
タミヤスケール限定シリーズより、イタレリ製のP40重戦車を作っていきましょう。

前回は箱の中身を確認した。
今回は組み立て開始。
車体下部の足周りから進めてみよう。

基本的には4年前に組んだプラッツ版と同じような流れになりそうだね。
ダイジェストになるのかな?

いえ、筆者も忘れかけているのでカットはせずに進むようです。

キットも組みかけ品ではないし、もしかしたらパーツに修正が入る前後かもしれないからね。
エッチングパーツの付属品や塗装など、あちらとは異なる仕様の箇所を重点的に取り上げることにはなりそうだけどね。
それでは作戦を開始する。
合わせ目接着


手始めに真っ二つな箇所を合わせ目接着。
見た感じサスペンションの板バネと砲身、それに排気管だけですな。

排気管は後でカバーを巻くから目立たなくなるけどね。
合わせ目消しについては過去記事を参考に……。
車体下部の組み立て


続いて車体下部。
バスタブ状に一体成形されたキットも多いですが、本キットは板状のパーツを箱組みするスタイル。
おそらくリベットディティールを再現するにはこの形式が好都合だからなのでしょう。

通常の金型は上下から挟み込むようなものだからね。
一体成形でやろうとすると、左右のリベットディティールを刻みにくくなるんだ。

飛行機模型でも、半円状になった胴体の左右(組むと機体の上下にくる部分)はモールドが浅いことが多いよね。


このキットの車体パーツはどういうわけか反っており、乾燥時間がかかる接着剤では途中で浮いてきて隙間ができたり歪んでしまう。
まずは瞬間接着剤の点付けでパーツを矯正しつつ貼り付け、その後流し込み式の接着剤で本格的に溶着してみよう。

このキットの車体に挑むのは今回が3度目。
1回目はここの開設以前に開封し、結局完成に辿り着けなかった同キット。
2回目は4年前に組んだアンツィオ高校仕様。
さすがに3回目となると手順を理解しているようで。

リベットディティールを潰したくないから、接着剤のはみ出しに注意して……。
足周りの組み立て


続いて車輪やサスペンション。
本キットの難所の1つだった気がします。

P40はそれまでのイタリア戦車によく見られるリーフスプリング方式だね。
転輪が多いから組み立てが大変という。


転輪パーツを2枚重ねにしてボギーに挟み込む。
ただどういうわけかボギーパーツ同士の合いが悪く、合わせ目に隙間が残りそうになる。

なんだろう、転輪の軸周りが厚めなのかな?
だから挟み込もうとしても邪魔をして隙間ができそうになるというか。

気になるなら少し削って調整するのもいいかと。
ただそうなると数が多くなりますな。
以前のアンツィオ版ですとそんなに座りは悪くなかったはずですが。

筆者がここの開設以前に組んだ1輌目はどうだったのかな?


あの時は今回のキット同様に座りが悪かったようです。
全体的にパーツの合いが悪かったからか、放置されていた当該キットもサフだらけになっていますな。

もしかしたらイタレリの方でこのタミヤ版からプラッツのアンツィオ版間での間に修正が入ったのかもしれない。
あくまで想像だけどね。


結局できた隙間には伸ばしランナーを突っ込むことで対処。
削って均して合わせ目を処理してこんな感じに。
ボギー部分の合わせ目は上から板バネパーツを接着して目立たなくなるので、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。

でも隙間がある状態だと接着強度が出なさそうなんだよね。
伸ばしランナーでプラ成分を足して補強しつつ整形と。
今回の戦果


部品の合いがよろしくないことが予想されますので、今回はほとんど接着した状態で塗装に入ります。
そうなりますと奥まった部分にエアブラシや筆が入らないので、この段階である程度暗色を塗ることに。
今回は水性ブラックサーフェイサー1000を使用しました。
足周りだけでなくフェンダー類の裏も一緒に塗ってしまいましょう。

久々に登場の水性サーフェイサー。
ちょっと塗りにくいんだよね。
乾燥に時間がかかって定着しないから、エアブラシの風圧で弾いたり。

筆者が塗料を薄めすぎているだけかもしれない。
諜報部の情報によるとクレオス系の塗料はだいたい
- Mr.カラー→塗料と溶剤を「1:2」
- 水性ホビーカラー→塗料と溶剤を「1:1」
にするのが目安だとか。
無論経年で塗料の粘度が変わったりしているパターンもあるから、一概には言えないけどね。

筆者がMr.カラーを主力にしているので、それと似た感覚で薄めているので水性ホビーカラーのエアブラシ吹きが薄すぎる……という説ですな。
今後同カラーのエアブラシ吹き機会がありましたら試してみましょう。

今回はここまで。
次回は履帯の取り付けから再開予定だ。

続きは次回!
この記事で作っているキット