MONOプロデュースのドラゴン製品、T-34/76(1940年型)を作っていきましょう。
前回はマーキング含めて塗装を行った。
今回は仕上げのウェザリングを行って完成させよう。
ついに8月が終わっちゃうよ。
学生の皆さんは夏休みの宿題を無事終わらせられたのでしょうか。
基本的に北日本の学校は夏休みの終わりが少し早いと聞いているけどね。
その分冬休みが長いとかなんとか。
大学生なんかはもう少し夏休みが続くよね。
とりあえずT-34の作業再開だ。
それと、我々は月末恒例の集計がある。
そちらも記事の最後に掲載しておこう。
エナメル塗料のウェザリング
手始めにタミヤエナメルのスミ入れ用ブラウンでモールドに流し込み。
その後全体にガイアノーツのエナメル塗料、埃色を薄めて全体に塗布します。
乾燥後、まとめて溶剤を使いふき取ります。
いつものやつだね。
他にもいろんな技法があるようですが、あまり色とかを増やすと管理の手間が……。
続いてドライブラシとオイル染み。
前者はお馴染みのタミヤエナメル、明灰緑色ですな。
後者は筆者特製のフラットブラック&クリアーオレンジの混ぜ物。
給油口っぽい場所やエンジンデッキとかに撒いておくよ。
詳しくは過去記事で……。
クレオスの資材でウェザリング
続いてクレオス資材の出番。
まずはキズ類をウェザリングカラーのグランドブラウンで。
ヒンジや装甲の角に筆でチョコチョコ置いていきます。
排気管は錆び。
これは過去記事で紹介しているね。
防滑具や予備履帯も今回錆びさせているけど、薄味仕上げに。
雨だれ部分はウェザリングライナーの泥色セットより、ディープブラウン。
軽く線を引き、溶剤を含んだガイアノーツフィニッシュマスターで伸ばしている。
T-34は各装甲面が広いので、単調さを消す目的でも……。
足回りはいつものウェザリングカラー、グレイッシュブラウン。
更に盛った泥として、ウェザリングペーストのマッドブラウンも使っています。
こちらも詳しくは過去記事だ。
泥濘部分を装甲していたことにして、今回銀色の擦れ表現は控えめにしている。
本当は
「奥まった履帯のセンターガイド部分に筆を入れにくかったから」
という理由だったのですが。
最後の仕上げ
最後はいつも通りの仕上げ。
つや消しクリアーを吹きながらのウェザリングマスター擦りつけだ。
使用したのも砂色収録のAセットと、スス色収録のBセット。
これでT-34が完成。
以下、ギャラリーだよ。
MONO/ドラゴン T-34/76(1940年型) 完成!
1940年型の特徴は短い砲身と丸っこい駐退器カバーだね。
この駐退器カバー、調べたところどうやら鋳造製のようですな。
鋳造表現を行っておいたほうがよかったかもしれません。
1940年型だけでは違いがわからないので、ここで筆者が以前組み立てたアカデミー製品と比較してみよう。
アカデミー製品のは六角形のナット型砲塔を装備しているので、一般的に1942年型(古い資料では1943年型)と呼ばれるタイプだろう。
調べたところ、1940年型から42年型までの間に
- 主砲が長いF-34に変更
- ライトが減らされ、操縦手ハッチが鋳造製のものになるなど車体が簡略化
- 砲塔が背の低いピロシキ型から容積に余裕のあるナット型に変更
といった改良がされているようですな。
なんか細々と……。
どうもこのT-34、同じ年代の車輌でも生産工場ごとに細かい違いがあるらしい。
年代の大まかな形式同様に工場ごとの細かい違いもソ連自体は厳密に管理していなかったので、後年に研究者やモデラーを悩ませているんだとか。
「第○○工場製」
とか商品名についているやつだよね。
んで筆者はその辺りについて……。
現時点ではほとんど理解していないようです。
キットを実際に作ってから確かめているようですな。
筆者はドイツ軍戦車メインで作っているのもありますし。
ただ今回組み立てた1940年型はハリコフ機関車工場(KhPZ)のみでの生産と言われている。
なので溶接・鋳造砲塔などの違いはあるけど、後の形式よりは個体差が少ないようだ。
名前の通りハリコフにあったけど、1941年のドイツ軍侵攻の影響で同年ウラル山脈東側に疎開しているとのこと。
ハリコフ……
現在のウクライナ・ハルキウのことだね。
作ってみた感想のコーナー
筆者はかつてドラゴン製T-34を半壊させまくっていたようだけど、今回は問題なく出来上がったようだね。
とにかく履帯の調整が出来るように、誘導輪アームのA6番パーツを接着しないで進めること。
筆者はここで先行した同社製品を半壊させたからね。
ドラゴン社製品といえば部品点数の非常に多いスマートキット系列が思い浮かびますが……
本キットは部品点数が少なめです。
極端に部品の合いが悪いわけではないので、組み立てはそこまで難しくないかと。
時間がかかるのは組み立て式の履帯ぐらいですな。
説明書もチョコチョコ解説があって組み立てをサポートしている。
唯一砲塔リング付近の部品に指示抜けがあったのみだ。
筆者はC16番パーツを取り付けた。
T-34/76って色々種類があるけど、この砲身が短い1940年型はあまり見かけない感じ。
そういう意味でも、わりと希少価値のあるキットかもね。
興味のある人は、是非とも作ってみてもらいたい。
……さてT-34は一段落ついたので、今月の集計といこう。
月末恒例 今月の戦果
2022年8月の戦果は……
- 購入 3(マムート、T-34/76(1940年型)、チャバ装甲車)
- 完成 5(天山一二型、ジム・カスタム、マムート、T-34/76(1940年型)、チャバ装甲車)
となっています。
……装甲車なんていつ作ったっけ。
どうもT-34の記事を紹介している裏側で筆者が製作開始。
昨日の時点で完成したようです。
積みは2個消費ですな。
ただここは8月13日が開設日でその日を区切りにしている。
天山はそれ以前の完成品だ。
なので今期は1個消費となる。
今月は筆者が作業以外のことに時間を多く使ったというのもありそうですな。
来月はどうなるのやら。
とりあえず次回は、上記の装甲車を紹介することになるだろう。
来月も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット