模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はIII号突撃砲が完成ですな。
今回は……。
筆者がIII号突撃砲と同じく先月購入してきた、アレを作る。
タミヤのあれですな。
うむ。
今回は少し車輌から離れたミリタリーキットを作ってみよう。
今回のお題 タミヤ 20mm4連装高射機関砲38型
今回のお題はこちら。
タミヤMMシリーズより
20mm4連装高射機関砲38型
だ。
今回は対空砲なんだ。
何を思ったのか筆者は火砲キットを作りたくなったようで。
ドイツ軍の火砲といえば、やっぱりアハトアハトじゃないの?
それも考えたけど、今回筆者は初めて牽引型の火砲を作る。
なのでより簡単そうな小さめのものを選んだ。
20mm4連装高射機関砲38型とは?
正式名は2 cm Flakvierling 38。
ドイツ軍はそれまで対空機関砲として1934年に正式採用された2 cm Flak 30を使用していた。
ただこの頃は航空機が劇的な進化を遂げていた時代。
そのため120発/分の発射速度では遅いと判断されていた。
/分……
1分間に何発撃てるかってことかな?
そのためこの砲を改良することになった。
当初はラインメタル社が担当する予定だったが他の兵器開発で手一杯だったので、代わりにマウザー社が担当。
改良型の単装対空機関砲Flak38が登場する。
相変わらず単装なんですな。
なのでこれでも物足りなかった。
最終的に海軍向けに開発されていた4連装型を陸軍や空軍、武装親衛隊でも正式採用することが決定。
これが今回作るキットになる。
元は海軍の装備だったんだ。
4連装型は汎用性が高く本来の目的である軍艦への搭載は勿論、今回のキットのように陣地に固定するもの、更には各車輌に搭載もされている。
有名なところだとIV号戦車をベースにした対空戦車ヴィルベルヴィントがあるね。
筆者もここの開設以前に作りましたなぁ。
4連装だけど、4門一斉発射は非常時のみ。
普段はそれぞれ対角線上にある左右1門ずつを使って砲撃していたようだね。
連装砲になったことで毎分約900発まで性能が向上。
連合軍からは「魔の4連装」「地獄の4連装」などとも恐れられたんだ。
本来は対空兵器だったようですが、弾幕を張れるので対人兵器としても非常に有効だったとか。
どういうこと?
ただのマシンガンで歩兵がバタバタなぎ倒されるわけですから、4連装となれば……。
ただ大戦後期になると航空機の速度や防御力が向上、更に射程外からのロケット弾攻撃もあってか、本砲は威力・射程共に力不足となってくる。
より大口径の3.7cm Flak43なども登場するけど、生産力の問題で20mm4連装も終戦まで使われるんだ。
箱の中身を確認しよう
長々と話していたけどキットを開封してみよう。
内容はこんな感じ。
古いキットだからか、説明書が日本語版と英語版2種類付いてくるね。
パーツは3枚。
左のAランナーは主にトレーラーパーツ。
その他は主に砲のパーツとなっていますな。
筆者の記憶が間違っていなければ、右2枚はこの砲を搭載したヴィルベルヴィントにも入っていたね。
箱裏には塗装や搭載車輌の紹介が。
前述のヴィルベルヴィントなどのほかに、ハーフトラックの姿もありますな。
ちなみにここに描かれているメーベルワーゲン。
4連装砲を装備しているけど、これは試作型のみ。
実際は3.7cm砲を装備した型が標準となった。
タミヤでは新製品(No.237)の本車では3.7cmを搭載しているけど、旧製品(No.101)ではこの4連装砲を装備した姿となっている。
金型流用の影響かな?
それとも資料が少ない時代に4連装型が一般的と勘違いしたのかな。
次回、作戦開始!
とりあえず、今回はここまで。
次回から作業に入っていこう。
古いキットなのでパーツ数は少ないようですが、ガッツリ付いたパーティングラインや押し出しピン跡が気になりますな。
公式HPの情報によると発売日は1977年2月。
キットNo.91だ。
戦車と違って防盾裏等も見えますからね。
ここはしっかり処理したいところですな。
そんな作業を次回紹介していこう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット
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