
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者がセール品で購入して、放置していたソードのレジアーネRe.2002が2機完成しました。
記事が筆者の作業に追いついてしまっているようですが、何か紹介するものはあるんですかな。

筆者が掘り出した航空機キットを進めていて、紹介の目処が立った。
今回はそれにしよう。

ここ最近続く航空機優勢の流れに。
キャラ物とかも見たいんだけどね。

ちょっとこの流れで紹介したいものがあってね。
他ジャンルの人はもう少し待ってもらいたい。
今回のお題 RSモデルズ レジアーネRe.2005サジタリオ


今回作るのはこちら。
RSモデルズより
レジアーネRe.2005サジタリオだ。

最近続いたレジアーネ社の戦闘機シリーズ。
その集大成とも言える存在ですな。

RSモデルズのキットは以前にハインケルHe112を2機作ったね。
結構な値段するはずだけど、このキットの箱には500円の値札シールが。

筆者の記憶が正しければ、これは前回作ったソードのRe.2002と同時購入したものだ。
確か9年前ぐらいに、たまたま寄った秋葉原のボークスさんで決算セールだかをやっていてね……。

あの時衝動買いしたものの内の一つですな。
無論簡易インジェクションは難易度が高そうに見えたのか、今日まで放置されていたという。

2年前や4年前のHe112のときも苦戦していたからねぇ。
9年前の筆者なんかまだ素人状態というか。

何より貴重なキットというのもあったのでしょう。
温存という名目で積み行きに。
レジアーネRe.2005サジタリオとは?

この機体は第二次世界大戦後期に登場した、イタリアのレジアーネ社の開発した戦闘機・戦闘爆撃機だ。
愛称のサジタリオとはサジタリウス、つまり射手とか射手座のこと。

ファルコ(鷹)、アリエテ(雄羊)と動物の名前から急に星座名に。

空冷だったり液冷だったりと搭載エンジンが変化したレジアーネ社の戦闘機だけど、このRe.2005は液冷エンジン。
ドイツ製のダイムラーベンツDB605エンジン、もしくはそれをライセンス生産したフィアットのRA1050RC58ティフォーネ(台風)エンジンを搭載している。
ライセンス生産品を導入したのは、例によってDB605がドイツ本国向けで手一杯だったため。

DB605エンジンはおなじみBf109G型が搭載していたものですな。
その影響もあってか、機首周りはよく似た見た目に。

フィアットG.55チェンタウロとかマッキMC.205ヴェルトロとかも同じエンジンだったよね。

型番末尾に5が付く、同じエンジンを搭載したこの3機種を「セリエ5」と呼ぶんだ。
Re.2005はセリエ5の中では爆弾搭載量に優れ、製造コスト面で不利だったと言われている。
実戦参加は例によってイタリア降伏直前の1943年7月に入ってから。
いくつか説はあるけど、降伏までに完成した機体は50機にも満たないとのこと。
他の機体同様、イタリア王国降伏後も生き残った機体や生産が続けられた少数がイタリア社会共和国やドイツ軍によって運用されている。
ドイツ軍によって運用された機体の中には、1945年のベルリン防衛戦に参加した機体もいたそうだ。

ドイツの首都を守るイタリア製戦闘機……。

レジアーネ社製戦闘機の集大成ともいえるRe.2005サジタリオ。
チェコのRSモデルズから発売されているキットで蘇らせてみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開ける。
付属品は全て大袋に納まった状態になっている。

粘着式のものですな。
切り出した部品の脱落などを防ぐため、筆者はこの後チャック付きの袋に入れ替えています。


大袋の中身はこんな感じ。
- 説明書
- プラランナー×2
- クリアーランナー×1(風防パーツが一つのみ)
- デカール
だね。

パーツは凹モールド。
ぱっと見は綺麗なパーツなんだけど、実際の合いが気になるところ。

プロペラが2種類付属しますな。
これは片方が余剰になるようです。
なので実際に使用する部品は少なくなるかと。


付属のデカール。
RSモデルズは同じ金型でマークが異なるキットを複数発売することが多い。
今回のRe.2005もそれに該当するようで、いくつかマーキング違いのキットがあるようだ。

今回はずいぶんと国籍マークが個性的な。
右下にあるのは分割された鉤十字だね。


説明書はペライチの紙を折り畳んだ構成。
相変わらず取り付けピンのない部品が多そうだ。

主脚格納部分は内部の桁部分まで再現されているようですな。
これはいつものキットとは少し手順を変える必要がありますね……。


塗装図は箱裏にカラーで掲載されている。
今回のキットに収録された塗装図は3種類。
- イタリア社会共和国軍(イタリア国家空軍)所属機
- ドイツ空軍所属機
- スウェーデン空軍所属機
となっている。
いずれも「Alternate marking」と書かれているけど、どうやら架空・If仕様のようだ。

実際の機体は上面がオリーブグリーン単色のものが多かったようですな。
前述した通り同社はマーキング違いの同じ金型のキットを発売しているようで、そちらには史実仕様のものが収録されているとか。

架空マーキングだから敬遠されて売れ残って、セール品になっていたのかな?
というか箱の糊付けが剥がれかかって……。

放置期間が長かったから、箱が崩落しかけていますな。
なので筆者が引っ張り出してきたのだとか。

こういうのは隙間から部品が脱落したりするからね。
まだ未開封の大袋だったから、そういう事故の可能性は低いけど念のために……。
次回、製作開始!

とりあえず今回はここまで。
次回から組み立てを開始する。

こういうのは組みにくかったりするパターンが多いけど、今回はどうなるのやら。

見た感じは主脚格納部分の桁とかが気になりますな。
いきなり主翼の貼り合わせとかはできないように見えます。

プロペラとかも軸を作り直すことになるだろう。
反面水平尾翼は短いながらも軸があるようだ。
従来のキットと比較しつつ、その辺りを見ていくことになるだろう。

続きは次回!