
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回はタミヤウォーバードコレクションのJu87G-2が完成しましたな。
今回は……。

そのJu87の近くにお手つきのドイツ機が転がっていたのが気になった。
なのでそれを紹介しよう。

お手つき品は中途半端な状態だから、少し紹介しにくいんだよね。

ただ未開封品もだいぶ組んでしまいましたからね。
今後さらにお手つき品が増えるかと。
場合によってはほぼ組みあがっているのも存在したり。
今回のお題 メッサーシュミットBf110D-3


今回作るのはこちら。
フジミ模型より
メッサーシュミットBf110D-3だ。
同社からは1/48スケールでも発売されているが、例によって今回は1/72スケール。
また商品名はBf110C/Dとなっており、複数タイプからの選択式となっている。

この飛行機、なんか去年たくさん作っていなかったっけ。

エアフィックス製のC型やE型を5機ほど組んでいましたな。
それ以前にもイタレリのG型を組んでいたり。
Bf110とは?

この航空機は第二次世界大戦期に活躍したドイツ軍の双発戦闘機だ。
詳しいことは過去のキットを組む際にも話したので、そちらも参考にしてもらいたい。

1930年代に各国で流行った
「一機種で空戦・地上攻撃・偵察などあらゆる用途に使える万能双発機」
のドイツ空軍版だよね。
空戦に関しては、軽快な単発戦闘機相手には不利だったわけだけど。

なのでバトル・オブ・ブリテン以降は、航続距離と爆弾搭載量を生かした戦闘爆撃機としての運用がメインに。
大戦後期にはレーダーを装備した夜間戦闘機としても活躍していますな。

今回のキットに収録されているのはC型とD型。
少数の生産に終わったA型やB型に続き、C型は1939年に登場。
DB601Aエンジンを装備した本格的な量産型ともいえる存在だ。
続くD型は1940年のノルウェー侵攻作戦に長大な航続距離が求められ、その際に生産された長距離型だ。
いくつかサブタイプがあるけど、いずれも燃料タンクを標準装備している。

昨年増槽を装備したC型を作った気がするけど。

今回のキットに収録されているD型はD-1/R1型とD-3型。
- D-1/R1型→「ダックスフントの腹」と呼ばれる大型燃料タンクを胴体下に増設したタイプ。この方式は様々な問題があり一般化はせず、後のタイプではドロップタンク方式が主流に。ボックスアートの機体はこれ
- D-3型→D-1/R1以降の他のD型同様、ドロップタンクを標準装備。新たに胴体下に潤滑油用の増槽を装備。今回作るのはこれ
……との情報が。
資料によって多少分類方法が異なったりするようですが。

C型とD型は並行生産されていた、みたいな話もあるね。
なんか各サブタイプで細かい装備が次々追加されたみたいで、混乱しそうな。

これらに続くE型では爆弾ラックを標準装備した本格的な戦闘爆撃機に。
機首の形も変わり、より大きな違いが出てきますな。

単発機相手の空戦には不向きだったものの、様々な用途に使われ大戦全期間を通して活躍したBf110。
C・D型の各タイプを選べるフジミ製品から、長距離型であるD-3型を選んで組んでみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開ける。
中身はこんな感じに。

双発機にしてはコンパクトな箱だけど、中身も……
そういえばお手つきだっけ。

筆者が中途半端に部品を切り出したり塗ったりしています。
このキットは中古なので、おそらく袋もオリジナルとは異なるものかと。



パーツ一覧。
筆者が中途半端に手をつけているので、元のランナーがわからない。
ここは説明書のパーツリストを参考に……。

元は4枚のプラランナーと1枚のクリアーランナーだったみたいだね。

このキットではC型とD型が一緒になっていますが、元々は別々のキットだったようです。
DランナーにD型用の増槽パーツがまとまって入っていますな。


付属のデカール。
前述通り、元々はC型とD型で別々のキットだったようだ。
このキットではC/D型の選択式で、両方のマークが付属する。

D型用のシートに1976って書いてあるけど、その別々に発売されていたものの初版が1976年だったのかな。
鉤十字も無修正だし、片方余るから他キットに流用できるという。

このキット、実は筆者がここの開設以前に1つ作ったことがあります。
その時余った鉤十字が、以前のイタレリ版のG型に流用されたという。


収録された塗装は6種類。
- C-1型 第76戦闘航空団第6中隊所属機
- C-4/B5型 (ヴェスペン)第1戦闘航空団第5中隊所属機
- C-7型 第5戦闘航空団第7中隊所属機
- D-1/R1型
- D-3型 第26戦闘航空団第9中隊所属機
- D-3型 第26戦闘航空団第3中隊 ミュチュルツ・ディッコウ少佐機
となっている。
塗装図では「戦闘航空団」って表記されているけど「ZG」だから「駆逐航空団」のほうが正しいのかもしれない。
戦闘航空団はたしか「JG」のはず。

かなり豪華な内容ですな。
タイプがバラバラなので、組み立ての前にどれで作るか選んでおく必要がありますな。

今回はタイトルのとおりD-3型にする。
D-3型は2種類あるけど、ディッコウ少佐機のものにしてみよう。
ちなみにC-4/B5型のスズメバチマークは一部しか付属せず、残りは手描きで再現する指示が出ている。
おそらく機首の曲面に上手く合わせられるマークが用意できなかったのだろう。

ボックスアートのはD-1/R1型だっけ。
これも個性的な見た目でいいけど……。

筆者がここの開設以前にこのキットを作りましたが、その際にそのD-1/R1型で作りましたので……。
C型も昨年エアフィックス製品で散々作りましたし、今回はD-3型でいきましょう。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から製作に入る。

筆者は過去に同じ物を組んだことがあるみたいだし、そこまで苦戦はしなさそうだね。

増槽の支柱がかなり細いので、その辺り取り扱い注意ですな。
それと選択式キットのため、説明書がかなりゴチャついています。
間違えないようにしたいところですね。

詳しいことは実際に組み立ててから確認する。

続きは次回!
この記事で紹介しているキット