F2ザクの続きを作っていきます。
急げアドルフ。今日が期限だ。
ヴァルダ殿、前回もそうでしたが一体何の期限なんですか。
本日3月9日は巷では「ザクの日」と呼ばれているんだ。
完成するかは筆者の気まぐれですな。
ウェザリング作業を済ませる
基本塗装、部分塗装ともに前回終了しましたので今回はウェザリングから。
筆者のいつものパターンだとマーキングを先に行いましたが、シールの段差にスミ入れ塗料が流れる事故が発生しましたので先にそちらを済ませます。
以前作ったブグのことだね。
スミ入れ兼ウォッシングにはウェザリングカラーのマルチブラックを使用。
事故発生1 パーツにヒビが入る
ここで事故が発生。
写真ではわかりづらいですが腕のパーツに肘側からうっすらとヒビが。
これ、ガンダムトレーラーのときにもなかったっけ。
タミヤエナメルほどではないけど、ウェザリングカラーでも入るときは入るようだね。
とりあえず裏側から接着剤を流してこれ以上広がらないようにしておきました。
それと、内側を削ってパーツ自体を緩くすることにとって当該部分に負荷がかからないようにしました。
さすがに筆者にはここまできて整形からやりなおす気力や時間はなかったようだね。
作業後はこんな感じに。
これを3機同時に進めていきます。
案の定なかなか工程が進まなくて筆者の気力がなくなりかけている。
マーキングシールを貼り付ける
ここでようやくマーキング。
F2ザクには番号や国章といった汎用性の高いマークを収録したシールが付属する。
今回はこのシールをメインに使ってマーキングをする。
残念ながらアホな筆者が今作っている3機のシールを紛失したので過去に購入、生産した機体の余りを使っていく。
三角形のマークや階級章なんかはこちらにあるドラッツェ付属のシールを使っていきます。
事故発生2 デザインナイフが折れる
ヴァルダ殿、今筆者の手元から鈍い音がしましたが。
シールの切り出し中にデザインナイフが折れた。
折れたんなら交換すればいいじゃないですか。
いや、刃じゃない。柄が折れた。
どういうことですか。
どんな使い方したんですか。
知らんな。前代未聞の事件だよ。
とりあえずシールの切り出しはハサミで行うことに……。
後ろにぼやけて写っている白いザクはなんですかね?
マーキングの参考に掘り出した筆者の過去作だよ。
シールをあえて使ったのは番号とかをデカールでやろうとすると足りなくなるから。
手書きマーキングで差をつけろ!
ヴァルダ殿、筆者が部隊マークみたいなのを施そうとしているようですが流用しようとしたマークが足りないようです。
このマークは以前組んだタミヤのティーガーについてくるマークだね。
ここはあれだ、単純な形のマークだから手書きしてみよう。
まずは鉛筆で下書き。
そして筆で描く。
使用した塗料はタミヤエナメルのフラットホワイト。
エナメル塗料を使ったのははみ出した際の溶剤拭き取りが一番しやすいため。
このマークを面が広いバックパックとシールドに行う。
ちなみにこのマーク、俗にクルスクマークと呼ばれるものだ。
1943年にドイツ軍とソ連軍の間でクルスク(当時のソ連の都市。現在はロシアの都市)の戦いが発生。
史上最大の戦車戦となったこの戦いでドイツ軍は情報を秘匿するためにこの戦いに参加する車両の師団章を一時的に書き換えていました。
それが俗にクルスクマークと呼ばれる師団章です。
今回ザクに描いたマークは第2SS装甲擲弾兵師団「ダス・ライヒ」がこの作戦時に使っていたマークです。
専用の筆でドライブラシを行う
ここでドライブラシに入ります。
今までは手間を省くためにツヤありのまま行っていましたが塗料の乗りが悪く感じたのか、筆者はつや消しスプレーを投入。
しっかり吹く必要はない。表面に軽いざらつきがつけばいい。
一緒に買ったサフはまた次回試してみよう。
使用するカラーはタミヤエナメルの灰緑色。
筆者が昔からザクのドライブラシに使っている色です。
そして今回初めて投入するのがこのドライブラシ専用筆。
中身はこんな感じ。
2本セットで白い柄が特徴。
普通の筆と違い、穂先が短めで平たく、広がっているのが特徴。
ドライブラシのやり方です。
筆に塗料を少量含ませ、それをティッシュやキムワイプでほとんど拭き取って筆をがさがさ状態にします。
その筆をキットのエッジにこすり付けるようにして塗っていきます。
乾いた筆で擦るからドライブラシ。単純ですね。
せっかく複数機同時作成なので比較も。
左の186番機がドライブラシ前。右の185番機がドライブラシ後。
キットのエッジをみれば一目瞭然だ。
全体に施すとこんな感じに。
やはりつや消しのおかげでいつもより塗料が引っかかって綺麗にエッジに残ります。
専用筆もなかなか使いやすい。流石に専用と言うことだけはある。
今までは使い古しの筆をこの作業に回していたけど、細い筆だからすぐ含ませた塗料がなくなって、そのたび塗料をつける必要があるから作業効率が悪かった。
その他のウェザリング
時間が無いので一気に進めよう。
エナメル塗料やウェザリングカラーを使った二重チッピングにウェザリングライナーを使った雨だれ・・・・・・。
今回は陸戦汚れを施すのですね。
F2ザクは地上宇宙両用機だから好きに汚せる。
足の泥汚れはウェザリングカラーのグレイッシュブラウンで。
ここまでの作業での全体像。
このままつや消しをして終わりにしよう。
つやを消せ!
仕上げのつや消しは先のスプレーではなくいつもの水性ホビーカラーをエアブラシ吹きです。
勿論、作業中にタミヤウェザリングマスターを擦り付けてふわっとした砂埃表現を行う。
最後にモノアイなどのクリアーパーツをはめ込みます。
ザクマシンガンのスコープはモノアイでも使ったH・アイズ3。
2.2mm径を使用です。
3月9日はザクの日!小隊出撃せよ!
これで完成です。
以下ギャラリー。まずはメインのノーマルヘッド機。
細部です。
続いて指揮官機。
手首紛失のため現時点では銃器がもてないのが残念ですね。
更にアップリケアーマー機。
最後に3機揃って。
終わりに
これでHGUC F2ザクの製作は終わりです。
いかがだったでしょうか。
3機同時製作はやはりモチベーションの維持が難しいようだね。
これを書いている間にもザクの日は残り1時間を切ってしまっているよ。
最後は駆け足ですね。
幸いキットの素質が優れているため3機ともなんとか完成までこぎつけました。
複雑な後ハメや塗り分けをする手間が少ないから、筆者は「パチ組み派だけでなく塗装派にもおススメできるキット」と絶賛しているよ。
それと、締め切りを決めるとその分製作が早く進む気がするね。
ダラダラ作ることがなくなりましたからね。
うむ。
時間が無いので今回はここまで。
この記事で作っているキット