ファインモールド 1/72 メッサーシュミットBf109 G-6 イタリア空軍 製作記⑤(完成)

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航空機等製作記
アドルフ
アドルフ

Bf109の続きです。

ヴァルダ
ヴァルダ

前回は塗装で終了。

今回はイタリア軍仕様にするためのマーキングを行う。

アドルフ
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新型コロナウィルスによる緊急事態宣言がついに出ましたね。

ヴァルダ
ヴァルダ

諜報部の報告によると、筆者もたびたび行っていた秋葉原の各店舗も営業時間を短縮、もしくは4月8日~5月6日までの一ヶ月間休業のようだ。

アドルフ
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いよいよ大事になってきましたな。

今回ばかりはやむを得ないですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

アホな筆者の力でどうにかなる問題ではない。

こういうときは自宅で大人しく積みプラ崩しに限る。

プラモはともかく問題は塗料など消耗品だけどね。

アドルフ
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筆者の近所にある家電量販店も軒並み営業時間短縮か休業ですな。

まあ、まだしばらくは持つようなので焦ることはないかと。

ヴァルダ
ヴァルダ

年末に秋葉原で手に入れた戦車やサフも全く手をつけていないし。

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デカールを貼り付ける

アドルフ
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さて、気を取り直して作業といきましょう。

こちらが本キット付属デカールですね。

下段が今回限定で付属するイタリア軍用マーキングです。

ヴァルダ
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下段の134番マーク、計器板は既に使用済みだけどね。

ヴァルダ
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マーキング完了。

アドルフ
アドルフ

早すぎませんか。

ヴァルダ
ヴァルダ

アホな筆者が作業に夢中でぜんぜん写真を撮っていなかったんだ。

アドルフ
アドルフ

しかし細かい注意書きが多いですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

この機体、前回でも触れたけど、どうやら元々ドイツ軍のマーキングがされていたのをイタリア軍のマークに書き換えたっぽい。

ので前回不自然に塗りつぶしたドイツ軍国籍マーク部分や主翼端と胴体の白い帯など、イタリア軍になってから塗られたと思われる部分には細かい注意書きマークは貼り付けていない。

アドルフ
アドルフ

国籍マークが一つ歪んでしまったので黒の塗料で描き直しています。

ヴァルダ
ヴァルダ

このマークはファスケス。古代ローマで使われた権威とか団結のシンボルだ。ファシズムの語源にもなっていることで知られている。

今回のBf109G-6のようにファシスト政権時のイタリア軍の国籍マークになっているほか、休戦後の北イタリアのサロ政権、イタリア社会共和国(RSI)軍の国籍マークも四角の囲みに二本のファスケスとなっている。

各種ウェザリング

スミ入れ

アドルフ
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ここから先はウェザリング系の作業になります。

ただいつも通り過ぎて代わり映えが無いですね……。

ヴァルダ
ヴァルダ

ここを毎日訪れる物好きなのがこれを見ているとは限らないさ。

もしかしたらご新規さんが目の前にいるかもしれない。

とりあえず、安直にタミヤのスミ入れ塗料(ブラック)を使っている。

アドルフ
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塗料を流し込んだ後は溶剤で拭き取ります。

機首の内部も行っておきましょう。

シルバーの塗装はがれ表現

アドルフ
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タミヤエナメルのクロームシルバーを使い古した筆に含ませ、軽く叩くように乗せます。

するとご覧の通り塗装が剥げたような感じに。

ヴァルダ
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コクピット側面など、人が触れたりする場所に施すとそれらしくなる。

アドルフ
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ついでにこの色で機首内部にドライブラシ。

黒一色で単調だった部分に立体感が出ました。

排気管周りのウェザリング

アドルフ
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クレオスのウェザリングカラー(ステインブラウン、マルチブラック)を使って排気管のサビや焼け、排気汚れを再現します。

ヴァルダ
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説明するのが難しいけど、「液体を塗って再現しているけど、液体を塗っている感をなくす」とそれらしくなる。

ウェザリングカラーは定着力が弱いけど、それを逆手にとって乾燥したところを擦ってみたり。

アドルフ
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ここまでの作業でこんな感じになりました。

ヴァルダ
ヴァルダ

・スミ入れ

・銀剥げチョロ

・排気管汚れ

の三点セットが現時点における筆者の航空機モデルウェザリングの定番かな。

アドルフ
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また例の飲料が写っていますね。

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ヴァルダ
ヴァルダ

最近見かけるようになったやつだね。

筆者の飲んでみた感想としては

「モンエナカオスみたいにジュース感が強くて炭酸感はやや弱め」とのこと

つや消しの恐怖再び

アドルフ
アドルフ

あとはツヤを消すだけなのですが……。

前のタミヤ版メッサー同様逆にツヤが出ます。

ヴァルダ
ヴァルダ

今回はエアブラシの洗浄も済んでいるはずだよ。

フラットベースを足してみたらどうなんだい?

アドルフ
アドルフ

というわけでつや消し添加剤、フラットベースを足して吹き付けてみます。

アドルフ
アドルフ

ところがまだ消えません。

ヴァルダ
ヴァルダ

魔女のばあさんの呪いだね。

アドルフ
アドルフ

ヴァルダ殿、このメッサーはイタリア戦線の機体です。

アドルフ
アドルフ

業を煮やした筆者が暴挙に出ました。

「フラットベース自体を薄めて吹きつけ」ました。

案の定白化しましたが幸い擦ったところ軽減可能でした。

ヴァルダ
ヴァルダ

ちなみにつや消しで白化した際、普通は上から艶ありをかけると白化をリカバリーできる。

つや消しの原理はざらざらした粒子で塗装面に凹凸を作って光を乱反射させてマットにする。

そこで艶ありを吹いてその凹凸を埋めるというわけだね。

アドルフ
アドルフ

先ほどのツヤ部分は逆にいい感じにつやが消えたのでこれで進みます。

あとは各部組み立て、風防のマスキングを剥がせば完成ですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

その前にまた筆者がプロペラ軸を折った。そこの修理が必要だ。

修理方法は同じなのでここでは割愛。

軸を修理して完成

アドルフ
アドルフ

色々ありましたがこれで完成です。

以下、ギャラリーとなっています。

ヴァルダ
ヴァルダ

前回製作したタミヤ製Bf109G-6とも並べてみよう。

アドルフ
アドルフ

同じ機体なのですが装備とマーキングで差が出てきますね。

ヴァルダ
ヴァルダ

今回のイタリア軍仕様機の搭乗者はマリオ・ベッラガンビ大尉。

調べたところ、彼は14機撃墜の記録を持つエースパイロットで、ガンポッドを装備した本機でB-24爆撃機を協同撃墜する活躍をしているのだとか。

ちなみに機体側面に描かれた「椰子の木と鳥」マークに書かれた文字「ジジ・トレ・オセイ」の「ジジ」とは戦死したパイロット「ルイージ・カネッペレル少尉」の愛称。

アドルフ
アドルフ

マリオにルイージ……あの配管工兄弟と同じ名前ですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

元々あの名前はイタリアではよくある名前だ。

アドルフ
アドルフ

「トレ・オセイ」とは?

ヴァルダ
ヴァルダ

そのまま「三羽の鳥」だとか。

今回の反省点

ヴァルダ
ヴァルダ

今回のメッサー、実は反省点が結構あったりする。

まずはこの尾翼。マスキングをサボったせいで垂直尾翼のRLM78ライトブルーが水平尾翼にまで吹き込んでいる。

アドルフ
アドルフ

迷彩やモットリングではきちんとマスキングしていたのに。

ヴァルダ
ヴァルダ

エアブラシの塗装は意外と飛び散るというのが、君達にもわかるだろう?

ヴァルダ
ヴァルダ

それとこの主脚に貼るデカール。

上手く固定できなくて黒い縦線が曲がって貼り付いている。

アドルフ
アドルフ

筆者は「寝る前に貼り付けて朝起きたらこうなっていた」

などと供述しており……。

ヴァルダ
ヴァルダ

水分を拭き取らないで放置するからだ。

ヴァルダ
ヴァルダ

あとはやはり機首の白化部分。

拭き取ったもののやはり完全には白化を防げていなかった。

アドルフ
アドルフ

上面はどうなっていたんですかね?

ヴァルダ
ヴァルダ

やはり白化していた。

ここはまた別の機会に修正するかな。

作り終わって

アドルフ
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後発のタミヤキットと比べても遜色ないディティールだと感じます。

ヴァルダ
ヴァルダ

ファインモールドからは他にもマーキング違いや形式違いが幾つか出ている。

筆者としてはまだ保有していないF型やK型が気になるようだけど、その前に積みを崩さないと。

アドルフ
アドルフ

このご時勢、買出しに行くのは得策ではないですし。

ヴァルダ
ヴァルダ

来るべきそのときに備えて、積みを崩していこう。

それでは今回はここまで。

この記事で作っているキット

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