タミヤのルノーR35軽戦車を進めていきます。
前回は足回りを組んだ。
そして車体の組み立てが途中で終わったわけだ。
終わったのは今回はじめにやる作業のため。
その作業とは……。
鋳造表現ですね。
うむ、盛大なネタバレだ。
鋳造表現を施してみよう
筆者がガリガリとヤスリをかけたせいでパーツ表面に施されていた鋳造表現が消えてしまいました。
ここはそれを復活、ならびに強調するために新たに鋳造表現を施してみましょう。
今回はその方法のなかでも比較的古典的なもの、溶きパテを使用したやつでいく。
溶きパテとはパテの一種、ラッカーパテをラッカー系塗料でドロドロに溶いたもの。
ただ筆者はいちいちそれを作るのは面倒なので、このクレオスの500番瓶サフを溶きパテとして使っている。
その他、作業には筆を使います。
綺麗に塗るわけではないので、使い古しで先を短くしたものを用意します。
まずは表現を施したいところに溶きパテを塗る。
途中で乾燥してしまうので全面ではなく、一箇所ずつ塗っていく。
溶きパテが乾かないうちに表面を筆で叩いて荒らす。
パテは塗りたてではなく、半乾き状態のほうがいい感じに荒れてそれらしくなる。
そうするとこんな感じになる。
荒れすぎているように感じたら軽くやすってやろう。
これを車体に順次施していきます。
合わせ目消しをした部分もご覧の通りに。
その後は残りの車体に取り付ける部品を接着していく。
ライトと排気管カバーも鋳造表現を施しておく。
これで車体は組み立て完了です。
筆者にしてはやけに早かったですね。
出勤前の隙間時間に小パーツの整形を進めていたんだ。
そのまま砲塔の組み立てに移ろう。
砲塔の組み立て
砲塔上部は一体成型されているけど、地味にパーティングラインが走っている。
丁寧にやすっておこう。
また綺麗に施されていた鋳造表現が……。
合わせ目消しの接着をしていた主砲。
整形ついでに残りの部品も組み上げておきましょう。
同軸機銃は開口されていないのでピンバイスで凹みをつけておきます。
主砲は先代のルノーFT-17の使い回しである37mm戦車砲。
旧式で貫通力が不足したので、後に一部の車輌は長砲身に換装している。
車長ハッチは砲塔後方にあります。
開閉選択式で、今回は閉じて作るので黒く示したヒンジを切り取ります。
砲塔上部につくキューポラは先に内側からフックパーツを接着します。
砲塔同様、このキューポラは回転します。
このキューポラからは乗員は出入りできない。
後にこの戦車を接収したドイツ軍はここにハッチを増設している。
キューポラの上部に設置した個体とキューポラを撤去して設置したタイプかあるようだ。
無改造の車輌もあったみたいだけど。
砲塔パーツもほとんどが鋳造部品です。
なのでここでも溶きパテの鋳造表現を施します。
主砲周辺も鋳造っぽいので組み込み前に行いましょう。
この戦車、主砲は上下だけでなくわずかに左右に可動します。
砲自体は砲塔内部に組み込んだ後、下から蓋パーツを接着します。
これで砲塔が完成。
組み立てはここまで、そのまま塗装に入ろう。
組み立てに関する余談
今回は使いませんでしたがキットには砲塔後部ハッチに腰掛けるフランス戦車兵の人形が付いてきます。
今回使わなかった理由は……
それと、本キットではフランス軍所属車2種の選択になります。
ただ車輌の個体差が無いので途中の部品選択の必要はありません。
塗装を紹介しなかった理由は……。
本キットの余剰パーツは画像の3つのみです。
余剰パーツがほとんど出ないのでパーツの紛失には十分気をつけてください。
塗装開始
いきなり黒サフをふいて陰をつける。
グレーサフは吹かないのですか?
