こんなところを見ている人がいるのかわかりませんが一応ご挨拶を。
どうも、筆者に代わって本ブログの案内を担当しているアドルフです。
同じく、案内人のヴァルダ。
今日は何をしましょうか。
気分を変えて初心者向けの講座だよ。
プラモを作るうえで避けて通れない工程として「ゲート処理」がある。
自称ガンプラ歴15年の筆者がどのような道具を使って、どのようにして行うのか。
それを見せてくれるそうだ。
出来るんですかね。
見守るしかなさそうだね。
各種やすりを使用したゲート処理
今回の犠牲者 HGUC No.196 グフ(リバイブ)
その前に今回の作業で使うキットの紹介を。
今回生贄になってもらうのはガンプラ。HGUCのグフだ。
グフはHGシリーズの初期、2000年頃に一度発売されています。
ただ今回の生贄は2016年頃にリメイクされた「REVIVE」版となっています。
・・・・・・頭部のパーツに違和感があるのは気のせいでしょうか。
このキットは完全な新規金型ではなく、2014年頃に発売された「ビルドファイターズ」シリーズに出てきたラルさんの愛機「グフR35」のキットに新規部品を追加したものなんだ。
んで今回のキットにはTVアニメ調のノーズ部分が強調された頭部が新規についてきてキットでもこれを使うように指示されている。
しかしR35用の角ばったスタイルの頭部も余剰パーツとしてランナーに収まっている。
上の写真の左側がグフからの新規パーツ、右側がR35からの余剰パーツですね。
指定では左側の新規頭部だけど筆者の好みで余剰パーツの頭部を使っている。
筆者が慣れ親しんだグフがMGやHGの旧製品だったからそれの印象が強く残っているというのもある。
とりあえずこの二の腕パーツを使って解説してみます。
写真のようにニッパーでランナーから切り取った跡がパーツ中央に残っています。
ヤスリ登場
さて、今回の主役はグフではないのでキットの解説はこの辺りで。
ゲート処理を行うのには基本的にはヤスリを使う。
筆者はものぐさなのかこんな感じに紙ヤスリ類については空き箱の中に無造作に突っ込んでいます。
幾つか種類がありますがそれぞれの詳しい解説は後ほど。
手始めに鉄ヤスリ
先に紙ヤスリを紹介しておいてなんだけど、先に鉄ヤスリを使ってゲート跡の出っ張りをならす。
筆者は二種類の鉄ヤスリを保有していて状況に応じて使い分けている。
写真上のオレンジの柄のは確かダイソーで購入した100円の鉄ヤスリです。
ガンプラ入門して間もない頃に筆者が購入したものです。
小ぶりでピンポイントでゲート処理を行える手軽さからか、15年近く前の品物ですが今でも現役です。
現在まだ売っているかは不明ですが・・・・・・。
写真下のはクレオスの・・・・・・なんだっけな、似たようなものがたくさん売っていたけど。
確か「匠の鑢 極 雲耀(うんよう) 単目(粗)」
筆者が比較的最近になって投入した鉄ヤスリだ。
こちらは厚くてしっかりした鉄ヤスリなので平らな面を出したいときに有効。
まずはダイソーヤスリでゲート処理をしてみます。
これだけで跡はほとんど見えなくなりました。
アホな筆者は初心者時代、鉄ヤスリだけかけて満足していたものさ。
実際これだけだとパーツの表面がキズだらけで塗装をするとそれが強調されるんだけどね。
別のゲート跡に対して匠之鑢も試してみました。
切削能力に関してはやはりこちらのほうが圧倒的に優れています。
ただ削りすぎるからか力をかけ過ぎるとパーツ表面に波型の跡が残る。
どちらかと言えばゲート処理ついでに面を平らにするときに使うと良いね。
紙やすりで400番→600番→800番と順番に削っていく
先ほど述べましたとおり、鉄ヤスリだけではパーツ表面にキズが付いています。
そこで紙ヤスリを使って表面を削り、ならしていきます。
紙ヤスリには数字が書いてある。
基本的に番数が小さいほうが目が粗くて削りやすい。
番数が大きいのは削ると言うより磨くためのもの。
筆者は鉄ヤスリの後は基本的に400番のヤスリを使って前段階で出来たキズを消していきます。
お次は600番です。筆者は最近になってこの番数を投入したのだとか。
ケチな筆者は昔紙ヤスリといったら
「400番の紙ヤスリ」と「使い古した400番の紙ヤスリ」
しか使っていなかったんだ。
どっちも400番の紙ヤスリじゃないですか。
最後に800番です。更に上の番数もありますが基本的に筆者はここで終わりにしています。
400番しか使っていなかった筆者がある時、キズが気になってきたらしく投入したもの。
