わせによる乾燥時間が必要な箇所から。
履帯は短いものが4本付属します。
これを2本ずつ合わせて2組作りましょう。
通常のスチロール系接着剤が効くようなので、タミヤリモネンセメントを塗って……。

この手の履帯は流し込み系だと浸透して千切れる可能性があるという。
流し込み速乾は砲身の合わせ目接着に使うよ。
砲身は反っているから、クリップで留めながら接着するといいかな。

砲身は砲口に段のない初期型と、段のついている中期型が付属する。
今回は後者を選んでみよう。

後期型は?

おそらくマズルブレーキ付きのものが後期型かと。
以前組んだイージーエイトがマズルブレーキ付きでしたな。
機動輪・誘導輪の組み立て


説明書だと履帯の次に機動輪・誘導輪を組む指示が出ています。
両者共にポリキャップを仕込むので忘れずに用意しましょう。

機動輪はキットには3種類付属する。
穴ありが2種類と、穴なしが1種類になっているんだけど……
穴ありの片方(A3・A4番パーツ)は余剰品となっている。
今回は穴なしタイプを選んでみよう。

とにかく、3種類付属するけど実際に使うのは2種類のどちらかだね。
誘導輪も2種類ついてくるみたいだけど……。

これも穴開きのスポークタイヤと、穴なしのソリッドスポークタイヤが付属。
ただ穴開きタイプは余剰となっている。
穴なし一択だ。


機動輪は歯の間にゲートが来ています。
普通なら処理が面倒な場所ですが、このキットではアンダーゲート式となっており、横からニッパーを入れるだけで簡単に処理ができます。

他のパーツでも表面にゲートができないようになっているものがいくつかあるみたいだね。
親切設計。


組み立てるとこんな感じに。
難なく仕上がりましたな。

この辺りはタミヤ製品とさほど変わらないような感覚というか。
デファレンシャルカバーの組み立て


続いて車体先端のデファレンシャルカバーの組み立てに。
初期のM4シャーマンでは3ピース構造のものもありましたが、本キットでは1ピース構造のもののみが付属します。

タミヤのものと比べるとややパーツが多い分、細部の再現もぬかりない。
フック周りなどは細かい部品同士の組み立てになるため注意しよう。


C67・C68番のパーツは取り付けダボがなく、直付けするような形になっています。
説明書の原寸図を参考に接着しましょう。

このキット、説明書を先のほうまで読んでみたけど……
こういう原寸図を参考にイモ付けしていく部分が多いみたいだね。
親切な解説でフォローしてくれるというか。

実はいうとこのカバー部分、後で車体上下を合わせる際に一緒に組んで調整ができるようにしたほうがよかったかもしれない。
筆者はその辺り裏で苦戦しているようでね。
砲塔の組み立て


キットの指示では続いてサスペンションの組み立てとなっていますが……
筆者の気分がならないらしく、先に砲塔から進めてしまいましょう。

ハッチの裏は浅い押し出しピン跡があるね。
ここは開けた状態にするなら削っておいたほうがいいかも。

各部のペリスコープはクリアーパーツと通常のプラパーツの選択式。
今回はクリアーパーツを選ぶけど、マスキングとかが手間な人は通常のプラパーツを使うといいだろう。


組み立てていくとこんな感じに。
車長キューポラをクリアーパーツにすると、内部のプラ地部分が見えてしまいます。
気になるので暗色で塗っておきましょう。

……やっぱプラパーツでもよかったかも。
各部を改修


装填手ハッチは付属のエッチングパーツでペリスコープガードを作ります。
この部分は代替品のプラパーツが入っていませんが、どうやら同社から別売りのプラパーツがあるようで。

他は筆者独自の加工。
- 車長ハッチに0.3mmの真鍮線で取っ手を追加(これは説明書内にも補足記載あり)
- 伸ばしランナーで合わせ目部分を埋めたり、溶接跡のようなものを追加
といった感じにしている。

主砲可動軸周りの縦の合わせ目は埋めてしまい、それ以外の合わせ目は溶接跡にしてしまいます。
これであっているのか不明ですが。


とりあえず削ったりした部分を誤魔化すため、上から溶きパテで鋳造表現。
デファレンシャルカバーも鋳造製のようなので、一緒に施してしまいましょう。

一部の部品は後からつける形に。
先につけると作業中に折れたりする可能性があるからね。

ただ砲塔側面後部のD6番(フックパーツ)は先に取り付けたほうがよかったかもしれない。
ここも原寸図を参考にイモ付けする部品で、後付けしようとすると溶きパテが接着剤に混ざって接着力が落ちるからね。
今回の戦果


残る細かい部品を接着。
ハッチなどは接着せずに仮留めして、砲塔の組み立てを終えましょう。

タミヤのイージーエイトのとは装填手ハッチが違うよね。
あっちは小さい一枚板だったけど、こっちは75mm砲塔の車長ハッチと同型のものという。

どうも今回の装填手ハッチのは比較的初期の76mm砲塔によく見られたようですな。
確かガルパンに登場したアリサのM4A1(76)も今回のと同じハッチのタイプだったような……。

今回はここで中断。
次回は置き去りにしていたサスペンション類の組み立てから再開することになるだろう。

続きは次回!
この記事で作っているキットの改訂版