工程の削減だ。
ガンプラと違って、あとで激しくウェザリングするから多少パーツの合いは雑で構わない。
反対に神経質になって何時までたっても完成しないのがマズい。
履帯はモデルカステンの履帯色。
ただこれも黒っぽいのでそのままだと違いがわかりにくかったり。
いよいと次は車体の塗装ですね。
ジャーマングレーの洗礼
さて、ルノーR35はフランス軍の戦車でキットにもフランス軍所属車の塗装図が付いてくる。
……なんだけど、筆者はドイツ軍仕様にしたいので、ジャーマングレー一色に塗ってしまった。
なんかがらりと印象が変わりましたな。
ちなみにこれを筆者は「ジャーマングレーの法則」と読んでいる。
戦車だけでなく「あらゆる物共通でジャーマングレーに塗ると最高にかっこよくなる」のだとか。
完全に筆者の主観ですね。
ブラシ塗装終了後、こんな感じに。
マーキングと部分塗装
いつもなら部分塗装が先だけど、今回は先にデカールを貼る。
キットには当然ドイツ軍マークはついてこないのでタミヤのIV号戦車D型から鉄十字を流用。
適当にググって出てきたドイツ軍所属車を参考に砲塔にマーキングする。
鹵獲戦車は誤射防止のために目立つマーキングをする場合が多いです。
筆者は今回後方で訓練に使われていた車輌と想定、控えめのマーキングにしました。
それにR35を接収したということはフランス降伏後。
元の持ち主の同型と交戦する機会は無いからね。
逆に東部戦線の鹵獲T-34なんかは個性的なマーキングが施されている場合が多い。
あとは適当に部分塗装。
説明書どおり、タミヤアクリルカラーのレッドブラウン、フラットアース、ガンメタルでチョコチョコ塗る。
車外装備の金属部分や転輪のゴムリムはどうせウェザリングするので省く。
えらい雑な塗り分けですね。盛大にはみ出ていますよ。
ここも後でウェザリングしてどうにかする。
ここまででR35はこうなった。
塗装とマーキングでドイツ軍戦車に大変身。
今回はここまでにしよう。
次回はウェザリングになりそうですね。
余談 最近の散財
以前ザクの生産中に折れてしまったデザインナイフ。
あの後すぐに補充を行い、今回のルノーR35製作に早速使っています。
デザインナイフはニッパーやピンセットと並んでプラモ製作では基本的な道具だ。
これがないと改造以前に作業が満足に出来ない。
……アドルフ、これは散財とは言わないね。
それがですね……
おいおい、ポルシェティーガーはアミュージングホビーのを既に積んでいるじゃないか。
それと、いつになったら筆者の鉄道は開業するんだい。
何時になるんですかね?
やってきたのはまず489系電車。
国鉄を代表する交直流特急型電車485系の派生種で、横軽の補機EF63との協調運転可能車です。
横軽……確か長野県と群馬県の間にある信越本線の軽井沢~横川のことだね。
碓氷峠と言ったほうがわかりやすいかな。
ここは急勾配のため初期はラック式鉄道、そして1963年頃、専用補機EF63を連結した粘着運転に変更。
通常の車輌は無動力状態で補機と組むため8両編成までに制限されますが、489系など協調運転可能車は12両編成まで組むことができます。
急行能登は名前の通り上野と金沢を結ぶ列車。
元々客車急行だったけど1993年に電車急行化。上の説明どおり元々信越本線経由だったけど1997年から北陸新幹線開通の影響で横軽が廃止、上越線経由にルート変更されている。
2010年に臨時列車化、2012年からは消滅している。
現在首都圏から金沢までの鉄路は北陸新幹線が担っているね。
今回の製品は国鉄色ですが、筆者は既に白山色の個体も保有しています。
いずれにしても懐かしいボンネットスタイルが特徴的ですね。
お次は209系500番台。
民営化後の総武中央緩行線に投入された通勤型電車。
筆者の地元車両でしたね。
なじみのある電車とかなんて思っていたけど、近年の首都圏転属劇でみんな転属してしまった。
転属先のひとつである武蔵野線は筆者がよく使う路線だからまだまだ乗ることが出来るけど。
写真は筆者がたまたま撮った実物。
今回のはTOMX製品。筆者はKATO製品も既に保有していますが、生産時期が違う車輌を模型化しているのでパンタグラフが違うのが特徴です。
左がKATO製品、右がTOMIX製品。黄色帯もK社は黄色みが強く、T社は白みが強い印象。
検閲していたらまだまだ散財品が出てきた。
……R35?どういうことなんだ。
簡単に説明しますと……。
・筆者、R35を密林で予約する
↓
・筆者、出先でR35を発見
↓
・筆者、予約品がすぐに届かないと判断、出先でR35購入
↓
・筆者、予約していたR35が届く
いったいどうするつもりなんだ。
そのうち作る。
などと本人は供述しており……。
というかせっかくF2ザクを生産して積みを減らしたと思ったらこれかい。
あと、またドサクサにまぎれて鉄道模型があるね。
新津運輸区にいるキハ47系500番台の新潟色ですな。
1977年から製造された国鉄の一般型ディーゼルカー、キハ40系列の仲間ですがキハ40が両運転台なのに対してこちらは片運転台なのが特徴です。
500番台・1500番台は寒冷地仕様となっています。
この猫型ロボットみたいな配色、115系でも見た気がするね。
調べていたら判明したのですが、どうやら先日のダイヤ改正で新津のキハ40系による定期運転が終了してしまったようです。
民営化から33年も経っているんだ。流石に国鉄型も残りが少なくなっているね。
今回は本当にここまで。積みを片付けて鉄道の敷地を確保しないといけないのに……。
この記事で作っているキット
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