
かつて月刊モデルグラフィックスの付録として登場した、ファインモールド製の1/72スケール九試単座戦闘機を作っていきましょう。

前回は組み立てが完了した。
今回は塗装・マーキングとなる。

筆者がなんかネットショップを物色しているよ。

また積みを増やすつもりですな。

近々発売予定の、タミヤのあの新作が気になっているようだ。
それはともかく、今は手持ちの積みである九試単戦を進めていこう。
下地の塗装


試作機らしく、このキットに収録された塗装・マーキングは1種類のみです。
図面は誌面内なので、今回は割愛。
イメージとしてはこの表紙の機体みたいな感じですな。

銀色の機体に赤い尾翼と黒いカウリング。
大戦前の日本海軍機でよく見られた、保安塗装ってやつだね。
過去にこの塗装で作ったものとしては、九七式一号艦攻がいたはず。


そんなこんなでまずは下地から。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのコクピット色(三菱系)
- 全体の下塗り→クレオスのMr.サーフェイサー1000
- 尾翼の赤→Mr.カラーの紅色(日本海軍機用)
ですな。

紅色は元々Mr.カラーの紫電改用セットとして、川西系の暗緑色やコクピット色とセットになっていたもの。
2025年4月現在は単品売りされている。
本来は日の丸マーク用みたいだけど……
筆者はそちらにはあまり使わないので、今回は尾翼の赤に使ってみた。
通常の赤よりもわずかに黒っぽい感じといったところ。

赤系の塗料は黄色系同様、下地の影響を受けやすいので注意ですな。
今回はグレーのサーフェイサーで下地の色を統一しています。
本体色の塗装


その後は尾翼の赤をマスキングし、全体にMr.カラーのカウリング色を吹きつけ。
銀色部分の下地にすると共に、主翼端やカウリングなどの基本塗装にもします。

尾翼のマスキング、水平尾翼の形が原因で少しやりづらいかも、
筆者は三角形に切ったテープを使って、なんとかやっているけど。

誌面の製作記事では、水平尾翼を塗ってから取り付けることでこの問題を解消している。
例によって筆者は接着剤のはみ出しを警戒して、先に尾翼を組んでから塗っているけどね。
接着剤でせっかく綺麗に塗った赤い部分が荒れたら大変だ。

先にシルバーを塗ってから赤を塗る案もありましたが……
赤系塗料が下地の影響をどのくらい受けるのかも気になりまして。


そしてシルバーのジュラルミン地塗装。
今回はいつも通り、ガイアカラーのスターブライトジュラルミンを使用しています。
粒子が粗めなのか、かなりギラギラした感じになりますな。

そのままだと粒子の粗さが原因か、後のスミ入れ時に引っかかる。
誌面でもシルバーに光沢クリアーを混ぜることでそれを軽減するようなことをしていたので、筆者もそれを参考に手持ちのクリアーを適当に混ぜてみた。

実際のキット塗装指示だと
- 本体の銀色→Mr.カラーのシルバー
- 尾翼の赤→Mr.カラーのレッド
- カウリング、主翼端の黒→Mr.カラーのブラック
になっているね。
基本色だけだから、そっちのほうが塗料はそろえやすいかも。


塗料の乾燥後はマスキングテープを剥がして確認。
尾翼の赤部分もわずかに下地の黒が見えますが、このまま進みましょう。

赤と銀の間に挟んだ黒(カウリング色)が微妙に見えている感じだ。
近づかないと確認できない上、下手にいじると更に汚くなって目立つ可能性が。
今回はそのまま進めてしまおう。
細かい部分の塗装


着艦フックなど細かい部品はここで接着。
エンジンはまだ仮留め状態ですな。
ヘッドレストの黒など、細かい塗装もここで塗り分けておきましょう。

翼端灯はシルバーを下地に、クリアーレッド・ブルーを使っている。
これは筆者がガンプラなんかでもよく使うパターンだ。
マーキング


続いてマーキング。
キット付属のデカールはこちら。
試作機だからか部隊マークなどはなく、非常にシンプルなものとなっています。

このキットは2014年1月号付録だっけ。
ということは約9年前の生産品。
でもデカールに目立つ劣化は見当たらないね。

これ以上放置するわけにはいかないので、貼り付けて作ってしまいましょう。
コレクターの方なら未開封で持っておくことに価値がありますが、筆者はそうではないので……。
今回の戦果


貼り付けるとこんな感じに。
この時点ではまだモールドに馴染んでいませんな。
位置が決まった後にデザインナイフでモールドに沿って切れ込みを入れたり、デカール軟化剤を塗布するとよいかと。

誌面では
「デカールが半乾きのときに爪楊枝でモールドに沿ってデカールを密着させ、デザインナイフで切れ込みを入れる」
みたいな手法が紹介されていた。
いきなりデザインナイフを使うよりも、そっちのほうがいいかもしれない。
今回はここまで。
次回は仕上げに軽いウェザリングをして完成予定だ。

続きは次回!