フジミ模型のJu87G-2を作っていきましょう。
前回は塗装を済ませた。
今回は前回できなかった修正作業やマーキングなどを行い、完成に持ち込む。
最近更新速度が落ちている気がしますな。
その更新頻度が落ちている原因を今回説明しよう。
筆による修正作業と部分塗装
前回はマスキングテープを剥がしましたが……
その影響で塗装が一部剥がれてしまったのでその修正を。
とはいっても同色を筆で塗っただけですが。
筆塗りとエアブラシ吹きでは微妙に色味が異なることがある。
今回もそうだけど、遠くから見る分にはそこまで影響がなさそうだ。
筆を手にしているのでそのまま部分塗装をします。
- 尾輪支柱→Mr.カラー RLM02グレー
- 主脚キャンバス部分→タミヤカラー バフ
- タイヤ→水性ホビーカラー タイヤブラック
- 排気管→タミヤカラー ガンメタル
- 前照灯カバー、翼端灯下地→Mr.カラー シルバー
- 翼端灯 水性ホビーカラー→クリアーブルー、クリアーレッド
……といった感じに。
部分塗装が済んだ時点で主脚を機体に接着してしまう。
機関砲はとりあえず仮止めだ。
デカール貼り中におきた事件
付属デカールです。右上の切り抜きは最初に使用した計器板のマークです。
中古、それも結構年代物にみえますが大丈夫でしょうか・・・・・・。
まずはルーデル機。
指揮官機らしく主翼に目立つ黄色のラインが入る。
どうしても塗装で仕上げた胴体の帯と色味が違うのが気になるところ。
本当はこのラインも塗装で仕上げたほうが良かったかもしれないね。
一方こちらは大佐の編隊機。
スタンダートなマーキングとなっています。
案の定問題発生。
デカールと模型の間に空気が入り込んで白化する「シルバリング」というやつです。
さぁ、マークソフターとマークセッターの出番だ。
・・・・・・セッター&ソフターを使いましたがまったく改善されません。
ちなみにここではたった数行間の出来事ですが、実際は3日ぐらい経っています。
デカールの糊自体が劣化していたのかもしれない。
こういうときは劣化した糊を流して別売のデカール糊を塗ってやるべきだったんだけど……
今からじゃ難しいね。
ここは最終手段と行こう。
最終手段?
なんのことはない。
機体色でシルバリング部分を上から塗りつぶすだけ。
シンプルなのか強引なのか……。
これ以上作業を遅延させるわけにはいかないんだ。
修正作業その二 スプリッター迷彩やり直し
そのまま汚し作業に入りたいけど気になることが。
機首のブラックグリーンの迷彩がもう少し前方に尖っていたほうがいいと判断。
急遽修正する。
ここはそこそこの面積なのでエアブラシで塗りなおすことに。
部分的なので簡易なマスキングを施し一角ずつ進める。
注意するポイントとして貼り付け済みデカールの存在がある。
上からテープを貼り付けてしまうと後で一緒にはがれてしまう時がある。
こんな部分的なマスキングで大丈夫でしょうか?
吹き付ける角度を工夫すれば意外と余計なところに吹き込まずに済むんだ。
ルーデル大佐機の修正が完了しました。
ルーデル隊機は一度ブラックグリーンを塗りなおしたものの、ダークグリーン部分が狭くなって不自然になってしまった。
結局またダークグリーン→ブラックグリーンの順に塗りなおしている。
遅延していた原因、こことデカールですね。
汚し塗装開始
ここから先は一気に進めるよ。
まずはスミ入れ。タミヤのスミ入れ塗料を使う。
いつもと違いますがまた筆者の燃料が転がっていますね。
アホな筆者は職場の自販機でいつものモンエナを買おうとしたけど……
財布の中に諭吉さんしかいなくて買えなかった
ので近所のセブンで代わりに購入したらしい。
嫌味な理由ですね。
ラジエーター類の内部は黒で塗るよう指示が出ている。
ここはスミ入れついでにタミヤエナメルのフラットブラックで塗りつぶす。
続いて銀の塗装はげ表現。
コクピット周辺など頻繁に人が触れそうなところを中心に行う。
大日本帝国軍の飛行機よりは控えめになるようにイメージ。
あとは基本塗装の不自然になってしまったところの誤魔化しにも・・・・・・・。
排気管汚れはクレオスのウェザリングカラー……。
まずはステインブラウンでサビ表現。
つづいてマルチブラックで焼け&排気汚れですね。
これで汚し作業は終わり。いよいよつや消しで仕上げよう。
追記
ウェザリングに関して解説した記事ができました。
つや消し 最後まで立ちはだかるトラブル
あとはつや消しを吹いて、風防のマスキングをはがして終わりです。
ところがここでも問題発生。
風防のマスキングが甘いからか塗料が窓部分に吹き込んでいたり白化したり。
風防白化は以前の零戦でもあったような……。
まずは窓に漏れたはみ出し。
ちょっとしたものなら、窓枠に合わせて爪楊枝でこすればいい感じに落とすことができる。
問題は謎の白化ですね。
とりあえず不本意ながら接着した風防を外します。
ラッカー溶剤を含ませた綿棒で内側から拭いたら落ちた。
風防同士の隙間からつや消しクリアーが吹き込んだものと予想できる。
ルーデル大佐機はこれでいいですが……
ルーデル隊機は後方まで吹き込んでいたので、後ろの風防も外すことに。
がっちり接着していますが、デザインナイフの刃を入れて慎重に外します。
完成直前に叩き割ってしまってはどうにもなりませんからね・・・・・・。
色々ありましたがJu87 G-2二機がようやく完成です。
以下、ギャラリーとなります。
フジミ ユンカースJu97G-2 完成!
まずはルーデル大佐機から。
主翼の黄色い帯が特徴的ですな。
3.7cm砲はJu87に装備するにはかなり荷が重いものだったようだ。
当初ルーデル大佐をもってしても
「操縦が恐ろしく難しい機体」
と呼ばれたとか。
続いて配下のルーデル大佐編隊機。
後部機銃に機体色が乗っかっているのに今気付いたり。
後で修正しておきましょう。
二機並べて。
同じ機体が並ぶと壮観ですな。
以前の零戦と比較。
Ju87のほうが若干大きいんですね。
零戦は艦載機だから、より小ぶりに設計されているともいえるね。
作ってみた感想のコーナー
だいぶ苦戦していたような気がしますな。
このキットを筆者なりにまとめると……
- 部品は少なく組みやすい
- フジミ模型のキットは意外と合いに難ありなものが少なくないけど、これは合いがいい
- 80年代に発売されたものらしく、後発の他社製品と比べるとややディティール面では物足りないところがある
といった感じ。
部品が少ないので、サクッとJu87を味わいたいならおススメだ。
Ju87を代表するルーデル大佐機が再現できるのもプラスポイント。
後発の他社製品……
筆者はまだ在庫でたくさん抱えていますな。
奥底にしまっちゃうおじさんしているから今は出せないけど……
筆者は今までに何機もJu87スツーカを作ってきたんだ。
でも舐めてかかった結果、今回は遅延が多発したようだね。
まず複雑なスプリッター迷彩で二機同時製作したのが問題だったようですね。
その他デカールなどの事件も・・・・・・。
次回はもっと簡単なものにしますか。
うむ、そうしよう。
そんなこんなで今回はここまで。
この記事で作っているキット