ドラゴン・サイバーホビーより発売されています、ツィンメリットコーティング済みのポルシェティーガーを作っていきましょう。
前回は筆者が組みかけで放置していたものを掘り出し、状態を確認した。
今回は要点だけ抑えて、車体の組み立てを完了させる。
ドラゴン社のポルシェティーガー系列はここでは初めてかな?
ここの開設以前にはいくつか作っているようですが、ここでは初めてですな。
元々簡易的に紹介を済ませる予定だったこともあって、足周りはほとんどすっ飛ばしてしまうことになりそうですが。
それについてはまた別の機会にポルシェティーガー系列の車輌を組む際に紹介しよう。
それでは作戦を開始する。
今回は月末です。
今月分の集計はこの記事の最後に掲載しますので……。
隙間に注意
サスペンション類を接着し、早速車体から。
なにやら車体前面が上手くはまりませんな……。
過去の筆者の挫折ポイントでもある。
どうやってもうまくはまらず、隙間ができる。
んでもちろん解決したんだよね?
現在の筆者はとりあえず
- 瞬間接着剤で矯正しつつ接着
- それでも隙間ができたので、伸ばしランナーを埋め込み
といった感じで処理した。
コーティングがあるから、あまり表面を溶かすようなことはしたくなかったんだけどね。
この後もコーティング面を溶かす必要がある場面がいくつか……。
最初は接着だけで済ませるつもりだったけど……
隙間が埋まらなくて後述するコーティング面を接着する場面も出てきたので、伸ばしランナーを使った。
実際は最後のほうに追加でやったから、個別での画像を撮り忘れている。
伸ばしランナーについては過去記事参照だよ。
コーティング済み面のボルトを削れ!
コーティング面を溶かす云々というのはこのポイント。
車体側面後部のツィンメリットコーティング済みパーツの上に、ボルトが片側4個彫刻されている。
これを切り取ろう。
なんでこんな部品構成に……。
どうもコーティング済みパーツの車体基部は、同社のエレファントのものを流用している可能性が高いですね。
なのでエレファント用のボルトがそのまま残っているという。
そのまま切り取っただけでは、ボルト跡部分だけ平坦になる。
流し込み式の接着剤でボルト跡を溶かしながら、デザインナイフやヘラ等で刻んでコーティング面に馴染ませよう。
この辺りは伸ばしランナーによる溶接跡再現を応用している。
エンジン吸気口の金網を作る
続いてエンジンデッキ。
吸気口は金属パーツなんだけど……
このキットのものは枠部分と網部分が別パーツ化されている。
網を枠に取り付けよう。
これはまた初心者殺しな部品構成。
網部分の端を丸めて、枠に巻きつけて組み合わせるようですな。
筆者が組んだコツとしては
- 網の上に枠を乗せてから、ピンセットなどで網の端を引いて丸める
- 一度に一辺ずつ端を丸めるのではなく、全辺を少しずつ丸めることで位置決めをする
- 接着剤は極力使わず、丸めた網の端で枠に固定する
といった感じのようです。
網を吸気口に取り付けるけど、前側は網と本体の間に線のようなものがある。
キットでは付属の金属線を1.5mmの長さに切り取って再現するようになっているけど……
金属線の扱いが大変そうだったので、筆者は伸ばしランナーに代えてしまった。
イモ付けでは強度が出ないので、車体側に0.5mm径のピンバイスで凹みもつけている
アミュージングホビーの試作型だと、ペタッとエッチングパーツを貼り付けるだけだったよね。
線は無視しちゃってもいいかも。
それと吸気口の隣にあるジャッキは謎の穴が開いている。
これは伸ばしランナーを差し込んで接着。
埋めてしまった。
相変わらず伸ばしランナー君大活躍。
車体前面で迷走する
最後に車体前面。
コーティング済みのキットですが、何故かこの前面装甲だけエッチングを貼り付ける構造となっていますな。
とりあえず全部貼り付けて……と。
ところが筆者があることに気が付いて、機銃マウント部分だけコーティングを剥がしてしまった。
他にも
- 車体前面左右の斜めになった部分に、コーティングなしの装甲板(A14・15番パーツ)を貼り付け
- 前後フェンダーにコーティングを追加
といったことを加えている。
説明書だと斜め前装甲はコーティング地のままの組み立て指示でありながら、コーティングなし装甲も余剰パーツ指示がされていない状態になっている。
なんかあちこち行ったりきたり……。
このキット、ボックスアートでは筆者が後出ししたスタイル(機銃部分と斜め前の装甲板にコーティングなし)なのですが……
箱の裏側だと
- 機銃部分にもエッチングパーツのコーティング
- 斜め前の装甲板も増厚されておらず、コーティング面がそのまま
となっていますな。
不鮮明ながら実際の写真をいくつか見たけど、機銃周りと斜め前の装甲部分で増厚の有無みたいなのが見られた。
なのでキットの指示はそれが混ざっているのかもしれない。
ライトの位置なんかも画像によって変わっていたり。
増厚された箇所はコーティングが施されていない……ってことかな?
近年アミュージングホビーが実戦型のポルシェティーガーをインテリアなしで発売すると発表していますが……
公開されたボックスアートを見たところ、こちらは機銃周りや斜め前の装甲にもコーティングが施されており、装甲は増厚されていません。
商品名に「1944年5月」と銘打っているので、時期違いの同一個体というのもありそうですな。
話をドラゴン・サイバーホビー製に戻す。
他に手を加えたところとして
- ライトにコードを追加
- フェンダー留め具はイモ付け指示だが、フェンダー裏側に取りつけ用の凹みがあったのでそこから穴を開けている
- 剥がしたエッチングのコーティング面に瞬間接着剤が残ったので、流し込み式接着剤で表面を荒らして誤魔化す。機銃周りの装甲板は追加装甲っぽくするためモールドを追加
などの事を行っている。
なんか筆者がぽかんとしているんだけど。
迷走しまくって、自分でも何をやっていたのかわからないのでしょう。
筆者が10年近くこのキットを放置していた理由がお分かりいただけただろうか。
というかこの仕様で正しいのか筆者もあまり自身がないらしい。
専門的なことはともかく、今回は完成させることが最優先だ。
今回の戦果
迷走しながら組み立てて何とか形に。
もう一つ注意点としては
「コーティング面には部品取り付け用の凹凸がないので、工具などの車載装備はほとんどイモ付け」
ということがある。
これはドラゴンのコーティング済みキットでは共通のようだけどね。
筆者がここの開設以前に組んだヤークトティーガーでもそうだったはず。
せっかくのコーティングに装備の凹凸をつけて台無しにされるよりは、コーティング優先で装備の凹凸なしの方がいいので、これはこれで……。
意外と車体パーツは噛み合わせが悪く、車体上部と側面の間の溶接跡周りには伸ばしランナーを埋め込んでいる。
画像の色違い箇所がそれらの箇所だ。
迷走しまくったので今回はここまで。
次回は砲塔を進めよう。
続きは次回!
……っと、月末集計だったね。
月末恒例 今月の戦果
2024年7月の戦果は……
- 購入 0
- 完成 4(月光23型、月光21型、九七式一号艦攻、ジム寒冷地仕様)
でした。
新規購入がないので、積みが順調に減っています。
九七式三号艦攻は相変わらず部品が見つからないんだっけ。
トラブルがなかったら、これも完成していたという。
来月は大規模な集計があるので、おそらくそのときの掃除ついでに大規模な捜索活動がとられるだろう。
そのとき出てくればいいんだけどね。
そういえば来月はアレだったね。
もうそんな時期に。
結構な年月続いていますが、まだ在庫は片付きませんな。
購入速度を落としているから、減るペースは上がっているはずなんだけどね。
それでは今回は本当にここまで。
来月も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット