HGUCのジム改を作っていきましょう。
前回は仮組み品の可動や付属物を確認した。
今回は早速作業開始。
頭部、胴体、武器を作ってみよう。
12年の放置期間を経て、ようやく作業開始……。
実際にはそれ以上放置しているものも多数あるわけですが。
しかしこの蓄えのおかげで、筆者は現在の品薄状態でも冷静にいられているという結果になってしまった。
何が起こるかわかりませんな。
とりあえず作戦開始といこう。
今は模型の積みを崩し、経験を積むときだ。
頭部の組み立て
手始めに頭部から。
どうやら先行して発売されたパワード・ジムとまったく同じもののようですな。
設定ではジム改を改造したのがパワード・ジムなのですが。
部品構成はこんな感じ。
外装パーツでゴーグルパーツを挟み込んでいる。
サイドの耳部分は別パーツ化されている。
どうやら頭頂部は合わせ目がモールドを兼ねているけど、バルカン砲後部はただの合わせ目みたいだね。
でもゴーグルパーツを囲うような感じだから……。
というわけで合わせ目を消すのと塗装を両立するため、後ハメ加工をする。
今回は分割線変更型の加工を行う。
モールドに沿って、後頭部の赤く示した部分を切り取ろう。
作業前に切り取り線部分はあらかじめ軽くモールドを掘り込んでおくと、工具類の刃が沿ってくれてズレにくいですよ。
加工するとこんな感じに。
ノコギリを使うと刃の厚み分余計に削れてしまうのが難点ですな。
なるべく刃の薄いエッチングソー系のものがよいかと。
これで後頭部B1/14番パーツが上下に分かれ無事後ハメ加工完了だ。
上部は合わせ目部分を接着。
下部はスナップフィットをそのまま使用。
カメラパーツは内部メカD17番パーツを後頭部にセット。
クリアーパーツのA18番パーツは斜め下から頭部に着脱出来ます。
後頭部下部パーツの合わせ目は耳パーツでカバーされるので大丈夫です。
その後は合わせ目を整形して、アンテナ部分は0.5mm径の真鍮線に置き換え。
これで頭部の加工は終了だね。
アンテナはそのままにする案もありましたが、真鍮線に置き換えたほうが精密で破損しにくいですよ。
胴体の組み立て
続いて胴体。
一昔前の関節機構なので、胴体は腹部が独立しておらず胸部と一体ですな。
なので腰は左右に回転するだけです。
股関節も少し前の主流だったボールジョイント接続。
肩はL字型の棒軸だね。
ジム・カスタムでは外からはめ込むだけでよかった胸部の黄色いダクト。
ジム改では内側から挟み込む構造になっている。
胸部の首元には合わせ目が出来るので、ここも後ハメを施しておきたいところ。
無駄に頑丈そうに出来ているなぁ。
ここもエッチングソー系工具の出番。
黄色のA24番パーツのダクト部分だけピンポイントに切り離す。
これでダクトは外からはめ込めるようになった。
赤いコクピットハッチ同様、ここではめ込むと後から引っこ抜けないので塗装が完了するまで別にしておこう。
肩のL字関節はそのままでも後ハメ可能だね。
ただ胸部側の接続軸を少しだけ短くしておくとより後ハメしやすいかも。
各部の加工が済みましたら、首元に接着剤を流し込み合わせ目消しの準備をしましょう。
接着剤乾燥後は首元をヤスリで整形します。
その他はほぼ整形作業のみです。
強いていうなら、腰部フロントアーマーの接続軸を切断して左右の独立可動化加工ぐらいでしょうか。
ビームサーベルは以前のジム・カスタム同様、塗装剥がれ防止に接続軸を打ち込む案もあったけど……
サーベルラック内部に改造の余地がなかった。
とりあえず接続穴をヤスリで削って少し緩めにしている。
これで胴体の組み立ても終了だね。
武器の製作
武器はマシンガン、バズーカ、シールド。
いずれも前身のキットであるパワード・ジムからの金型流用品ですな。
バズーカのグリップは可動式となっている。
後の作業に備えて、先にこれを整形しよう。
元のキットが2006年ごろのものなので、武器は単純なモナカ割り構造。
接着して合わせ目を消してしまおう。
接着剤乾燥後、合わせ目消しだ。
マシンガン後部のストック部分には長方形の凸ディティールが合わせ目に跨っていますな。
一度削ってからプラ板でディティールを作り直す案もありましたが今回は却下。
普通にディティールを避けながら整形していきます。
こっちのほうが簡単そうだね。
持たせると腕に隠れてあまり見えないというのもありますな。
今回の戦果
シールドは単純に整形するだけ。
ジョイント部分が少し入り組んでいて難しいけど、外からあまり見えるものでもないので、適当に済ませてしまう。
これで武器も完了ですな。
付属しないビームサーベルの刃は、以前ジム・カスタムで2本作ったのでそちらから借りることにしましょう。
今回はここで中断。
次回は腕と脚を組み立てる予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット