
スペシャルホビーより、初期生産型のスツーカを作っていきましょう。

前回は各部の部品を用意して、組み立て作業を終えた。
今回は塗装とマーキングを行おう。

GWの時期だね。
筆者はどこかにお出かけする予定は……。

ありませんな。

このキットや、前々から言っている連山を進めないといけなくてね。
それでは時間が惜しいので、早速作戦を再開しよう。
塗装図の確認



このキットに収録された塗装は3種類。
「In Foreign Service」の商品名通り、全て非ドイツ軍仕様。
日本陸軍所属機が1種類と、王立ハンガリー空軍所属機が2種類となっています。

日本軍のは1930年代のドイツ機によく見られた、明るめの迷彩。
ハンガリー軍のはJu87含めて大戦中のドイツ軍爆撃機によく見られた、2色のスプリッター迷彩だね。

今回はボックスアートにもなっている日本陸軍仕様で塗ってみよう。
情報によると、研究目的で少なくとも2機が輸入されていたようだ。
下地の塗装


手始めに下地から塗っていきます。
- 風防部分の下塗り→Mr.カラーのRLM02グレー
- エッチングパーツ部分の下塗り→ガイアノーツのマルチプライマーアドバンス
- 全体の下塗り→クレオスのMr.サーフェイサー1000
ですな。

まずはサフチェック。
……合わせ目部分が凹んでいるような。

平らにしたつもりでも、実際は凹みが発生していたりする。
切削とサフを繰り返して均していこう。

あまりやりすぎると変形したり、モールドが削れてしまいますが。
合わせ目部分はもっと乾燥時間をとってもよかったかもしれません。
筆者は一日も置かずに切削を始めていたような。

最悪つや消し仕上げにすれば多少の凹みは目立たなくなる。
ほどほどに整形して、次のステップに進んでしまおう。
下面の塗装


続いて下面の塗装。
今回のキットは上面塗装が2種ありますが、下面は共通でRLM65ライトブルーになっています。
同名のMr.カラーで塗ってしまいましょう。
ついでに爆弾とプロペラもMr.カラーのRLM70ブラックグレーで塗装です。

そういえば下面は今回のキットの塗装パターン全てで同じ色という。

RLM65のビンには「1936~」と書かれている。
後に登場するRLM76ライトブルーは「1941~」
熱帯方面のRLM78ライトブルーは「トロピカル」
……といった表記だ。
76はFw190など大戦中期以降の戦闘機でよく見られたもの。
78はスツーカ含めアフリカ・地中海戦線での機体によく使われていた色だ。
表記にとらわれず、好みで塗ってもいいだろう。

特に何も表記はないけどドイツ軍向けの塗料になっているライトブルーもあるんだよね。
RLM色の前から販売されていた色というか。


塗装面が乾燥後、マスキング。
Ju87は動翼部分が離れているので、そこの目張りが必要ですな。
テープを細切りにして、接続アームの下に通して貼り付けて……。

細かい突起や支柱が多くて塗り分けが大変という。
スパッツも今回は接着済みだから、テープの貼り付けが面倒なことに。

先に接着済みだと塗り分けが億劫なことになる。
反対にバラバラで塗ると部品の管理が大変だったり、塗装後の接着で接着剤が塗装面にはみ出たりする事故が起こることが。
悩むポイントだ。

先に接着済みですが、実際は作業中に部品が脱落することも。
実際今回のJu87も動翼下のバランサーパーツが外れたりしています。
上面色の塗装


マスキングが済んだので、ようやく上面色の塗装となります。
今回のJu87は1930年代のドイツ機に見られた「RLM61・62・63」の塗り分け。
まずはRLM63に当該する色を塗ってみましょう。

この3色は今までも何回か塗ってきたよね。
Ju86とか、He111とか。

なので過去のそれらと同じ塗料を使ってしまう。
キットではRLM63を
「RLM02グレー(50%)+ガルグレー(50%)」
で混色する指示が出ているけど、RLM02グレーでそのまま塗ってしまおう。

スペシャルホビーはクレオスの塗料が指定なんだね。
RLM63は本来ガルグレーを混ぜる指定だから、もっと白っぽい感じなのかな?

ただ過去に組んだ前述のHe111はRLM02グレーの指定でしたな。
2025年4月現在に至るまで、クレオスからはRLM63が発売されていないというのもありますが。
ファレホなど海外の塗料ですとRLM63があったり。


その他の迷彩色も過去作に合わせて
- RLM62部分→Mr.カラーの濃松葉色
- RLM61部分→Mr.カラーのマホガニー
と塗っていきます。

キット指定だと
- RLM62→クレオスの319番、薄松葉色
- RLM61→クレオスの406番
なんだよね。
……406番なんてあったっけ?
しかも水性ホビーカラーの指定という。

どうも海外では流通しているらしい。
ちなみに水性ホビーカラーの406番は「CHOCOLATE BROWN」(チョコレートブラウン)という名称だとか。

水性で思い出しましたが、Mr.カラーの300番台の色が水性ホビーカラーでも発売されることが決定しましたな。
注文数が予定よりも上回ったため、発売が一度延期になったようですが……。

そのうち400番台以降とかも国内で流通するようになるのかな?
細かい塗り分け


その後はマスキングを剥がし、細かいところを筆塗り。
- プロペラ表→Mr.カラーのシルバー
- プロペラ裏→タミヤアクリルのフラットブラック
- コクピット両側の滑り止め→水性ホビーカラーのタイヤブラック
- 翼端灯→水性ホビーカラーのクリアーレッド・クリアーブルー
- 主翼の機銃→タミヤアクリルのガンメタル
- 排気管→Mr.カラーの焼鉄色
などなど。

プロペラ、塗り分けるんならスピナーとは別にしておいてもよかったかもね。
マーキング!


そのままマーキング。
キット付属のデカールはこちらですな。

注意書き系のマークもほとんどなく、非常にシンプルな内容だ。
サクッとやっつけてしまおう。


モールドに合わせて貼り付けようかと思いきや、塗装図のモールドと実際のモールドは合いませんな。
無理にモールドに合わせると突起部分と被るので、ここは全体の機体形状に合わせた位置に……。

筆者は最初モールドでデカールの位置を決めようとしたが合わず
「このデカールはオーバースケールなのでは?」
と思ったようだ。
ただ全体の形状に合わせて貼り付けるとそうでもなかったり。
今回の戦果


全て貼り付けるとこんな感じに。
品質は良好。
購入してから15年近く放置していましたが、問題なく使えましたな。

色がついてようやくそれらしくなったというか。
Ju87といえば2色のスプリッター迷彩のイメージだけど、この旧迷彩もいい感じ。

デカールの乾燥待ちもあるので今回はここまで。
次回はウェザリングを施して完成予定だ。

続きは次回!