ハセガワより発売されています、ハインケルHe111Zを作っていきましょう。
前回は一気に組み立てを終えた。
今回は塗装作業となる
今回も基本的な内容はZ-2型と同様かな?
おそらく。
細かい塗り分けのみ異なる感じになりそうです。
塗装の手間を省くため、筆者が思いついた小ネタをちょっと挟みつつ進めていく予定だ。
それでは作戦を再開する。
塗装図の確認
今回のキットに収録された塗装は2種類。
部隊コードはありますが、詳しい所属は表記されていません。
コードの他は冬季迷彩か、通常迷彩かの違いですな。
今回はボックスアートと同じ、冬季迷彩仕様で塗ってみよう。
いずれにしろ、まずは通常迷彩になるけどね。
本物同様に冬季迷彩は、その上から白を塗る感じだ。
He111といえば主翼下面の前縁にも上面色が回りこむことが多いけど……
この冬季迷彩の機体はそれがないっぽいね。
筆者も気になったけど、今回は塗装図に合わせて上面色が回り込まないようにしてみる。
単純に冬季迷彩色も回り込んで、塗装図ではわかりにくくなっている可能性もあるけど。
下地系の塗装
手始めに下塗りから。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのRLM66ブラックグレー
- 全体の下塗り→クレオスのMr.サーフェイサー1000
- 主翼下の黄色→Mr.カラーのRLM04イエロー
- 尾輪格納部分→Mr.カラーのRLM02グレー
ですな。
前回のZ-2型とは違って、胴体の黄色帯がない代わりに主翼端下の黄色があるね。
今回は下地に白を吹かないでグレーのままで塗ってみたけど、やっぱり少し暗い色調になるというか。
どうしても黄色は下地の影響を受けやすいですからね。
ただ大きな問題はなさそうなので、今回はこれで進みます。
下地の影響を受けやすいから、どちらかといえば下地の色の種類よりも色調を揃えることのほうが重要だったりする。
斑な下地に黄色を塗ると、その黄色部分も斑になったり。
あえて単色部分を斑にして、単調さを回避するという表現もありますけどね。
筆者はどちらかといえば航空機はベタ塗りが多いという。
そういえば細かい部分は前回のZ-2型と一緒に塗っていたんだっけ。
筆者が急ぎの用でしたので、塗料切り替えの手間を省くためにある程度塗ってしまったというやつです。
- 主脚→Mr.カラーのRLM02グレー
- 主脚カバー外部→Mr.カラーのRLM65ライトブルー
- タイヤ→Mr.カラーGXのウイノーブラック
- プロペラ→Mr.カラーのRLM70ブラックグリーン
- 増槽ラックのツメ→Mr.カラーの黒鉄色
- 排気管→Mr.カラーの焼鉄色
といった感じですな。
カバー外部やプロペラなんかは、この後の機体色と同じ色ですが。
塗料切り替えの手間を省くため、筆者は同じ色の異なるキットを同時に塗ったりすることがあるんだけど……
場合によってはお互いのキットがなかなか進まない状態になったりする。
この辺りはモチベーションとの相談だ。
下面の塗装
主脚格納庫はマスキング済みですので、黄色帯部分をマスキングして下面を塗ってしまいます。
先ほども使用した、Mr.カラーのRLM65ライトブルーですな。
この塗料、残りが少なかったけどこの前補充したんだよね。
2本補充して、早速その内の1本を新たに使用していますな。
水性のも保有していますが、今回は急ぎの用なので乾燥が速いMr.カラーを使用したというやつです。
マスキングテープを使い回しつつ上面を塗り分ける
続いて下面をマスキングし、上面の塗装に。
まずは明るいRLM71ダークグリーンから塗ってしまいましょう。
今回は増槽の上にもこの色を塗るので、そちらも忘れずに……。
なんかマスキングテープが妙に汚れているような。
前回のZ-2型で使用したものを再利用していますからね。
これで切り出す手間とテープ自体を省略しています。
勿論粘着力が落ちているので吹き込みのリスクもありますが……
今回は冬季迷彩で隠せるので、多少の塗り分け歪みは気にしなくても大丈夫ですな。
エンジン周りの塗り分け境界線のみ、多少異なるように感じた。
そこやどうしても粘着力の足りなくなった部分のみ、新たにテープを継ぎ足している。
また前回とは違い上面色が主翼下面に回りこまないので、そこも新規のテープで調整している。
その後はブラックグリーン部分を塗るため、スプリッター迷彩のマスキング。
こちらのテープも前回の流用品ですな。
むしろこっちがテープ流用作戦のメインだったりします。
どうしても鋭角部分の切り出しやら、角度や長さの調整に時間がかかりますからね。
まだブラックグリーンを塗っていないのに、テープにはその色の跡が。
急ぎの用だったので、筆者がない知恵を絞って作業速度を上げている感じだ。
単純に大型の機体だから、テープの消費量を抑える効果もあるね。
そしてMr.カラーのRLM70ブラックグリーンを吹きつけ。
今回は主翼と胴体を完全に分離した状態なので、お互いの迷彩の境界線に注意ですな。
幸い今回の機体はパーツ分割部分で迷彩の繋がりも途切れているようなので、そこまで気にしなくてもよさそうですが。
アンテナ線支柱や機首風防上部のミラー部分も忘れずに塗って……。
ここでエアブラシ塗装は終了。
筆者の在庫にこの塗装のHe111はありませんので、テープはここで処分してしまいます。
これ以上使い回しするのも難しそうですからね。
思ったよりはいい感じに塗り分けられたかな。
機銃とかが消えているけど、それは後回しにして……
He111ではないけど、同一のスプリッター迷彩の複数キットが筆者の手元にある。
そのときにまたテープ流用作戦を実行予定だ。
ここで一旦プロペラなどを取り付け。
全体像はこんな感じですな。
相変わらずヘンテコな飛行機。
塗装は一般的なドイツ軍爆撃機と同じだね。
通常迷彩のMe321と合わせるのなら通常迷彩のほうが似合いそうですな。
同機を筆者は保有していませんので、今回は冬季迷彩で進めます。
筆者がこのキットを購入する際に
「Me321ギガントは持っていますか?」
的なことを店員さんに尋ねられた記憶があるようだ。
残念ながら当時も今も保有していないけどね。
1/72のMe321は古いイタレリ製品があるようですな。
それに合わせてか、このハセガワ製品に先立ってイタレリからもHe111Zは発売されていたのだとか。
マーキング
そのままマーキングに。
こちらが付属のデカール。
切り取り済みのマークはコクピット内の計器部分ですな。
相変わらず注意書きが多いんだよね。
面倒に感じる人は、目立つ国籍マークとかだけにしてもいいかもね。
今回の戦果
貼り付けるとこんな感じに。
前回は夜間迷彩を施すために注意書きのみでしたが、今回は先に全てのマークを貼り付けてから冬季迷彩を施す予定です。
なんかデカール資材が増えているような。
いつものクレオス製、マークセッター&マークソフターやタミヤ製デカールのりに加え
- タミヤのマークフィット(スーパーハード)
- ハイキューパーツのデカールフィクサー
なんかも動員している。
ただ筆者の使い方が悪いのか、これら5つを使ってもシルバリングが収まらない。
もう少しじっくり手を加えれば収まりそうだけど、今回は急ぎの用なのでこのまま先に進む。
もう少しスケジュールに余裕がある機会&デカールの少ないキットで練習をしたほうが良さそうですな。
今回はここまで。
次回は仕上げのウェザリングや冬季迷彩を施し、完成に持ち込もう。
続きは次回!
この記事で作っているキット