ガンプラのHGUCシリーズにラインナップされているパワード・ジムを作っていきましょう。
前回は頭部と胴体を組み立てた。
今回は腕・脚と武器を組み立てて全体の組み立て作業を終了しよう。
今回もジム改と同じような感じになりそうかな。
腕と武器はジム改とほぼ同様ですが、脚が少し異なりますな。
共通の部分も多いので、やはり過去にここで製作したジム改の記事も参考にしていただければ幸いです。
ジム改の記事は
- パート2で頭部・胴体・武器
- パート3で腕部・脚部
を組み立てている。
それではそれらの経験を思い出しつつ、パワード・ジムを進めていこう。
腕の組み立て
まずは腕から。
頭部同様、ここも設定上の原型機であるジム改と全く同じものとなっていますな。
前腕とかは単純なモナカ割り構成。
そのままだと関節を挟み込む構造だから、合わせ目を消す場合は一工夫必要だね。
それと手首。
左手が開いた手しか付属しないところが気になるというか。
パワード・ジムが発売された2000年代後半の製品はどうも手首のバリエーションを削る傾向にあった気がするね。
パワード・ジムの場合はシールドを構えるから、そこまで目立たないのが救いだけど。
前腕はすでに過去の筆者が接着済みですな。
ここは後ハメ加工を施しています。
過去に組み立てたジム改とやり方は全く同じなので、この記事の冒頭に紹介した過去記事を参考にしていただければ。
- 前腕→前腕内部とヒジの接続軸を一部削ることで後ハメ
- ヒジ関節→合わせ目と対になるようにモールド追加
- 肩ブロック→合わせ目を彫り返してモールド化
- 肩アーマー→側面の噴射口部分のみ切り取り合わせ目接着。それ以外は合わせ目に対になるようモールドを追加
といったところ。
文字だけだとわかりにくいなぁ。
詳しくは冒頭のジム改過去記事でお願いします。
足りない左手首は今回ジャンクパーツ入れからそれらしいのが見つかったので、今回これを使う。
パワード・ジム付属のものと形はほぼ同じだ。
僅かにサイズが大きいんだけどね。
なんのキットのだろう?
おそらくシステム・ウェポンキット004付属の手首かと。
同シリーズはガンプラ向けの武器セット。
004はグフカスタム風のヒートサーベルとジムスナイパーII風のビームスナイパーライフルのセットでしたな。
筆者のは10年近く前に店頭で購入したものだ。
現在は仕様を少し変更したガンダムベース限定版も存在するようだけど……。
筆者ってガンダムベース行ったことあるっけ?
ないですな。
脚部の組み立て
続いて脚部。
バックパックを換装して推力を強化したパワード・ジム。
それに合わせて落下時の衝撃吸収能力を向上する目的で脚部も強化されている。
キットはHGUCながらも、装甲内部にその機構が一部再現されているのが確認できる。
この辺は塗装で塗り分けてより実感的にしたいところだね。
とりあえずスネと足首ガードのみジム改と異なり、それ以外はジム改と同じもののようです。
この脚部、実は過去の筆者が改造に失敗している。
なのでまずはあらかじめ用意しておいた新しいものに交換しよう。
今どきばら売りパーツが手に入るなんて珍しいねぇ。
これも数年前に調達してそれっきりにしていたものです。
イエローサブマリンさんのばら売りコーナーにはいつもお世話になっていますよ。
ちなみに失敗したというのはこのアンクルガードの後ハメ。
どうも取り付け部分のCの字加工を行った際にピンを破損したらしくてね。
ずいぶんと雑な加工だなぁ。
筆者もトーシロで道具もそこまで揃っていなかったから、雑な加工をやろうとして破損させたんだ。
あとこの方法だと足首の切り欠いた部分が下から見える。
それが筆者的にはちょっと気になるらしくてね。
ただ加工自体はシンプルなんですけどね。
パワード・ジムは足首を囲うように頑丈なガードが特徴的です。
デザイン的に、ジム改らのように部品を広げて組み込めないのが難点ですな。
そんなこんなでどうするかずっと悩んでいた筆者だったけど……
ネオジム磁石で接続する方法を思いついた。
今回使ったのはハイキューパーツから発売されているもの。
詳しい使用サイズは後述する。
なんかひらめいたようだね。
まずは足首ガード(白いパーツ)側のピンを短くします。
組み立てた状態でパーツにデザインナイフで切れ込みをいれ、切断部分の目印にします。
接続ピンを短くしたら、足首関節・足首ガード双方の接続軸内に先ほどのハイキューパーツ製のネオジム磁石を組み込む。
形は丸型で今回使用したサイズは
- 足首関節側→3mm径
- 足首ガード側→2mm径
となっている。
関節側はピンの径が広く3mmだと緩いのでエポパテを充填して使っているけどね。
関節側のピンの内径は直径4mmぐらいなので、本当は4mm径のものを使うのが良さそうですな。
今回は手持ちになかったので、このような形に。
ガード側は2mmのが丁度いいサイズだけど、それでも少しキツめ。
一度同径のピンバイスでピン内部をさらっておくと入りやすい。
加工後はこんな感じ。
ピンを削ったのでスライドして接続ができるようになり、磁力で保持する。
磁力が強いから磁石が部品から外れることもあるけど……
それはそれで物理的に磁石が軸代わりになるという。
足首の加工はこれで終了。
後はモモとスネの加工ですな。
- モモ→合わせ目がモールドを兼ねているので無改造
- スネ→ヒザ関節側のピンを一部カットし、モモ内部のピンを上向きに切り欠いてCの字状にする
画像の左側が加工前。
右側が加工後。
形は違うけど、スネ部分の後ハメは過去に作ったジム改とほとんど同じ感じだね。
これも冒頭のジム改過去記事のパート3に……。
加工が済みましたら足首ガードとスネを接着してしまいます。
合わせ目消しについては過去記事ですな。
ヒザ関節と足首関節の合わせ目は彫りこんでモールド化しているよ。
ラインチゼルやらBMCタガネやらを使って……。
接着剤が乾燥後は各部の整形。
これで脚部の組み立てを終了しましょう。
やっと終了したね。
足首ガードについては筆者はずいぶん悩んだようだ。
実はここだけで2ヶ月ほど足止めをくらっている。
筆者の在庫には本キットを基にしたパワードジムカーディガンもあります。
それにも応用できそうですな。
武器の組み立て
武器は
- マシンガン
- バズーカ
- シールド
- ビームサーベル(柄1本、刃は2本)
となっています。
サーベル柄はバックパックに含まれるので、そちらで一緒に組み立てていますな。
ここはマシンガンとバズーカが真っ二つだから、過去の筆者が接着して合わせ目消しの準備済みのようだね。
バズーカのグリップは可動式だから、接着剤を流し込んで固着させないように注意しよう。
ここは特に大きく手を加えることはしない。
合わせ目やゲート部分をヤスリで削って処理してやれば十分だ。
武器が複雑な形をしているから少し整形に手間取るかな。
筆者はまずデザインナイフのカンナがけで大まかに処理しているよ。
今回の戦果
これでようやく各部の整形が完了しました。
組み立てるとこんな感じに。
パワード・ジムって名前だけあって全体的にがっしりした感じというか。
今回はここまで。
次回は塗装パートとなる予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット