こんなところを見ている人がいるかわかりませんが一応ご挨拶を。
どうも、本ブログの案内人であるアドルフと申すものです。
同じく、こんなところの案内人であるヴァルダ。
前回はタミヤのハノマーク兵員輸送車が完成しました。
今回は何を作るのでしょうか。
とりあえずだ、そのまえにコイツを見て欲しい。
部品が補充されたり積みが増えたり。
そしてさりげなく、また鉄道模型がありますね。
本ブログではいつも鉄道模型は適当な扱いを受けていた。
なので今回はこれを主役にする。
ついに動き出しましたか。
今回は第一回目として、鉄道模型初心者用に、数ヶ月前に発売された入門用セットを紹介しよう。
鉄道模型を始めよう!
まず、鉄道模型といっているけど、実際は色々種類がある。
本ブログ、ならびに今回の記事で取り上げるのは「Nゲージ」と呼ばれるものだ。
Nゲージ、日本で最も普及している鉄道模型ですな。
確か線路の幅が9mmだから「9=nine」の頭文字をとってNゲージ。
車両のスケールは国によってまちまち。
日本の場合、在来線は1/150、大型の新幹線は1/160となっている。
技術的な問題で動力の小型化が出来ず、小型の機関車なんかは1/130や1/140のものもあるようだけど。
んで今回紹介するのはこちら。
TOMIXより、
思い出のL特急485系 鉄道模型入門セットだ。
懐かしい車輌ですな。
筆者も幼少期、北越やかがやきで乗ったことがあるそうな。
中身はこんな感じに。
何やら箱が大量にありますな。
この時点で確認できるのは4両の車両と、説明書類のみ、
更に箱を開けていこう。
他に出てきたのは細かいパーツ類、それとレールにコントローラーですね。
ちなみに単なるスペーサーとして、空の箱も幾つか入っています。
この中には後で買い足したレールや小物が入れられるようになっています。
鉄道模型を動かすには最低3つ必要になる。
1つ目は動力を搭載した車両。
2つ目はレール。
3つ目はコントローラー。
TOMIXのベーシックセットではこの3点セットがワンボックスで揃うようになっている。
そういえば、他のメーカーからはなにか出ていないんですかね。
TOMIXと並ぶ鉄道模型2大メーカー、KATOからも「スターターセット」なるものが発売している。
車両は規格化されているからお互いレールの上で走らせられるけど、レール同士の規格化はされていないから基本的にレールを混ぜて使うことはできないので注意。
どちらのメーカーのレールを使うかで決めるのが良さそう。
筆者がTOMIXを選んだ理由は……。
初めてNゲージを手に入れた15年くらい前、なんとなくTOMIXのほうがレールパターンが多いように見えたからだとか。
もっとも、子供の予算ではほとんど拡張できず放置、本格的に集め始めるのは社会人になってからの4年前になるけど。
そのはじめてのNゲージについては後ほど。
車両紹介!
本セットには485系特急電車が4両編成でセットされています。
透明プラシートと紙箱を開封すると、このように発泡スチロールの型にビニールで包まれた車輌が納まっています。
一つずつ確認していきましょう。
まずは先頭車両。クハ481です。
車番は330。前面に扉がついていない非貫通型の、300番台の一員ですな。
485系電車は交直流両方対応なんだけど、交流の周波数の対応の違いで姉妹形式が存在する。
・直流と交流60Hzに対応した481系
・直流と交流50Hzに対応した483系
・直流と交流50Hz/60Hz両方に対応した485系
周波数の違いは、明治時代に東と西で別々の発電機を輸入して使っていたのが現在まで尾を引いている・・・・・・というやつですな。
この電源方式の違いは動力車のみ適用されるので、動力車は対応範囲の広い485系で、先頭車は旧来の481系の一員であるクハ481が使われているんだ。
クハですから
ク→制御車(運転台付きの車輌)
ハ→普通車(乗車券だけで乗れる座席車)
ですな。
続いてモハ484-321。
本製品ではこの車輌にモーターが搭載されています。
なので最低限これだけでも自走してくれます。
交直流両用車なので、機器類が複雑な屋根が見所ですね。
実車でも動力車となっている。
モ→動力車(モーターが搭載された車輌)
484となっているけど、国鉄の新性能電車は基本的に1の位が奇数。
偶数車はそれとユニットを組む動力車に振られている。
モハ484とモハ485で一つの電動車ユニットとなる。
3両目はモハ485-219
モハ484と動力ユニットを組む、モハ485ですな。
実車は2両1組で動力車となりますが、模型ではこの車両に動力は搭載されていません。
最後にクハ481-345。
こちらも300番台の一員です。
JNRマークが眩しいですな。
各パーツをセットしよう
製品を開封した直後では前面の各パーツがセットされていない。
幾つか細かい部品が付属するけど、せめて目立つマーク類だけでも取り付けておこう。
マーク類が収まった袋を開封します。
ブーメラン状の特急マークに、ヘッドマークが4種類ついてきます。
マークの内容は……
