2024年11月発売のタミヤMMシリーズ新製品、ドイツ軍のI号戦車B型を作っていきましょう。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングを施し完成させよう。
サクッと。
というか久々の戦車の完成品だよね。
ここ最近は航空機が続いていましたからね。
ガンプラも力を入れると言っておきながら、まともに進んでいません。
来月辺りからまた攻勢に出たいところだ。
それでは最終的にI号戦車がどうなるのか、確かめてみよう。
エナメル塗料でのウェザリング
手始めにエナメル塗料によるウェザリング。
- スミ入れ兼ウォッシング→タミヤエナメルのスミ入れ用ブラウンとガイアエナメルの埃色
- ドライブラシ→タミヤエナメルのニュートラルグレイ
- オイル染み→タミヤエナメルのクリヤーオレンジ+フラットブラック
辺りですな。
詳しくは過去記事を参照に……。
兵士は
- スミ入れ→タミヤエナメルのスミ入れ用ブラック
- ドライブラシ→タミヤエナメルのニュートラルグレイ
で済ませた。
こちらはこれで終了とする。
ウェザリングカラー・ライナーを使った汚し
更に汚れを追加。
- チッピング→ウェザリングカラーのグランドブラウン
- 雨だれ→ウェザリングライナーのスートブラック
- サビ・木目→ウェザリングカラーのステインブラウン
ですな。
これも過去記事を参照に……。
I号戦車ってわりと凸凹していて面も狭い部分が多いんだよね。
雨だれは車体前面をメインに施すぐらいで、いつもより控えめかな。
足周りの汚し
最後に足周り。
- 全体の泥汚れ→ウェザリングカラーのグレイッシュブラウン
- 履帯の銀ドライブラシ→タミヤエナメルのクロームシルバー
- 砂埃→タミヤウェザリングマスターAセットのライトサンド
ですな。
砂埃は実際のところ、次のつや消し中に行っていますが。
粉物はつや消しで表面がざらついていると引っかかって定着しやすいという。
履帯がバラけるのを防ぐため、この段階でロコ組みした足周りを本体に固定していた。
ただやはりウェザリングがしづらく。
悩ましいところだ。
そして完成へ……
水性ホビーカラーのつや消しクリアーを吹き付け、最終組み立て。
ここでライトレンズを取り付けています。
砂埃とかでレンズが曇った状態とかにしても良さそうですが。
ここで筆者が戦車兵の襟の兵科色塗り忘れに気が付いた。
タミヤエナメルのピンクで、急遽襟の兵科色(戦車兵はピンク)を塗り分けている。
説明書によると
- 兵科色の縁取りは1939年に廃止(時期については諸説あり)
- 廃止後も規則を守らず着用していた兵士もいる
みたいな表記がありますな。
今回はポーランド戦の車輌なので、兵科色があったほうが自然と判断して塗っています。
以下、ギャラリーだよ。
タミヤ I号戦車B型 完成!
なんか左後方の履帯にウェザリングカラーがビチャッとなっているのは気のせいかな?
ここだけ少し不自然にも見えますな。
修正したほうが良かったか……。
タミヤのII号~VI号と並べて。
これでタミヤ製品でドイツ軍戦車のI~VI号が並べられるようになりました。
こうして見ると第二次世界大戦の戦車の進歩がすごいというか。
I号戦車は戦闘で目立った活躍をしたわけではないけど
- 初めての新生ドイツ軍量産型戦車としてメーカーや搭乗員の育成に貢献
- 無線機を搭載し、各車輌の連携を取ることができた
- 余剰になった車輌は自走砲などに派生
といった要素でドイツ軍戦車の基本を作った。
それまでの戦車は
「歩兵部隊の護衛に使うもの」
という運用思想でしたが、ドイツ軍はグデーリアンらの考えにより
「足の速さを生かして敵陣を速やかに突破するもの」
というように変化。
装甲師団や電撃戦の理論になるという。
このことは他の兵科にも影響をいくつか与える。
- 装甲師団に引き抜かれた戦車の代わりに、歩兵の支援兵器が欲しい→突撃砲の登場
- 歩兵部隊も戦車部隊についていきたい→装甲兵員輸送車や機械化歩兵(装甲擲弾兵)の登場
- 砲兵も戦車部隊についていきたい(悪路では牽引砲がまともに動かせない)→自走砲の登場
みたいな感じにね。
作ってみた感想のコーナー
タミヤのドイツ戦車隊を埋める重要なピースがようやく。
筆者の感想としては……
- 部品精度は安心のタミヤクオリティ。程よいぴったり感でスラスラ組める
- 塗装は3種類収録。細かい装備の違いと合わせて様々な時期のI号戦車を楽しめる
- 元の車体が小さいのもあって、履帯は接着面積が狭く少し扱いに注意。筆者はロコ組みをしたが、完全に固定したほうが確実かもしれない
- 機銃は非可動。上下に角度をつけたりはできない
といったところ。
いつも通り高い精度のキットで、変に組みにくいところとかはないので安心してほしい。
ただI号戦車は地味に競合が多いですな。
古くからはイタレリにトライスター(現在はホビーボス)、ドラゴンなど。
近年はタコムやアカデミーからも発売されています。
意外と他メーカーからもたくさん出ていたんだ。
筆者はここの開設以前にドラゴン製を組みかけ放置、イタレリ製を一度完成させたぐらい。
なので具体的な比較はできないけどね。
今回のタミヤ製はとにかくいつもの高い精度のおかげで、組みやすさに関してはまったく問題ない。
強いて言うなら
- 機銃の上下可動が省略されている
- 前後フェンダーも外された状態で、最初から付属しない
ので、それらが気になる方は他社キットを検討したほうがいい感じですな。
A型とか自走砲達とかもそのうち発売するのかな?
高い精度で再現されたドイツ戦車の一番手、画面の向こうの戦友諸君にも是非挑戦してもらいたい。
今回はここまで。
完全に筆者の作業に記事が追いついた上に次のキットにも着手していないので、次回は未定だ。
あるかわからないけど、次回もお楽しみに~。
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