ハセガワの九七式司令部偵察機を作っていきましょう。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングをして完成に持ち込もう。
今月も下旬。
これで今月は最後になりそうかな?
おそらく。
集計は月末となる。
それでは作業再開だ。
スミ入れ
手始めにスミ入れを。
タミヤのスミ入れ用ブラックを流し込み、はみ出たところは溶剤でふき取ります。
浅めのモールドだから場所によっては凹みに残りにくいかも。
彫り直しておいたほうがよかったかな?
筆者曰く
「彫り直す時間でもう一個作れる」
とのなので、今回はそのまま進めています。
筆者は頭数揃えて並べる派だったね。
銀剥げ
銀剥げもいつも通り、タミヤエナメルのクロームシルバー。
本体が灰緑色で目立たないので、黒いカウリング周りをメインに施して合いキャッチとします。
エンジンを組み立てる
この段階でエンジンは組み立ててしまう。
- エンジンとカウリングを接着
- プロペラ軸をエンジンに通し、軸止めを接着
- その後エンジンを本体に接着
といった流れで組み立てていく。
エンジン排気管の向きとかカウリングのモールドとかの向きが少しわかりにくいかな?
部品も位置決め用のピンがないみたいだし。
筆者は塗装図を参考にしている。
- カウリングのモールドが左右の斜め上にそれぞれくるようにする
- 排気管は機体左下に1本、右に2本飛び出るような位置にする
といった感じに……。
少し説明が難しいですな……。
排気管汚れ
排気管本体は外からほとんど見えないので、ここは排気汚れだけに。
タミヤのウェザリングマスターBセット、ススの出番ですな。
乾いた状態の同色を筆で擦り付けます。
結局いつもの3点セットに。
詳しくは過去記事を参考にしてね。
つやを消して完成へ
最後につや消しクリアーを吹きつけ、マスキングを剥がします。
これで完成ですな。
以下、ギャラリーだよ。
ハセガワ 九七式司令部偵察機I型 完成!
広がった機首と固定脚がレトロで味があるように見えるね。
この航空機が登場した1930年代はちょうど固定脚から引き込み脚への過渡期でしたな。
当初は重量が嵩みコストが上がる引き込み脚は敬遠されましたが、エンジン出力の向上により重量による速度低下を帳消しできるように。
反対に空気抵抗による速度低下で固定脚式は廃れていき……。
微妙にスタイルが違うかな?
今回のハセガワ製品のほうが
- 主翼の角度がきつめ
- 主脚の厚みがあり、少し長い
ように見えるというか。
マイクロエース側は左主翼前面の着陸灯がクリアーパーツなのが大きな長所だ。
後継機種であり、セット商品になっていた百式司令部偵察機との比較。
どちらも極力空気抵抗を減らすような設計になっているのが特徴です。
直接戦闘をするわけではないが、どちらも名機といえる存在だ。
作ってみた感想のコーナー
筆者はサクッと作ってみせたけど……。
筆者の感想は
- 大元の製品が70年代発売のマニアホビー製品。古いものであるが部品の合いは悪くなく組みやすい
- 比較的古い商品ではあるが内部再現の部品が多め。風防を取り付けるとほとんど見えなくなってしまうが
- エンジン周りのパーツ位置決めが少し難しいように感じた。説明書の図や塗装と長時間にらみ合うことに
といった感じ。
明らかな組みづらさはないようだね。
同じ旧マニアホビー製品の九七艦攻は風防の合いがあまりよろしくなかったので心配していましたが、九七司偵はそこまで問題なかったですな。
筆者としては気に入ったようだけど、2023年1月現在ハセガワの九七司偵は百式司偵同様に定番品外で入手しにくい。
入手難易度的にはマイクロエース製品に軍配が上がるかな。
前述通り、あちらは着陸灯をクリアーパーツ化しているのが長所だ。
調べたところ、ハセガワお得意のデカール替え商品もあまりないっぽいね。
旧マニアホビー製品のハセガワと、旧エルエス製のマイクロエース……。
古参キット同士の激突ですな。
新しいキットの発売を求めるのもいいけど、こういう古いキットを味わうのもまた楽しいものだ。
今回はここまで。
次回は、おそらくまた日本陸軍機を紹介することになるだろう。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット