模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はハセガワA帯日本機の3つ目、隼が完成しましたな。
今回も引き続きハセガワA帯なのでしょうか。
そういうことになる。
今度は何を作るのかな?
ハセガワA帯の日本機は全部で7つ。
今回は4つ目なので、ちょうど折り返し地点ですな。
ハセガワA帯日本機祭り その4 二式単座戦闘機 鍾馗
ハセガワA帯日本機祭りの4つ目はこちら。
二式単座戦闘機 鍾馗だ。
にしきたんざせんとうき・・・・・・
ええっと、なんて読むの?
「しょうき」ですな。
中国の道教系の神とのことです。
なんか隼とか飛燕とか、いかにも速そうな名前とはちょっと雰囲気が違って見えるのは気のせいかな?
二式単座戦闘機 鍾馗とは?
これは前回の隼同様、日本陸軍の戦闘機だね。
陸軍のキ番号はキ-44。
連合軍によるコードネームはTojo(トージョー)
コードネームって欧米の人名が多いけど、なんかこれは欧米人名じゃないよね。
変な感じ。
当時の内閣総理大臣、東条英機からだそうです。
隼のときにも触れたけど、それまでの日本機は旋回性能を重視した設計をしていた。
それに対してこの鍾馗は速度と上昇力を重視した設計をなっている。
なんかこの前も言っていたね。
軽戦闘機と重戦闘機だっけ。
開発は前回の隼同様中島飛行機。
計画も隼と同時期であったけど、従来の戦闘機とは違った設計思想のため開発には少し手間取ったようだ。
また操縦性も従来機とは大きく異なったので扱いづらいとされ、当初古参パイロットたちからの評判はあまり良くなかったようだ。
急に使い慣れた飛行機とは異なる性能のものに乗り換えると・・・・・・。
性能自体は悪いものではなく、射撃テストでは優秀な命中率を出したり、ドイツから輸入したBf109Eとの比較審査で優位に立ったりしている。
危険視されていた操縦性も思ったより問題なかったとのことだ。
この頃ドイツ本国では改良型のBf109F型が登場していたのは内緒ですな。
鍾馗は一型~三型まであり、また武装によって甲・乙・丙などに分かれる。
キット付属の解説によると発動機はハ109で武装は7.7mm機銃×2と12.7mm機銃×2。
このキットの鍾馗は二型の甲ということになるかな。
調べたところ、一型はハ41を装備しているようですな。
また二型の乙は機首に12.7mm機銃×2と主翼に40mm砲×2。
同型丙は機首と主翼に12.7mm機銃×4だとのことです。
三型は発動機をハ145に換装したもの。
一型は少数生産、三型は試作のみなので大半は二型のようです。
三型が試作で終わったのは、ちょうど同じ発動機を備えた新型戦闘機(後の四式戦疾風)の開発が進んでいたのが理由だ。
実戦では空戦での活躍もしているけど、どちらかといえば優れた上昇力を生かした防空戦闘での活躍が注目されることが多いね。
流石に高高度で飛来するB-29迎撃には苦戦していたようだけど。
高高度では空気が薄くなって発動機の出力が落ちるので、酸素を供給する排気タービン式過給器が必要だったというやつでしたっけな。
従来の戦闘機とは異なる設計思想で登場し、防空戦闘で奮戦した二式単座戦闘機。
その姿をここに再現してみよう。
そういえば、なんでこれだけ「単座」ってついているのかな?
同じ年にもう1つの戦闘機、キ-45改「屠龍」が登場したのが原因ですな。
区別のため1人乗りの鍾馗が「二式単座戦闘機」、2人乗りの屠龍が「二式複座戦闘機」と呼ばれるのだとか。
残念ながら2021年10月現在屠龍はハセガワ1/72スケールでラインナップされているものの、定番品入りはしていない。
筆者の在庫には3種類あるから、そのうち作るかもしれないね。
箱の中身を確認する
それでは箱の中身を確認しよう。
説明書、パーツ入りの袋、デカール貼りの解説書にそのデカールだ。
この辺りは今までのハセガワA帯と変わりませんな。
パーツは通常ランナー2枚、そしてクリアーパーツランナーが1枚。
クリアーパーツは風防が2種類だ。
これは塗装によって変わるようですな。
塗装は2種類。
1番は飛行第47戦隊 第2震天制空隊所属機。
2番は飛行第85戦隊 戦隊長の斉藤少佐搭乗機。
先ほどの述べたとおりパーツの選択があるので、どちらを作るか先に決めておこう。
1番の震天制空隊塗装はここの開設以前に筆者が作っていますな。
なので今回は2番で組んでみましょう。
左側の塗装のは説明書にあったけど、右側の塗装は説明書になかったね。
これは・・・・・・?
筆者が以前中古品店で確保したデカール変更の限定生産品ですな。
所属はこの定番品と同じ震天制空隊ですが。
なんかずいぶんカッコいい名前の部隊だね。
精鋭部隊なのかな?
いえ、武装を外して軽量化した機体で空襲に来たB-29爆撃機などに体当たりを仕掛ける、空対空特攻隊です。
武装を外しているので、こちらの塗装の場合一部削ったりする必要があるんだ。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から早速組み立て開始だ。
見た感じ筆者はこのキットが3つ目っぽいから、特に問題なく完成しそうだね。
前回の隼は凸モールドでしたが、今回は凹モールド。
ただ少しモールドが浅めに見えますね。
とにかく、作業でこの辺りは触れていこう。
次回もお楽しみに~。
この記事で紹介しているキット