タミヤのウォーバードコレクションより、零戦二一型を作っていきます。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回は軽くウェザリングを行い完成に持ち込もう。
なんかあっという間。
それだけ作りやすいキットということです。
このキットを進めていたときの筆者は諸事情で少しバタバタしていた。
キットの内容がよかったので、そんな状態でも問題なく進むことが出来たけどね。
それでは零戦が最終的にどうなったのか、残りの作業を見ながら確認してみよう。
スミ入れ!
手始めにスミ入れから。
タミヤのスミ入れ用塗料をモールドに流し込み、はみ出たところは溶剤で拭き取ります。
使用色は本体がブラック、カウリング等黒い部分はグレイ。
はみ出た塗料は綿棒を使って大まかに拭き取り、その後ガイアノーツのフィニッシュマスターでより綺麗に拭き取る。
フィニッシュマスターは綿棒と違って直線的な形をしているからね。
モールド部分の塗料を残してキット表面だけを拭き取りやすいんだ。
幅が狭いから広い面積相手だと少し苦労するけど。
銀のハゲチョロ
続いてタミヤエナメルのクロームシルバーを使って塗装剥がれ表現。
筆で可動部や振動などがかかりそうな場所を中心に色を置いていきます。
本体が白っぽいからあまり目立たないね。
カウリング周辺に重点的にやってやるといいかも。
排気管汚れ
そして排気管周りを汚します。
管本体はウェザリングカラーのステインブラウン・ラストオレンジ・マルチブラックの3人衆。
排気汚れはタミヤウェザリングマスターBセットのススとサビを混ぜたものをつかっています。
今回は若干サビを多めに混ぜて茶色っぽくしてみました。
管本体は極小だからそこまで神経質に色を重ねなくてもいいかもね。
排気汚れの他、主翼下部の薬莢排出部にもウェザリングマスターのススで黒い跡をつけている。
今回のウェザリングも過去記事で紹介した3点セットを基本にしているね。
詳しくは当該記事を参考に……。
最後の仕上げ
そしてタミヤアクリルのフラットクリヤーをエアブラシ吹きしてつや消し。
最後に風防のマスキングを剥がして各部品を取り付けます。
例によって吹き込みによって風防に曇りができていた。
なので一度風防の接着部を剥がし、擦って曇りを取り再接着している。
このキットは風防の合いがいいから、別々に塗装してもよかったかもね。
とりあえず、これで零戦二一型が完成だね。
以下ギャラリーだよ。
タミヤ 1/72 零式艦上戦闘機二一型 完成!
続いて以前筆者が組み立てた同じタミヤの零戦五二型と……。
詳しくない人だと色しか違いがわからなさそう。
五二型の最大の特徴は機首の排気管だ。
二一型をはじめ、直前の二二型まで左右に1本ずつの集合排気管だったものが、複数本の単排気管になっている。
これで排気管を後方に向けることによって、ロケット効果による速度向上を狙ったんだ。
作ってみた感想のコーナー
特に問題なく組めたね。
一見細かいコクピット内も、ピタリと合う部品のおかげで難なく組める。
勿論外装部分も合いがいいので問題ない。
「なんかよくわからないけどとりあえず零戦が組みたい!」
という初心者の人にもとりあえずこのキットらタミヤ製品を薦めたいところ。
風防の窓枠が多く、そこが唯一難しいところですな。
もっともこれはキットの問題ではなく、機体のデザイン自体のものなので……。
比較的古い時代の航空機は窓枠が多いものが多い。
製造技術の進歩や視界の広さを重視する考えが広まったからか、後の世代になるにつれて窓枠が少ない航空機が増えていった印象だ。
筆者の完成品にやたらG型のメッサーやFw190が多いのも、窓枠が少ないからかな?
零戦に関してはとにかく窓枠さえ乗り切れば後は簡単ですな。
迷彩が複雑なドイツ機に比べて、塗り分けは非常に単純ですし。
零戦は幾つか種類があるけど……
塗装の単純さと、零戦が歴史の中で最も輝いていた時期の形式ということで筆者はこの二一型を一番推しているようだ。
……といったところで今回はここまで。
さて、次回は何にするかな。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット
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