
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者がミキシング・小改造をへてHGUCのザクIをゲラート・シュマイザー少佐機で仕上げましたな。
今回は……。

航空機となる。
ここ一年の内に購入して、まだ組み立てていなかったものが2つ残っていた。
今回はそれを紹介しよう。

なんかあったような、なかったような。

半年前のあれですかな。
今回のお題 イタレリ ユンカースJu86D


今回作るのはこちら。
イタレリより
ユンカースJu86Dだ。

これは以前にも似たようなのを組んでいたよね。

3年前にE型を組んでいますな。
今回はそれの前身であるD型になります。
Ju86Dとは?

この機体は第二次世界大戦の直前の1930年代に登場した、ドイツ軍の爆撃機だ。
詳しいことはE型の記事でも語ったので、今回は簡潔に済ませよう。

- 第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約の影響で、ドイツは軍用機の開発・生産に制限がされていた
- そのため民間機のスポーツ機・旅客機という名目で軍用機の開発を密かに進めていた
- そんな中、ハインケル社とユンカース社に「旅客機仕様と並行して新型爆撃機を開発」と命令が下る
って流れだっけ。

この時にハインケル社が開発したのがHe111。
対してユンカース社が開発したのが、今回作ることになるJu86になりますな。

Ju86は性能的にHe111には一歩譲るものの採用され、量産が決定する。
今回作るのはD型。
最初の軍用型であるA型に細かい改良を施している。
ドイツ機としては珍しい液冷のディーゼルエンジンを搭載しているのが最大の特徴だ。

間のB型やC型は……。

B型とC型は旅客機型のようですな。
ライバルであるHe111も、C型が旅客型だったはずです。

ただスペイン内戦で実戦投入された際にこのエンジンの整備性について指摘されたらしく、主力の座をHe111に明け渡す形で生産は打ち切られる。
このエンジンを空冷のBMW132に変更したのが、以前作ったE型だ。
あちらもポーランド戦の後は引き上げられ、主に訓練などの二線級任務に使われるようになったとのこと。

Ju86自体はこの後純粋な改良型であるG型や、高高度偵察機であるP型・R型が登場するみたいですな。

地味ながらも再軍備宣言直後のドイツ軍爆撃隊を支えたJu86。
液冷ディーゼルエンジンが特徴的なD型を、イタレリのキットで作ってみよう。
箱の中身を確認する


それでは中身を確認。
中古品なのでプロペラパーツがランナーから外れていたけど、目立つ部品の欠損はなさそうだ。

成型色はダークグリーンで、凸モールド。
以前のE型と似たような形をしていますが、当然エンジンパーツなどは差し替えられています。


参考に、以前のE型のパーツを掲載。
見た感じ、今回は旧社名イタラエレイの名前が刻まれたスタンドパーツが外されているみたいだね。

ちなみにイタラエレイからイタレリになったのは80年ごろのようです。
諜報部の情報によると、どうもJu86シリーズは70年代が初版とのことですな。
古いキットだからか、パーツ番号がランナーにないという難点が。


付属のデカール。
今のイタレリ製キットはカルトグラフの高品質なデカールだけど、今回のキットも同様。
ただ古いからか、今ほどは高品質ではなさそうだ。
少し前のエアフィックス製品に付属するような、ガサガサした紙っぽい質感に見える。

例によって鉤十字は付属しません。
ただそれを使わない、コンドル軍団仕様のマークが収録されていますな。


収録された塗装は以前のJu86E同様の戦前型迷彩。
上面がRLM61・62・63の三色による塗り分けとなっている。
マーキングは3種類で
- ドイツ空軍所属機(機番42+A26)
- ドイツ空軍所属機(機番33+D26)
- コンドル軍団所属機(機番26●1)
だ。

塗装・マーキングによる組み立ての違いはないみたいだね。
どれで塗るかは後回しでも大丈夫そう。

ドイツ軍版は尾翼が初期に見られた党旗を模したものになっていますな。
どうするか……。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から作業となる。

そういえば「一年以内に購入した、まだ組み立てていないもの2つ」だっけ。
となるともう一つ残っているわけだけど……。



半年前に触れているけど、忘れているかもしれないのでもう一度伝えておこう。
このキット、筆者が購入した直後に確認のため開封したんだけど……
なんと1つの箱の中に2セット分入っていた。
無論、キットは元々1つ分だ。


ちなみにお値段は800円。
「一番気に入っているのは……値段だ」
と元グリーンベレー風に思って購入したようですが、結果的に1機400円にまで値下がりしたというやつです。

ハッピーセットになったわけだけど、マックで購入したわけじゃないよね?

某所の駿河屋さんですな。

とりあえず、詳しい内容は次回からにしよう。

続きは次回!