「ひばり」(上野~仙台)
「しらさぎ」(名古屋~富山)
「雷鳥」(大阪~新潟)
「有明」(博多~西鹿児島)
となっている。
各部品をニッパーで切り取り、ゲート跡をデザインナイフで軽くそぎ落とします。
筆者は普段プラモデルを作っているので、このあたりの道具はバッチリ揃っていますな。
入門用セットを解説しているのに初心者が置いてきぼりだ。
ここは、とりあえずニッパーがあれば大丈夫かな。
筆者が使っているのはゴットハンドの片刃ニッパー。
お値段高めだけど、その分切り出したゲート跡が目立ちにくい。
細かい部品が幾つかついてきますが、ほとんどは不要部品か、別売りの車両に使うものです。
ついでなので、先頭車屋上のホイッスルもつけてしまいましょう。
ランナー3番のDパーツを切り出す。
ゲート部分と間違えてパーツの凸ピン部分を切り取らないように注意。
細かい部品の取り付けにはピンセットが便利です。
それと、ホイッスルパーツが緩く感じたので、筆者は普段飛行機プラモに使用する、セメダインを使っています。
この接着剤は接着部分を溶かしたり、曇らせたりしないので・・・・・・。
ここでも初心者置いてきぼり案件が。
ヘッドマークは後で交換もできるので、接着はしない。
3つの部品を取り付けるとこんな感じに。
ヘッドマークは筆者が仙台に縁があるので、特急ひばりにしてみました。
筆者の母親が仙台出身だったね。
母親はかつて、特急ひばりに乗ったことがあるとか。
特急ひばりは東京都の上野と宮城県の仙台を結ぶ列車です。
幾つかルートはありますが、本列車は東北本線を経由して両都市を行き来していました。
東北新幹線開業により定期列車のひばりは1982年に廃止。
残った臨時のひばりも同新幹線上野駅開業に伴って1985年に廃止となっています。
レールを敷いてみる
車両の準備が出来たので、今度はレールを敷設する。
TOMIXのレールはファイントラックと呼ばれるもので、このように両端にジョイントが存在する。
これを左右から押し込むことで各レールを繋げることが出来る。
直線レールの中に形の違うものが入っていますね。
これはリレーラーレール。
脱線した状態の列車を通過させると、復帰させてくれる。
踏み切り板風のパーツは単線でしかレイアウトを組まない場合は、薄くなっている部分を切り取る必要がある。
今回はこのままセットして使う。
とりあえず線路を敷くとこんな感じに。
このセットは普通のベーシックセットと異なり、カーブ半径が大きい曲線レールC317が付属している。
解説によるレイアウト寸法は634mm×1194mm
畳一畳に余裕を持って収まる感じだね。
なにやら画像に修正が入っていますな。
これでも片付けたほうなんだけど、筆者の部屋は物が散らかっていてね。
こんな車窓を見ながらの鉄道旅は遠慮しておきます。
コントローラーをセットしよう
Nゲージは金属製のレールに電気を流し、それが車両のモーターに通電して走る仕組みとなっている。
そのため、動かすにはコントローラーを使用する。
筆者も昔遊んでいたプラレールとは違うんですな。
あちらは電池を車両に組み込んで走らせるものでしたが。
子供達にとってはまずは電池の確保が死活問題だったね。
そんなことはさておき、コントローラーは本体、フィーダー、アダプターの3つに分かれている。
コントローラーの背面にそれぞれ接続用のポイントがあります。
間違えないように差し込みましょう。
あとはフィーダーとアダプターをそれぞれレールとコンセントに繋ぐ。
直線レールと曲線レールにはこのように真ん中らへんに一段低くなっている部分がある。
ここにフィーダーの先端を差し込んでやる。
こんな感じですね。
フィーダーの金属部分とレールの金属部分が接しているか確認しましょう。
アダプターは普通に家庭用のコンセントに接続すればいいだけなので、ここでは割愛。
車両をレールに乗せる
レールとコントローラーのセットが済みました。
後は車両を乗せるだけです。
製品に付属する謎の黄色い物体。
これはリレーラーという道具で、この上に車両を乗せると斜面をすべっていき、レールの上に簡単に乗せることが出来る。
モーター車は動力が車輪とかみ合っている都合上、斜面でも滑っていきません。
筆者はリレーラーを抜き取るような感じで、モーター車を線路の上に乗せています。
そうそう、リレーラーを使うときは先に乗せた車両を離しておかないと、後から乗せた車両に追突されることがあるので注意。
本製品はHG仕様。
なので、カプラー(連結器)が最初からTNカプラーとなっています。
各車から実車の形状に近いカプラーが発売されているけど、コイツはそれのTOMIX版。
車両同士を押し付けて連結する。
切り離す場合は逆に車両同士を引っ張れば簡単に外れる。
精密なので捻ったりしないように。
連結完了です。
形のもリアルですが、連結間隔も狭くなるのでリアルになります。
列車を走らせてみよう
これで全ての準備が出来ました。
早速走らせて見ましょう。
コントローラーには3つの項目があります。
左が電源スイッチ。
ONにすると上部のランプが点灯します。
真ん中のツマミで進行方向を決めます。
右のダイヤルはスピード調整。
大体4目盛あたりまで回すと走り出します。
スピードの出しすぎに注意。
モーターに負荷がかかって故障の原因になったり、脱線して車両にキズがつく恐れがある。
安全運転で行きましょう。
走らせてみましたが・・・・・・
ライトが点きませんよ。
そういうときは、車両裏側を確認するんだ。
ここにはライトのスイッチがある。
これをONのほうにツマミを動かしておく。
ちなみに先頭側にスイッチを目いっぱい動かすとヘッドマークが外れる。
マークを交換したいときにはこれを使う。
これでライトが点きましたな。
マークも輝いて雰囲気は完璧です。
進行方向を反対にすると、今度は赤いテールライトが点灯する。
編成前景。
やはり国鉄型はいいものですな。
実車はほとんど引退。
機器類を流用したジョイフルトレイン用車両が極少数残るのみだ。
レールを買い足してお手軽拡張
TOMIXのレイアウト拡張用にレールセットというものがありますが・・・・・・
ここではもう少しお手軽にレイアウトを拡張してみましょう。
用意するのは「S280-PC」ストレートPCレールです。
ファイントラックには同じ280mm長の直線レールにも外見の違うものが幾つかある。
今回はセットのコンクリート製PC枕木に合わせたものを使用する。
とりあえずコイツを継ぎ足して直線部分を延長してみました。
車両も継ぎ足してみる
ヴァルダ殿、アホな筆者を検閲していたらこんなものが。
485系の増結セットだね。
これを組み合わせることによって特急ひばりを実物同様12両のフル編成に出来る。
・・・・・・編成が直線に収まりません。
増結セットは実車どおりになるけど、模型だと予算や敷地の都合でこうなることも多い。
なので敢えてフル編成にしない手もある。
・・・・・・今度はぼかしではなく下手な切り取りかい。
ぼかそうとしたら何度やっても加工ソフトがエラーを出したので・・・・・・。
ただ、やはりグリーン車や食堂車を組み込んだフル編成は堂々としていていいですな。
いつかは広々と走らせられるように……。
そのためにも積みプラ崩しと断捨離だ。
余談 筆者最初のNゲージは?
ところで、筆者最初のNゲージはなんだったのでしょうか。
それはこちら。
同じくTOMIXのベーシックセットで「E231系500番台 山手線」だ。
今は筆者の地元、総武線に転属してきているあの車両ですか。
これが発売した2000年代半ばの山手線はE231系500番台が当時の最新鋭車両だった。
当然、この製品は今では生産中止。
TOMIXのベーシックセットは往年の名車か、人気の最新鋭車両をセットすることが多い。
現在では後任のE235系のベーシックセットが発売しているね。
当時のは車両だけでなく、レールも中身を見せるためか横長のパッケージになっていますね。
箱の中身もほとんど発泡スチロールだった。
現在は収納性や環境に気を使ってか、コンパクトで中敷も紙を主体としている。
ついでだから、コイツも広げてみよう。
レールは同じく直線と曲線の小判型ですが……。
こちらはカーブ半径がTOMIX標準のC280です。
485系セットのC317より小回りになっています。
基本的にC280の方が主流。
TOMIXでは、いわゆるAパターンといわれるレールセットだ。
このパターンに各レールセットを組み合わせて発展していく。
それと、こちらは線路の枕木が木製表現となっています。
都心を走るE231系とはちょっとミスマッチな感じがしますな。
ちなみに、今回の485系セットと、各ベーシックセットのAパターンは、並べて複線に出来る。
お手軽に複線運転が可能となっている。
カプラーはアーノルドカプラー。
ドイツの鉄道模型メーカー、アーノルト社の開発したもので、全世界共通規格となっている。
おもちゃっぽい見た目・広い連結間隔が欠点だが、走行時に外れにくい・共通規格なので違うメーカー同士の車両を無改造で連結できる・簡易的な構造で扱いやすくと利点も多い。
押し付けて連結するのはTNカプラーと同じですが、こちらは車両を持ち上げて連結を外すようになっています。
コントローラーはN-1コントローラー。
現在主流のダイヤル式ではなく、ハンドルを引くことで車両を走らせます。
こちらも現在では生産休止中。
走らせて見ますが・・・・・・。
レールも車両も古いものなのでぎこちない感じです。
モーターから「ジリジリ」と異音もしますし。
ライトも点かないところ、一度整備が必要なようだね。
何せ筆者が中学生のときのものだ、15年近く前になる。
折角なので複線ですれ違い運転を行います。
年代がバラバラな車両ですね。
模型だからこそ出来ることだね。
「歴代○○線集合!」みたいなことも出来る。
というわけで今回はこの辺で終了してみたいと思います。
本ブログ、初めての本格的な鉄道模型記事となりましたが、いかがだったでしょうか。
これからも記事を幾つか上げていく予定。
そのためにも、とにかくレイアウトを展開できる場所を確保しないと・・・・・・。
この記事で紹介している製品