しかし800番だけでは400番のキズがうまく消えず上記の600番を最近になってようやく投入したんだ。
左側が行う前、右側が作業後です。
そうそう、そのまま紙ヤスリを使うとヤスリが目詰まりを起こして切削能力が落ちたり、削りカスが舞い上がったりする。
というわけで水に浸けながら作業をするのをおススメする。
プラモ用の紙ヤスリはほとんど耐水性だから、水に浸けても溶けないようになっているからご安心を。
適当な小皿に水を用意するといいでしょう。
ちなみに筆者は空いたサフのフタを利用しています。
ちなみに今までの筆者の作業工程の写真でよく墨汁のボトルが写りこんでいましたが・・・・・・
これ実は中に水研ぎ用の水が入っているんですよ。
元々筆者が学生時代の書道の授業で使っていたもの。
それが空になった際に再利用したんだ。
いちいち洗面所まで水を取りに行かずに済むんだとか。
学生時代のものなのでダイソーヤスリ同様10年以上愛用しているのだとか。
工程まとめ
ざっくりまとめると・・・・・・
・鉄ヤスリで擦る
・400番の紙ヤスリでならす
・600番のヤスリで擦る
・800番のヤスリで磨く
でしょうか。
長々と解説してきたけど要するにそういうこと。
愉快な紙ヤスリの仲間達
そういえば、さきほどの無造作に放り込まれていた紙ヤスリ達の解説がまだでしたね。
ここで各種紹介しておきましょう。
タミヤ フィニッッシングペーパー
お馴染みタミヤから発売されている、プラモ用の紙ヤスリとしてはもっとも一般的な存在のものです。
一つのセットに3枚が入っています。
これを好きな大きさに切り出して使います。
安価で自由度が高い反面、いちいち切り出す必要がある。
事前に大量に切り出しておくなら裏側に番号を書いたり洗濯バサミ等でまとめておくと後で使うときに混乱せずに済むんだ。
大きい番号のは航空機プラモの風防磨き用に購入したもので出番が少ない。
サテライトツールス 絶対クラフトヤスリ タイラー
プラ製の当て木が一体になった紙やすりです。
紙ヤスリをそのまま使うとパーツのエッジが丸まって削れる恐れがありますが
当て木に紙ヤスリをつけて削れば角が丸まらずに済みます。
一袋3個入りで番数ごとに色が違うから一目で何番かわかるのがポイント。
一見使い捨てに見えるけど両面テープでヤスリを貼りなおせばいくらでも再利用が出来る。
現在の筆者環境では前述したタミヤのフィニッシングペーパーはほとんどこれの専属になっているんだ。
ウェーブ Pre-Cut サンドペーパー 切れてるヤスリ
名前の通り最初から使いやすいサイズにカットされている紙やすりです。
現時点での筆者の主力紙ヤスリ。
とにかくすぐ取り出して使えるのがいいとか。
コンパクトにまとまっていてバラバラにならないのもプラスポイント。
ゴットハンド 神ヤス! スポンジ布ヤスリ
筆者の保有する紙ヤスリの中では一番の新参者です。
なんでも、ブログの書きかたを学ぶため他の方のブログを回っていたらこれを推す記事にやたら遭遇して気になって購入したのだとか。
厳密に言うと紙ヤスリではなくスポンジヤスリですね。
「使いやすさではダントツ!」とのこと。
スポンジヤスリなので曲面にもフィットして削れる。
量の割りに値段が高いのが唯一の難点か。
筆者の独断による意見 とりあえず400番の紙やすりを確保せよ
んで、色々紹介しましたが初心者には結局どれがおススメなんですかね。
筆者曰く「まず400番を買え」とのこと。
理由としては汎用性の高さかな。
程よい切削能力。これ以上の番数になると切削能力が不足して鉄ヤスリやゲート跡等が削りにくい。
これ以下の番数だと傷が目立つ。それなら寧ろ鉄ヤスリの出番。
昔400番しか使っていなかったからと言うのもあるけど。
400番だけじゃ不安な人は次点で600番かな。
こちらは最低限の磨き能力がある。つや消し塗装ならこれでも何とかなる。
最低限の切削能力に最低限の研磨能力ですか。
紙ヤスリの種類では……。
現在主力である「切れてるヤスリ」を推す。
とにかくすぐ使えるのが便利だとか。
ピッと引っ張ればすぐに取り出せる・・・・・・。
バラバラにならないのでその辺を散らかす恐れもないですね。
神ヤス!も気になるけどまだ耐久性がどうなのか調査中なので・・・・・・。
筆者が言いたいのは
「まず最初に400番の切れてるヤスリを買え!」
と言うことでしょうか。
そういうことにしておこう。
・・・・・・今回はここまで。
読者の皆さん、お付き合いいただきありがとうございました。