模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は3機目のグフが完成し、無事小隊編成が完了しました。
今回は……。
年末年始にふさわしく、大物キットに挑戦してみよう。
筆者の隠し積みプラが集結する、第三積み山から掘り出してきたものを紹介する。
積み山多くない?
一箇所にしなよ。
多すぎて一箇所に収まらないようです。
ちなみに積み山は全部で三箇所ありますが、それ以外にも隙間に突っ込まれているような形であちこちに……。
今回のお題 ハセガワ ハインケルHe111Z-2長距離爆撃機
今回作るのはこちら。
ハセガワより、ハインケルHe111Z-2長距離爆撃機だ。
またなんかゲテモノを……。
筆者が気になって発売直後に購入したものですな。
当時の筆者の手に負えるものではなかったので、手付かずで今日まで放置されていたわけですが。
いつ発売?
2011年4月頃といわれていますな。
原型のZ-1型がその前の年に発売されたようですが。
うーん、13年前から放置しているというやつかぁ。
筆者は当時素人だったからね。
ちなみに筆者は先行して発売されたZ-1型も組みかけで放置している。
そちらで手に負えないと判断して、Z-2型に至っては手付かずになっていた。
ただここ近年、通常のHe111をいくつか組んで自信がついたようで……
今なら組めると判断したようだ。
He111はとにかくマスキングが大変というか。
He111Z-2とは?
原型のHe111は1930年代に登場し、スペイン内戦や第二次世界大戦期に活躍したドイツ軍の爆撃機だ。
これについては今までも語ったので、詳細は割愛。
当時はヴェルサイユ条約の影響で、旅客機名目で開発がスタートしたというやつだね。
それと当時の流行だった、高速爆撃機の思想に沿った設計になっていたという。
今回作るのはHe111Z-2型。
事の発端は大型の輸送グライダーである、メッサーシュミットMe321ギガントが完成したこと。
高い収容力をもった巨大機であったMe321だが、動力のない輸送グライダーであったため曳航機が必要に。
当初はBf110を3~4機使った、トロイカ方式なる方法が試された。
しかしこの方法だと各機の歩調を合わせることが困難で、事故が多発することに。
そんな回りくどいことをしないで、グライダー側に動力を付ければいいのに。
後にMe321にエンジン6基を装備した、Me323なる機体も登場していますな。
当時航空機開発の責任者であったエルンスト・ウーデットがMe321の曳航機について、ハインケル社のエルンスト・ハインケルに相談。
するとハインケルは
「He111双発爆撃機を2機連結し、1基エンジンを増設した5発の双胴機」
といったものを提案。
これが採用され、He111Z-1となる。
ずいぶんとまたやっつけ感満載な……。
大型機故に多少舵類は重かったようですが、思ったより操縦性は悪くなかったと言われていますな。
グライダー曳航型がZ-1型と呼ばれたけど、他にも
- 長距離爆撃機型のZ-2型
- 長距離偵察機型のZ-3型
の計画が存在している。
実際に製造されたZ-1型と異なり、これらは計画段階で終了したみたいだけどね。
今回のはZ-2型。
長距離爆撃機型だね。
異形の5発機、He111Z。
原型機と同様の爆撃機となるはずだった、He111Z-2型を作ってみよう。
箱の中身を確認する
それでは開封。
中身はこんな感じだ。
事実上He111が2機分だから、パーツ数もかなりの量に。
プラパーツその1。
この画像の右上に写っているXランナーが、Z型のHe111特有のもの。
2機のHe111を接合した中央翼部分が新規造型されている。
角度の都合上、中央のエンジンナセルも新規パーツだ。
それ以外は通常のHe111のランナー枚数が増えているだけだね。
タイヤは4個だけ使うのに、このキットでは6個分付属するという。
爆弾など、このキットでは6個使う部品もありますからね。
金型の都合でそうなっています。
プラパーツその2。
こちらも全て既存のHe111と同一のランナーだ。
プロペラパーツだけ、独立して5個分きっかりに増えている。
今回はP型やH型に付属した、縦置き式の爆弾ラックはないみたいだね。
今回のキットの機体は1000kg爆弾6個を全て外付けしていますからね。
クリアーランナー×2に、ポリキャップ×8。
それと新規パーツであるレジン製の爆弾ラック。
中央のエンジンナセル同様、こちらも中央翼の角度の都合で新規パーツになっているのだろう。
レジンパーツはタミヤセメントとかのスチロール系接着剤が効かないから、ここは瞬間接着剤の出番……。
付属のデカール。
こちらも事実上2機分となるため、大ボリュームだ。
鉤十字もしっかり付属する。
鉤十字は通常の黒地に白枠のものと、白枠のみのものですな。
余ったものは他キットへの流用に活用できそうです。
左下には発売日である2011.4の印字があるね。
となると丁度震災の1ヶ月後という。
非定番品なので、この発売日で間違いないかと。
キットに収録された塗装図は2種類。
- 第53爆撃航空団第4中隊所属機(夜間迷彩)
- 第100爆撃航空団第2中隊所属機(通常迷彩)
となっている。
実際には製造されていない機体のようなので、いずれも想定塗装となっている。
部品の選択とかもなさそうだし、組み立てが終わってから決めても大丈夫そうだね。
筆者も迷っているようなので保留。
塗装としては第53爆撃航空団機が気になるようだけど、以前H-6型を第100爆撃航空団所属機で組んだようなので……。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業となる。
どう見ても今月・今年中には終わらないキットだね。
これは年を跨いでの作業になりそうな。
間違いなくそうなるかと。
年末年始にふさわしい、大物キットで年を越えよう。
それでは今回はここまで。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット