グリーンマックスから発売されています、夜行急行列車セットを組んでいきます。
5両セットの内、ナハ10、ナハフ11、オロ11が組み立て終わった。
今回は残りのマニ37、スハネ16を組んでいこう。
ようやく5両集結かぁ。
組み立ての同時進行はまだいいのですよ。
塗装辺りで同時進行の問題が・・・・・・。
同時進行で1つあたりの作業速度が落ちてなかなか進まなくなるからね。
もっとも、今回は塗装の直前までで止まる予定だけど。
マニ37を組み立てよう
まずは先にマニ37を組んでいきましょう。
本セット内では唯一の非10系客車ですな。
マニ?
なんか面白い名前。
1967年ごろから余剰の座席車を改造する形で製造された荷物車ですな。
マ→45t級
二→荷物車
となっています。
客車に分類されますが、人ではなく荷物を載せます。
荷物?
貨物とはまた違うの?
今で言う宅配便とか、乗客の手荷物を預かる感じですね。
後者は高速バスや旅客機である、客室に持ち込まない手荷物だと思っていただければ想像しやすいかと。
昔はこの荷物車や郵便車だけ連結した、専用の荷物列車も走っていたようだね。
もし現代まで残っていたらAmazonとかの荷物もこれで運ばれているのかな。
時代が進んで道路事情が改善されトラック輸送が台頭したので、需要の減ったこれら国鉄による荷物輸送は1986年11月に廃止になったのだとか。
電車の一部区画を荷物輸送に充てるということはその後も続いたようだけどね。
近年はこのご時勢もあってか、新幹線の空いたスペースを使った荷物輸送もあるようだ。
とりあえずロの字に。
この車両、妻面が両面で大きく異なるので少し驚きますな。
片側が丸屋根、もう片側はいわゆるキノコ型となっている。
マニ37は色んな車両からの改造車だけど、この特徴はスロ60から改造された車両特有のものなんだ。
このタイプは12両製造されたとのこと。
スロ60・・・・・・60系客車だね。
改造されたところで目立つのは、やっぱり荷物搬入用の扉かな?
マニ37はそれまでの手によるバラ積みではなく、パレット輸送に対応した設計となっている。
これにより荷物の積み替えの手間や時間の削減など効率化に一役買ったんだ。
パレットといえばフォークリフトとかで積み込みが出来る板のことを思い出しますが・・・・・・
どうやらここでいうパレットとは、いわゆるカゴ台車の一種だそうです。
ちなみに、マニ37は荷物というよりは主に新聞の輸送に使われたのだとか。
丸屋根を取り付けます。
この辺り、特に合いは問題ないように思えます。
両端が異なる形をした妻面だけど、大丈夫そうだね。
床下はこんな感じに。
このセットの床下機器ランナーは5枚付属する。
1番が1枚と2番が4枚。
唯一の1番ランナーはこのマニ37に使用するんだ。
それ以外の2番ランナーは全て10系客車用ですな。
台車はTR23。
原型車ではTR40かTR40Bを履いているけど、改造に伴って交換されたようだ。
その後は屋上機器やオモリを取り付けて仮組み。
これで組み立て完了だね。
このマニ37……
どうやら単品版では同じ荷物車であるマニ36とセットになっているようですな。
単品なのにセットという。
スハネ16を組み立てる
続いて最後の車両、スハネ16を組んでいきます。
・・・・・・撮影前に一度筆者が切り出したからか、ランナーからパーツが外れていますね。
ス→40トン級
ハ→普通車
・・・・・・ネ?
ネは寝台車ですな。
寝る(ネル)のネからきています。
ハとあわせてハネとなり、B寝台車とするのが正しいようです。
ねるねるねるね。
まずは妻面と側面を合わせますが・・・・・・上手く貼り合わせられません。
雨樋の部分が干渉する感じかな。
どうしたものか・・・・・・。
ということで作戦変更。
ロの字にしたところに屋根を貼り付けるのではなく、屋根に車体側面・妻面を取り付けていく。
なんかいい感じに。
雨樋の部分は段差が出来るけど、筆者は仕様と解釈している。
ここで問題となるのが屋上のAU14クーラー。
凹んだところに押し出しピン跡が残っています。
これは整形しにくくて初心者殺しな感じ。
幸い軽い凹みなので、彫刻刀の平刃で軽く削って処理している。
あまり削りすぎるとU字型に凹むので注意ですな。
彫刻刀の平刃・・・・・・。
そんなの筆者は買っていたっけ。
筆者が小学生時代、図工の版画の授業で親に買ってもらったものだね。
押し出しピン跡処理のため、平刃だけやたら今でも出番がある。
クーラーは裏側に凸ピンがあります。
そのままでは屋根から浮いてしまいますが、屋根裏には凹みがあります。
この凹みをピンバイスで開口してやりましょう。
1.0mm径でいいかな。
クーラーの向きを確認しつつ、接着していきます。
なんかやけに出来のいいそっくりさんがいるよ。
筆者が以前購入したKATOの急行津軽セットのスハネ16だね。
参考資料として引っ張ってきたんだ。
某りんごの歌に名前が出てくる列車だよね。
というか、完成品があるならキットは要らな・・・・・・
キットにはキットの味があるんですよ。
ベンチレーターも装備。
取り付け位置指示が見えづらかったので、KATO製品も参考にしながら作業。
T型ベンチレーターはクーラーと1mmほど間隔を空けて接着しています。
屋根の片側に寄った形で接着するので、反対側に取り付けないように注意ですな。
続いて床下。
発電機パーツは梁に干渉するので切り取るように指示が出ているけど、引っかかった感じがしなかったので筆者はそのまま接着。
全体図はこんな感じですな。
台車はTR47を使用します。
そういえば10系客車だけど、床下がキーストンプレートじゃないんだね。
この車両は戦前製の車両の台枠を流用する形で製造されたんだ。
種車の都合上他の10系よりも車体が少し短いのが特徴。
ついでに言うと、まずはオハネ17として製造。
後に冷房化改造で重量が増したためスハネ16と改名している。
他の10系客車が動力近代化の波に呑まれて比較的少数生産だったのに対して、オハネ17は夜行寝台列車の需要があったからか302両生産されたのだとか。
ここでオモリをセット。
やっぱり内部が少し寂しい感じかな。
寝台車はどうしても窓から見える寝台が目立ちますからね。
これでスハネ16が組み立て完了です。
寝台車らしく、背の高い客車であるのが特徴ですな。
今回の戦果
これで本セットの中にあった5両が全て組み立て終わった。
これなら編成が問題なく組めそうだね。
もっと長くするならハネやハザを増やすと良さそうですな。
ハザ?
普通座席車の俗称ですな。
普通車「ハ」の座席(ザセキ)ということで。
今回はここまで。
次回はこれらの車両を塗装していこう。
続きは次回!
この記事で作っているキット