タミヤのII号戦車A/B/C型。
それのフランス戦線版を作っていきましょう。
前回はキットの紹介をした。
今回は組み立て開始。
足回りを中心に組んでいこう。
足回り……
そういえば前回から誘導輪云々って言っていたね。
今回は誘導輪を組み立てるので、その件について触れましょう。
それでは作戦を開始しよう。
合わせ目を消そう
手始めに合わせ目部分の接着を。
後部パネルのマフラーが真っ二つだったので、これをプラモデル用接着剤で貼り合わせます。
マフラーは後でカバーを取り付けるため、ほとんど見えなくなる。
筒の側面部分はそこまで綺麗に整形しなくても大丈夫だったり。
後に筆者が気付いたけど、車載装備のジャッキも真っ二つだった。
この段階で一緒に接着しておくと良いかな。
合わせ目消しについては過去記事参照だよ。
サスペンションの取り付け
接着剤の乾燥待ちに、車体にサスペンションを取り付けていきます。
説明書では先に車輪類を組む指示が出ていますが、サスを組まないと取り付けられないのでこちらを先に。
古いII号戦車F型では車体と一体成型でしたが、さすがに近年のキットなので別パーツ化されていますな。
II号戦車のサスペンションはリーフスプリング方式。
1つの板バネに対して1つの転輪を懸架させている。
II号戦車の試作型はa、b、c型と3種類作られ、そのうちc型がこの方式を採用。
量産型にも引き継がれたという経緯を持っている。
片側5個ある転輪用サスペンションの内、最後部のサスペンションだけ部品番号が違うね。
ここは間違えないように……。
ここで1つ訂正を。
誘導輪の根本にあるH42・H43番パーツ。
これをA33・34番パーツに変更します。
例の後付け感満載の誘導輪パーツの1つだね。
ここの部品は正直違いがわからないけど……。
この後付けパーツ達に関しては後ほど……。
丁寧に整形しつつ、組み上げていきます。
起動輪のギアカバー内部にはポリキャップを仕込むのを忘れずに。
タミヤ製品だけあって、この辺りは難なく組むことができる。
誘導輪をすげ替えろ
ここから車輪類。
さて、今まで散々誘導輪について触れていましたが、それをここで語りましょう。
キットではA7・A24番パーツを使う指示が出ているね。
でも同じランナー内にA31・A32番パーツが後付け感満載で……。
このキットを作った先人達の記録を見たところ……
元々タミヤはこのA31・A32番パーツ、そして先ほどのA33、A34番パーツを付属しないで発売していた。
しかしユーザーから
「誘導輪の大きさ、ディティールが違う」
という指摘があったようだ。
何があったんだろう。
どうもタミヤは博物館のレストア車輌を計測してこのキットを設計したようですが……
その車輌が装備していた誘導輪が、当時の車輌で一般的に用いられたものとは違った形のものらしく。
他の形式のものを流用したか、それともレストア時に新造したものなのかな?
後に発売されたポーランド戦線版で新たに誘導輪を追加。
それが発売されて以降、フランス戦線版もその部品が追加された状態で再生産されるようになった。
……という話らしい。
なんか色々ややこしい話に。
とりあえず、今回は画像右側の、後付けの誘導輪パーツ(A31・A32)を使っていきましょう。
ちなみに裏から貼り付けるA4番パーツは共通なので大丈夫です。
車輪の組み立て
それ以外の車輪はキット指示のものを。
転輪は内部にポリキャップを仕込みます。
起動輪は軸を接着。
上部転輪はワンパーツ成型です。
数は少ないから楽チン楽チン♪
組立てるとこんな感じに。
新キットとはいったものの、ここは旧製品のF型とあまり変わらない部品点数だ。
数も少ないのですぐ形になりますな。
今回の戦果
車体に仮留め。
上部転輪以外はポリキャップ接続なので、単純にはめ込むだけで大丈夫ですな。
いずれにしろ次の作業に備えて、接着はしない状態にしておきますが。
今回はここまで。
次回は履帯の組み立てから作業を再開しよう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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