さて、インフィニットジャスティスとM47パットン、どちらから手をつけますかな。
その前に、もう一つ紹介しておかなければならないキットがある。
それも取り上げておこう。
カーベーですな。
うむ。まともな砲塔のほうのカーベーたんだ。
今回のお題 タミヤ KV-1 1941年型(初期生産車)
そのカーベーとはこちら。
先日発売されたタミヤ・ミリタリーミニチュアシリーズの新作、「KV-1 1941年型 (初期生産車)」
ですな。
この戦車は同社からタイプ違いが昔から販売されている。
今回のは完全の新規金型キットだ。
新規金型……モデラーの皆さんが大好きな単語ですな。
KV-1とは?
この戦車はソ連の開発した重戦車だ。KVという名前は同志スターリンの側近であり、本車の設計技師であるコーチン氏の義父、クリメント・ヴォロシーロフ元帥の名前からきている。
元々T-35多砲塔戦車の後継としてT-100、SMKという同じく多砲塔の戦車が試作されたのだが、これらの戦車に懐疑的だったコーチン技師らの設計陣が開発した単一砲塔の戦車がこのKVなんだ。
T-100はボルシェヴィーク工場製、SMKはキーロフ工場製。
KVはSMKをベースにして開発されていますな。
丁度1939年に冬戦争が勃発。これら3輌の戦車は試験目的で実戦投入。たいした活躍をしなかった多砲塔戦車2種と比較して実用的だと認められたKVが採用されるんだ。
多砲塔戦車は「一度に複数の敵を攻撃できる」という利点が考えられたものの、砲塔の数が多いため重量が増えて・・・・・・
・スピードが遅くなる。
・故障率が上がる。
・装甲を厚く出来ない。
・でかくて的になる。
といった問題が噴出することに。
肝心の複数の敵を同時に攻撃できるという利点も
・指揮時に混乱する。
・砲塔同士が邪魔で攻撃できなくなることがある。
といったデメリットのほうが大きかったんだ。
そもそも砲塔の数の分コストも上がって、世界恐慌の影響を受けた各国は実戦以前の問題だったとか。
社会主義国のソビエトは恐慌の影響を受けずに生産したのですが、上記の通り・・・・・・。
ちなみにKV-1は元々単にKVと呼ばれていたけど、後にKV-2が現れてから区別のためにKV-1と呼ばれるようになった。
箱の中身
箱の中身はこんな感じ。
車体の成型色はダークグリーンとなっている。
そのままランナーを見ていこう。
A・Pランナーです。
二枚付属で転輪や雑具箱など、複数個の部品が目立ちます。
KVの転輪は生産時期によって違うタイプだったらしく、そのため転輪パーツはランナー単位で独立しています。
Bランナーは車体外装パーツ。
面の広いパーツから細かいパーツまで色々揃っている。
Cランナーも車体パーツ。
見てわかるとおり、本キットは車体を箱組みしていくようだね。
二枚付属のDランナー。
組み立て式の履帯とサスペンションが入っています。
E・Qランナーです。
左のEランナーは箱組みする砲塔外装パーツとなっています。
Qランナーは砲身など。
見た感じ1941年型専用のパーツが集まった感じですね。
1941年型までのKV-1の年代別の違いは主に主砲。
1941年型は42.5口径のZIS-5を搭載。
直前の1940年型は39口径のF-32を装備。
いずれも76.2mm径の主砲だ。
後の1942年型では装甲が増厚されている。
その他クリアーパーツのFランナー、茶色のタコ糸、大小ポリキャップにデカール。
紙媒体は説明書と実車解説兼塗装図、そしていつものアドバイス書。
塗装は二種類から。
いずれもソ連軍第116戦車旅団所属車となっています。
発売前に話題になったペーパークラフトもこちらに印刷されています。
早速製作開始
ここんところパーツ紹介だけでマンネリ化しているため、今回は少し組み立ててみよう。
まずは合わせ目消し。とりあえずこの砲身基部が真っ二つなのでここを接着。
追記 後に筆者が組み立てて気が付いたのですが、このパーツは防盾等他のパーツで隠れて見えなくなるので、合わせ目消しをしなくても問題なさそうです。
まずは車体の組み立てですね。
先ほど述べたとおり、Cランナーの部品を中心にして箱組みしていきます。
というか、この工程でCランナーの部品は全て使ってしまいます。
この工程で内側から0.8mmの穴を開ける箇所が幾つかある。
後のバリエーション展開のためか、凹みがあるけど開けない部分もあるのでここはよく説明書を確認しよう。
ここの部品たちは溶接跡部分にゲートがくる。
底面にくる部分はひっくり返さない限りは見えなくなるので無視してもいいかな。
筆者は鉄ヤスリを横向きに擦って跡をつけている。
箱組みができるとこんな感じに。
重戦車だけあってこの時点で結構大型であるのがこの時点でわかりますね。
その他足回りのバンプストッパーを接着。
起動輪付近のスクレーバーはまだ保留しておく。
これで説明書の工程5番まで出来上がった。
今回はここで止めておこう。
続きは次回以降です。
3個のキットを同時製作中。
どのような流れで進むか・・・・・・。
この記事で作っているキット
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