
模型大体戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が組みかけで放置していた、スーパーモデルのRe.2000ファルコが完成しましたな。
今回は……。

例によって、筆者が似たようなキットをこれまた組みかけで放置していた。
それを紹介しよう。

飛行機が続くなぁ。

そろそろ別ジャンルも紹介したいところですな。
今回のお題 スーパーモデル レジアーネRe.2002アリエテ


今回つくるのはこちら。
スーパーモデルより
レジアーネRe.2002アリエテだ。
資料によっては前身のRe.2001をアリエテと呼んで、Re.2002をアリエテIIと表記することもあるみたいだけど、今回はキット側の表記に合わせる。

Re.2001はファルコIIと表記するものとアリエテと表記するものがあるようですな。
今回は前者のパターンで……。

……また中途半端な状態のものが。


例によって箱がないので、スーパーモデル製品の一覧が載ったヴェルトロの箱裏を。
今回のRe.2002は上段の真ん中にボックスアートが掲載されています。

シリーズナンバーは4番っぽいね。
G.55シリーズとRe.2000シリーズは確か現イタレリからの移籍組って聞いたけど、だからか番号も最初の方という。
レジアーネRe.2002アリエテとは?

この機体は第二次世界大戦中にイタリアのレジアーネ社で開発された戦闘爆撃機だ。
愛称のアリエテは雄羊のことを意味する。

アリエテの名前はイタリア軍ではよく見かけますな。
大戦中のアリエテ機甲師団やら、現用のイタリア主力戦車やら。

話は大戦直前、イタリア軍の新型単葉単座戦闘機の正式採用の時まで遡る。
マッキ社のMc.200サエッタに敗北し、不採用になったレジアーネ社のRe.2000ファルコ。
不採用の一員にエンジンの問題があった。
このRe.2000のピアッジョ P.XI RC 40空冷エンジンをドイツ製のDB601液冷エンジンに換装した機体が開発される。
これがRe.2001ファルコII。
完成した試作機は1940年に初飛行した。

安心のドイツ製。
これなら安心……。

ところが思ったよりもエンジン換装の効果は現れず。
同じエンジンを搭載して、MC.200からより性能の上がったMC.202フォルゴーレに水をあけられる結果に。

またしてもマッキ社が。

「貴重なDB601エンジン(やそれのライセンス生産品)をちょっとしか性能の上がらないRe.2001に使うより、大幅に性能が上がるMC.202に回したほうが良いのでは?」
といった流れになるのは当然ですな。
MC.202の生産が追いつかなかったのか、Re.2001も採用されて少数生産されたようですが。

レジアーネ社はそのRe.2001のエンジンを再び交換。
空冷のピアッジョP.XIX RC45トゥルビーネ(台風)エンジンに換装した機体を開発する。
これが今回作るRe.2002アリエテだ。

空冷から液冷になったと思ったら、また空冷エンジンに戻っちゃった。

ちなみに後に登場するRe.2005サジタリオではまた液冷エンジンに戻っています。
間の2003や2004は試作止まりだったようで。

本機は当初から戦闘爆撃機として運用することを視野に入れられており、胴体下面には爆弾投下アームが装備されている。
1943年から実戦に投入されているようで、同年7月にはシチリア島に上陸する連合軍相手に損害を出しつつも戦っている。

この直後にムッソリーニが失脚しイタリア王国は降伏。
以降は他のイタリア機同様RSIやドイツ軍など枢軸国陣営で活躍したり、連合軍側についたイタリア共同交戦空軍で使われたりしているようですな。

エンジンを空冷式に戻し、戦闘爆撃機として活用されたRe.2002アリエテ。
同じくイタリアのメーカーから発売されていたスーパーモデル製品で再現してみよう。
パーツを確認する


とりあえずパーツを確認。
組みかけ品なので、筆者が紛失していないかの確認なんだけどね。

塗られた機内やパテ盛り箇所からいって、前回のRe.2000と同時に作っていたのかな?

そのようですな。
説明書のパーツリストと照らしたところ、どうやら主翼やクリアーパーツのランナーはRe.2000と共通。
エンジン周りや爆弾投下装置が追加された機体下部周りが新パーツになっているようです。


付属デカール。
前回のRe.2000より古いロットのものなのか、やや透明部分の変色が目立つ。

ドイツ軍マークも収録されているね。
古いからか鉤十字が無修正で付属しているという。

同じイタリアのイタレリ製品も、かなり古いものだと無修正でついてきたようですな。
ある時から粛清されてしまったようですが。


収録された塗装は3種類。
- イタリア王立空軍所属機
- ドイツ空軍所属機
- イタリア共同交戦空軍所属機
となっている。
このキットも前回のRe.2000同様、風防を選択する必要があるので先にどれで組むのか決めておこう。
今回はイタリア王立空軍所属機で組む予定だ。

後部まで窓があるタイプの風防ですな。
Re.2002ではあまり見かけないタイプですが、ググると当該機らしき画像は出てきますね。

今回のは上面がどれも単色みたいだね。
下面色がイタリア軍2種はグレーなのに対して、ドイツ軍のはブルーになっているけど。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回からこの残骸を組み立てて完成目指して進めていこう。

見た感じ胴体とかはほとんど前回のと同じなんだよね。
またダイジェストになりそうな。

エンジンや機体下部など、Re.2000と異なる部分を中心に見ていくことになりそうですな。

そうする予定だ。
爆弾とかがある分、前回よりはわずかに手間が増えるだろうが大きな問題はないはず。

続きは次回!