ハセガワの二式複座戦闘機、屠龍を作っていきましょう。
前回は風防を取り付け、そのまま塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングを施し完成させよう。
早速今月最初の完成品。
今月はどれくらい完成品が増えるかな。
先月は差し引きで2つ増えてしまいました。
まずはそれらを帳消しにしたいところです。
とりあえず、屠龍がどうなるのか確かめてみよう。
スミ入れ!
手始めにスミ入れ。
タミヤのスミ入れ用ブラックをモールドに流し込み、余分なところは溶剤でふき取ります。
灰緑色単色だから、黒のスミ入れがいい感じに強調されるね。
キットも素のモールドが深めだから、そのままでも十分流れ込むし。
ただデカールの上や削りこんだ場所は浅くなっているので、少々薄くなりがちですな。
銀のハゲチョロ
続いて銀剥げ表現。
使用したのはいつも通りのタミヤエナメル、クロームシルバーです。
操縦席付近やエンジン周りなど、振動や力が加わりそうな場所を中心に施しています。
こっちは白っぽい色だから、スミ入れとは反対に灰緑色の上だと目立たないね。
筆者もそれを考えてなのか、控えめに施しているし。
赤い日の丸や黄色の識別帯にも施そう。
特に後者は塗装のときに少し荒れたからね。
それの誤魔化しも兼ねている。
排気管の汚れ
排気管汚れはクレオスのウェザリングカラーとタミヤのウェザリングマスターの組み合わせ。
これは過去記事を参考にしていただければ幸いです。
というかスミ入れとかも、いつもの過去記事のやつなんだけどね。
排気汚れはもう少し煙のモクモク感が欲しいかな?
今回はいつもよりもやや濃い目ですな。
つやを消して完成へ
最後に
- 全体につや消しクリアーを吹きつけ
- 風防やクリアーパーツのマスキングを剥がす
- 各部の取り付け
を行い完成とする。
塗装中にテープが剥がれて浮いたからか、窓部分に塗料が吹き込んでいましたな。
筆者は爪楊枝などで擦って、窓枠に合わせて塗料を落としています。
以下、ギャラリーだよ。
ハセガワ 1/72 二式複座戦闘機 屠龍甲 完成!
なんか前に作った百式司偵みたい。
形が似ている上、同じ塗装ですし。
同じ二式の戦闘機、鍾馗と。
さすがに双発機なのでサイズは大きく異なる。
どっちも防空戦で活躍したんだよね。
鍾馗はそれまでの九七式戦闘機や隼と異なり、旋回性能よりも速度を生かした一撃離脱戦法向きの機体だったようですな。
そのため従来機に馴れた古参パイロットからは敬遠されることもあったとか。
屠龍も双発機ゆえに、旋回性能では単発機に比べ大幅に劣る。
初期では単発機に空戦を挑み撃墜されることも多々あったのだとか。
なんかそれ別の機体でも聞いたことがあるような。
ただそこは双発戦闘機。
その後は地上攻撃や対爆撃機の有効な戦力として活躍しますな。
作ってみた感想のコーナー
双発機だけど、そこまで筆者は苦戦しなかった感じだね。
このキットに関する筆者の感想としては……
- 部品の合いは後述する箇所以外概ね良好。特に風防がピタリと決まるのがうれしい。
- モールドが程よい深さ。彫り直しをしなくてもスミ入れがばっちり決まる
- 胴体と主翼の接合面で余計な合わせ目が発生する。本キットの最も難しい箇所
- アンテナ線支柱は取り付けるはずが穴あけ指示が抜けている。他のバリエーションキットとごっちゃになったのだろうか
といったところ。
胴体と主翼を合わせるところで少し苦労するぐらい。
それ以外は双発機にしては非常に組みやすい感じだ。
風防の窓枠が大きくて少なめだから、双発機としてはマスキングの手間が少ないんだよね。
あとは小さいクリアーパーツに注意すれば大丈夫的な。
競合キットが少ないのも有利ですな。
調べたところ、他に1/72の屠龍を発売しているのはレベル社ぐらいのようで。
レベル社のは70年代。
ハセガワ社のは今回のキットの元になったCP帯シリーズのが95年発売のようだ。
定番品でないから、他の隼とかと比べると少し入手難易度が高いけどね。
今回筆者が作ったのも、中古品で確保したやつだったね。
他に筆者が積んである屠龍も中古品みたいだし。
デカールや武装変更で2023年10月現在までに何種類か発売しているようだ。
基本はどれも今回のキットとあまり変わらない。
今回の製作記が何か参考になれば幸いだ。
……今回はここまで。
筆者の作業に記事が追いつきかけている。
なので次は未定。
あるかどうかわからないけど、次回もお楽しみに~。