
タミヤのIV号突撃砲を作っていきましょう。

前回はツィンメリットコーティングを施し、細かい部品を取り付けて組み立てを終えた。
今回は塗装とマーキングになる。

12月8日。
時期的には真珠湾攻撃の日で有名だね。

零戦や九七艦攻などは今までに散々組みましたな。
筆者の在庫の積み山には九九艦爆の残骸があったはずですが。

あちこち手をつけたいけど、まずはIV号突撃砲を仕上げよう。
それでは作戦を再開する。
塗装図の確認


キット付属の塗装図はこちら。
古いタミヤMMらしく和英双方の説明書が付属しますが、内容は同じ。
時代もあってか指示は曖昧で、その分大量の部隊マークや番号が付属します。

迷う人はとりあえず説明書や完成見本に合わせてもいいかもね。
んで今回は……。

筆者が何か塗装例はないか調べていたところ、いいものを見つけたのでそれに合わせる。
一部今回のキット付属のデカールも使うけど、それ以外のものも併用予定だ。
下地作り


まずは下地。
IV号突撃砲は1944年に入ってから生産が始まったようなので、基本的にはダークイエローの塗装だそうですな。
とりあえずそれに備える形で
- 金属パーツ部分・ポリ製履帯の下塗り→ガイアノーツのマルチプライマーアドバンス
- 全体の下塗り→クレオスのMr.マホガニーサーフェイサー1000
と塗っていきます。

ポリ製履帯にはとりあえずマルチプライマー。
これでも塗装が剥がれることがあるけどね。

成型色がメタルブラックなので、剥がれて気にするものでもないかと。
ベース色の塗装


続いてベース部分の車体色を。
- 履帯→タミヤアクリルのダークアイアン(履帯色)
- 転輪のゴムリム→水性ホビーカラーのタイヤブラック
- 車体色→ガイアカラーのダークイエロー2
ですな。
塗り分けるのが億劫なので、ゴムリムを先に吹いた後はそれを避けるように転輪に車体色を吹き付ける形に。
厳密に分けることはしません。

どちらにしろアースカラーでウェザリングしてしまうからね。
車体左側に乗せた予備転輪は筆で塗り分け予定だけど。

この量の転輪のゴムリムを全部塗り分けるのが億劫なんだよね。

筆者としてもあまり楽しくない部分らしいので、ここはなるべく簡潔に済ませてしまおう。
迷彩色の塗装


続いて後期のドイツ軍おなじみの迷彩。
ガイアカラーのオリーブグリーンとレッドブラウンを使っています。

説明書の例とはまったく違った迷彩だね。
これは……。

何かいい塗装例はないか調べていたところ……
第12SS装甲師団のマークが描かれた、古いイタレリ製品のIV号突撃砲の画像が見つかった。
今回はそれをオマージュしている。

イタレリのIV号突撃砲は箱を変えながら現在まで再販を繰り返しているようですな。
無論、収録マーキング・塗装は昔のものと現在のものでは変わっているようですが。

以前組んだアカデミー製品の塗装を流用する案もあったけど、あちらはシュルツェンなしのキットなのでね。
今回のシュルツェンありの車輌とは塗装が噛み合わなかった。
今回のキットのシュルツェンを省略して作る案もあったけど、ここは素材の味を生かしたいのでシュルツェンありの車輌で塗装例を探すことに。
ステンシルで部隊章を追加する


さて先ほど第12SS装甲師団の名前を出したわけだけど……
このキットにはその部隊のマークは収録されていない。
代わりにいつぞや手に入れたアレクセンモデルのステンシルシートがあるので、今回はそれを使ってみよう。

初めて聞く名前の師団かな?

第12SS装甲師団。
通称ヒトラーユーゲント師団ですな。
指揮官クラスは第1SS装甲師団などから抽出されたベテラン士官達が占めていましたが……
名前の通り、兵卒はナチスの青少年組織であったヒトラーユーゲントから選抜された少年達によって構成されていたようです。

大戦末期によくある子供の寄せ集め部隊……と思いきや、1944年の夏ごろにノルマンディ方面へ上陸した米英連合軍相手に善戦したようだ。
鍵を模した部隊章はおそらく大半の士官達の抽出先であった第1SS装甲師団(LAH師団)の影響だろう。


ステンシル吹きつけ後はこんな感じ。
急ぎだったので今回は乾燥の速いMr.カラーのつや消しホワイトを使用した。
ツィンメリットコーティングでキット表面が凸凹しており、ステンシルシートを密着できない。
薄めた塗料を一気に吹き付けると凹凸面から浸透するかもしれないので注意しよう。

気持ち濃い目の塗料を少しずつ吹き付けるのがよさそうですな。
筆塗りですとより浸透しやすいはずなので、塗るというよりはポンポンと叩いて乗せるような感じがよいかと。
マーキング!


その後は残りのマーキング。
キット付属のデカールはこちらですな。
シートにはIV号駆逐戦車ラング(旧製品)の文字が表記されており、あちらのキットと兼用になっています。
2025年12月現在、肝心のラングのほうをあまり見かけなくなりましたが。

ブルムベアもそうだけど、新版が登場した後もしばらくは一緒に売っていたよね。
……ところでこのデカールの量はなんだろう。

筆者はここの開設以前のものも含めて、IV号駆逐戦車(旧版)を3つとIV号突撃砲を1つ組んでいます。
そこに今回の突撃砲を加えて、全部で5シート分あるというやつですな。

あまり虫食い状態で大量に持ちたくない。
今回のキットに付属したものは使わず、手持ちの古い虫食い状態のものから優先して使ってしまおう。
今回の戦果


マークは左フェンダーの戦術マーク、シュルツェンの国籍マーク&車番、そして車体後部の国籍マークですな。
コーティング面のは凸凹しているので、やはりタミヤのマークフィットなどデカール資材と併用して貼り付けると良いかと。

車番は333。
あれ、キット付属のデカールだと3のマークは4枚しかないから足りないよね。

それも考えて古い同一デカールを持ってきたというやつだ。
この車番もオマージュ元の古いイタレリ製品に合わせている。
部分塗装も済ませて今回はここまで。
次回はウェザリングをすることになるだろう。

続きは次回!
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