ドイツレベル社製のMe262を作っていきます。
前回は主に胴体や機首を作った。
今回は主翼や風防等に手を加えて、全体の組み立てを終える。
なんか今回はあちこち手を加えそうな。
少なくともストレートに組むわけではありませんね。
詳しくは各項目で説明する。
それでは作業を再開しよう。
機首の組み立て
とりあえず前回接着した機首の整形を行います。
タミヤセメントの溶着と、黒い瞬間接着剤の隙間埋め効果が出ていますな。
とりあえず問題ない感じかな?
後で塗装前にサフで確認することにして……。
機首のロケット弾も組み立て。
合わせ目接着をした筒状の部品から、ロケット本体をセットする。
このキットでは前後の部品のみ成型されているので、それを筒の両側から接着しよう。
見た感じ懸架装置は増槽用のものと共用みたいだね。
この部品も裏側の押し出しピン跡が取り付けの邪魔をするから、見えなくなるけどしっかり整形しよう。
組み立てるとこんな感じに。
このまま本体に取り付けたいところだけど……
塗装の都合でまだ接着はしない。
部品の合いだけ確認して、この状態にしておこう。
あれ、ロケット弾も機体下部も同じライトブルーに見えるけど……。
塗装図を見たところ、この機体は下部の一部パネルが銀色になっているんだ。
ちょうどロケット弾を取り付ける位置と重なるから、塗装は別々にしたほうがよいと筆者が判断してね。
詳しいことはまた塗装の際に触れるとしよう。
ジェットエンジンの組み立て
ジェットエンジンも合わせ目部分を成型。
このキットのものは吸気口部分が別パーツ化されていますな。
塗装によっては先端部分が銀色や黄色で塗られており機体色とは異なる。
それらの塗装をする際は接着せずに進めると塗り分けが楽かもね。
今回はエンジン先端も機体色で、さらにエンジン本体とラインを合わせたいので接着して進めていく。
主脚格納庫を開口してみよう
……ところで主翼はまだ固定しないの?
筆者が少し考えていてね。
Me262は主脚格納庫内部が空洞になっていて、そこからコクピットブロック外側や胴体内壁が見えるようになっている。
上の画像のはそれを再現したエアフィックス製品のものだ。
そういえば前もそんなこといっていたよね。
ハセガワ製品は蓋がされていて無地だったけど。
今回のドイツレベル製品はエアフィックス製品のように内部再現はされているものの、主翼パーツの主脚格納庫部分はハセガワ製品のように平面な蓋がされていた。
なんかちょうど中間というか。
というわけで開口することに。
今回工作したのがこちら。
左側が加工前。
右側が加工後。
なんか支柱周りだけ残しているね。
エアフィックス製品は支柱部分が機体外側にあったのでこんなことにはならなかった。
対するドイツレベル製品は支柱が胴体の内側寄りにセットされている。
格納庫内部は見せたい。
しかし新しく支柱受けを増設したり、支柱自体を移動するのは手間。
なので折衷案でこんな形に。
ギリギリまで削ると取り付け穴部分が破損するので支柱受け部分は多少余裕を持たせて残していますね。
ちなみに開口する際はいきなり全体をくりぬかず、ピンバイスで小さい穴を大量に開けてから削るようにしていくと上手く開口できます。
反対側も同じように開口。
これで作業完了だ。
これはこれでアリ。
……かな?
足回りやそこから見えるコクピット下部はRLM02グレー。
主脚部分も含めてこの段階で塗ってしまいましょう。
なんか色々忙しいなぁ。
本体の塗装と同じタイミングで塗る案もあったのですが……
下から吹き付けた塗料が風防内部に吹き込んで曇ることを懸念。
この段階で塗り分けを行うことにしました。
エンジンと共に主翼も本体に接着。
ようやく航空機の形になってきた。
後は風防……。
隙間だらけの風防を取り付ける
さてここで風防を取りつけ。
筆者がこれを組み立てる前に先人達の感想やレビューなんかを見てきたそうですが、この風防部分の悪い評価をたびたび耳にしたのだとか。
ちょっと白く曇り気味かな?
あと後ろのほうのモールドが消えかかっているというか。
手に持ってみると、クリアーパーツの割には柔らかめというか。
実際に組み立てた人の話ならまだしも、匿名レビューは信憑性が怪しい部分もある。
とにかく、自分の目で確かめてみよう。
試しに乗せてみたところ、端がガタガタなので少し隙間が出来る。
それと正面から見た画像を見てもらうとわかるとおり……
全体的に前の方にいくにしたがって幅が狭くなっており、すぼまったような感じになっている。
幅が狭くなっているせいでこれまた合いが悪くて、隙間が出来ているというか。
とりあえずまずはいつものセメダインで接着固定。
幅が狭いので少し位置がずれただけで隙間が出来そうになる。
位置決めは念入りに……。
すでに風防右側面前方に隙間が出来かかっていますな……。
その後はパテ埋め。
それなりに隙間が大きいので、粘度が高く切削時に剥がれにくいエポパテを使っている。
隙間に押し込み過ぎると内部にはみ出るので注意だ。
隙間が大きいからか、角度によっては内側からパテの色が見えちゃうね。
今回は妥協する方向で……。
乾燥後は窓部分をテープで保護しつつ切削。
多少がたついていたので、今度は溶きパテを塗って再度整形。
あまり神経質に整形しても完成しないので、ある程度のところで終わらせる。
とりあえず不自然な隙間が埋まったからこれでいいかな?
その後はマスキング。
風防後部はモールドが完全に消えてしまっているので、前に組んだハセガワ製品を参考にして窓枠部分をマスキングで作る。
両社で寸法が少し違うみたいだけど、そこは何となく勘で……。
その他の部品の組み立て
パテ整形の間に主脚はタイヤを筆塗り。
そのまま塗装を終えてしまいました。
もう塗り分けが出来ちゃっているんだ。
他の作業中に汚れないよう、別に保管しておきましょう。
主脚・前輪カバーは一体成型。
飛行状態で展示する場合はパーツ端のツメ部分を切り取る。
今回は着陸状態にするので、ツメはそのままにモールド部分で分割する。
せっかく主脚格納庫を開口したんだし、ここは着陸形態で……。
今回の戦果
その他細いピトー管などを取り付けて組み立て完了ですな。
ピトー管はなんか強度的に不安ですが……。
取り付け穴が細い上に、妙に長く成型されている。
ちなみに後の作業中に筆者が折っていまい、短くしてセットし直している。
あらら。
とりあえず今回はここまで。
次回は塗装パートに移る。
続きは次回!
この記事で作っているキット